フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

雪の朝

2011-12-02 | フルート

天気予報通り、深夜雪が降り、この冬初めての雪の朝を迎えた。庭・畑は白く染まった。と言っても、そんなに多くはない。外気温マイナス2度、室温12度、湿度25%。

雪を見るとやはり冷え込んだ感じはするので、薪ストーブに火を入れる。雪の庭を見ながら、今朝は、バッハのチェンバロ協奏曲(カール・リヒター)を聴く。1番二短調のチェンバロの響きが美しい。

続いて、ヘンデルのチェンバロ作品集も聴いてみよう。演奏はボブ・ファン・アスペレン。バッハとは違う、なんとなく親しみのある旋律が流れてきた。なんとはなしに、曲を聴きながら、コーヒーを飲む。

昼からは、ほとんど雪が融けてしまったが、代わりに深い霧が立ち込めてきた。それを見ながらフルートの基礎練習をやる。その後、フルート仲間のFさん、N子さんと、11日に発表会・演奏会を行うペンション「ミュー」へ行く。Fさんは「ミュー」が初めてなので、どんな所で演奏するのか場馴れしておかねばならないからだ。

「ミュー」さんでは、今夜、お客さんがあるということで、ダイニングには薪ストーブに火が入れられていて暖かかった。早速、Fさんとのドュエットの練習をする。「アニーローリー」「庭の千草」「峠の我が家」の3曲だ。音がよく響くので吹いていても気持ちがいい。一人観客のN子さんが拍手をしてくれた。実演の模擬練習になった。その後、Fさんがソロで「夏の思い出」を吹いた。この曲の中間部の変奏がかなり難しいが、Fさんの練習も大分進んできているようだ。

一通り吹いて、現場の雰囲気が分かったところで「ミュー」さんでの合同練習は終わった。帰りがけにN子さんから「ちょっとお茶を」とお誘いを受けたので、Fさんと寄り道だ。清里界隈のもろもろの情報交換をする。あたりがすっかり暗くなった5時30分頃、解散した。

アダージョの森に帰ると、さすがに部屋は冷えていたので直ぐに薪ストーブに火を入れた。夕食は、身体が温まる「ほうとう」にする。食後は今夜もフルートで時間を過ごそう。冬の静まり返った夜、ストーブの上に架けたケットルの音だけが響く。音が濁ってしまう「アルルの女」の出だしのアルペジオ、なんとかなってほしいものだ。