フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

新しい年に向けて

2011-12-31 | 日記

いよいよ今年も、最後の日になった。今日は、朝から、いい天気になった。風もないので絶好の外回り掃除日和となった。それならばと、先ずは、車を洗おう。八ヶ岳からもどってきても、ついつい面倒臭くなってそのままにしておいた。毛糸の帽子にビニール手袋、長靴の完全防寒体制で作業開始。思っていたほど寒くも水が冷たくもない。
時折ホースの水も掛かったりしたが、1時間ほどで水洗いが済んだ。ワックスがけが要らない特殊なコーティングをしているので手間が掛からなくていい。

ついでに、もう一台の車も洗っておこう。これまで乗っていた車だが、17万キロ走ったとはいえ、まだまだよく走るので廃車せず、大阪で乗っている。これは、車体も低いので洗いやすい。ワックスがけが必要だが、洗車ばっかりやっていることもできないので、今日は省略した。

続いて、1年分のホコリが溜まった玄関の拭き掃除に移る。家の中の拭き掃除は妻の担当だ。玄関周りは、湯をバケツに溜めて5枚の雑巾を使ってどんどん拭いていく。向かいの家でも掃除をされているのか、奥さんが、頭に手ぬぐいを巻いて出てこられてた。「暖かくていいですね」と声を掛け合う。建具の角に蜘蛛が巣を張っていたり、何かの昆虫の卵の様なものもかき取る。拭き掃除が終わると、砂や泥をホースで流して終了。

最後に〆飾りを付けると、新年を迎える気分が出てきた。

昼からは、おばあちゃんの家へおせちを届ける。おばあちゃんは今日も元気だ。帰りしなは、いつも通り手を回しながら車を誘導してくれた。これ、どちらかと言うと、返って危ないのだが、おばあちゃん平気だ。「2日来ますから」と言うと、「お元気でね」と、しばらく合わないかのような返事が返ってきた。

子供たちは、みんな、それぞれの友達と大晦日の夜を迎えているようだ。夕食は夫婦二人で静かに済ました。

2011年もあと数時間で終わろうとしている。沢山の事件があった。欧州財政危機、アラブの春、日本では大型台風が相次いだ。しかし何と言っても今年は、未曾有の東日本大震災とそれによる福島原発事故で忘れられない年になるであろう。これだけの巨大な人的・物的喪失を受けて、それをどう教訓とするかという作業が進んでいる。財政の出動も、節電運動も、原発のあり方を問うのもその一環だ。

ひとりの個人としては、どうか。無関心、無関係が蔓延し、人との結びつきの希薄化が進んでいる現代、改めて、3・11は、その重要性を想い起こさせてくれたのではないだろうか。いざというときに、恐怖感や孤立感に駆られないためにも、日ごろからの「声かけや助け合い」といった簡単なことが思った以上に大事になってきた。

学生時代に習ったことわざ”A friend in need is afriend in deed”(困ったときの友こそ真の友)。を思い起こす。

翻って、八ヶ岳に移り住んで2年目の今年は、実に楽しい年だった。古い友達が、訪ねてくれる一方、ネットを通じて多くの新しい友達が生まれた。庭作りの友が増え、少し庭づくりが進んだ。フルートでは、ドュエットできるフルート仲間が生まれ、多くの方に手伝っていただいて、小さな演奏会をやることができた。2年目の畑作りも大分作物が増えてきた。妻の陶芸は作品も増え友達の輪が広がってきた。夏祭りに招待されるなど、地元の人たちとの交流も大分根付いてきた、などなど。

こうしたことを思い起こしていると、2012年への期待感が高まってくる。初夢はどんな夢になるであろうか。