ティーガーデン

大好きな紅茶を飲みながら、日々の生活で
咲いた花々(さまざまな素敵)をご紹介していきます。

 ひな祭の食卓で楽しむ食育

2008年02月10日 01時37分49秒 | else
 昨日短時間ですが、2008年の、テーブルウエア・フェスティバルへ行って来ました。

丁度大好きなテーブル・アーティストの阪口恵子先生の、ステージイベントが14時からあり、時間が少し過ぎましたが、何とか間に合いました。
後から来たものだから、席が遠かったので、先生やテーブルがとても小さくてごめんなさい。イベント中撮影したものです。

昨年は「コンビニ弁当でも出来る食育」と言うテーマで、トークイベントを行われました。今回は「ひな祭りの食卓で楽しむ食育」と言うテーマでした。
小さくて見えなくて残念ですが、ステージの中央のテーブルは、家庭で行うビッフェ・パーティーの際の、テーブルの一例を、阪口先生が、表現なさったものです。
このテーブルは、お部屋の壁にひっつけるのではなく、壁から人が通れるくらいの幅をあけて、人が1周まわれる動きができるような設定となっています。
テーブルクロスは、テーブルの足の下の方まで来るくらいロングなものを選びます。そして、テーブルの下に、パーティーに不必要なお部屋のものを、隠してしまいます。そのテーブルは、お料理を準備し、取りに来て頂く為のテーブルなので、テーブルの下を見られることもなく安心。そして、お部屋もスッキリします。
ただ、テーブルクロスの長さは、人の足首辺りまでとしておきます。地面にするくらい長いと、クロスを踏みつけて、人が転んだり、また、クロス上のものが転落したり、アクシデントの元ですので、ご注意を。
そして、クロスは、サイズが大きいほど高価ですので、高価なものを避けて手軽に準備したい場合は、布地屋さん等で、安価で売っていたような、布を使えば、立派にクロスとして代用できます。
テーブル上ですが、キャンドルはボンボリをイメージして、ランプを飾ったり、小さなキャンドルを、細長い花瓶を上下逆にして、その部分にのせてみたり、工夫次第で色々出来ます。私としては、以前阪口先生にお聞きした、フローティング・キャンドルが素敵かなって思いますが・・・。
お花は、桃の花や菜の花等好きなお花を飾れば良いと思います。
これだけで一気に春の訪れです

そしてお料理ですが、ちらし寿司・はまぐりのお吸い物・桜餅…等ですね。
ちらし寿司と言うのは、五目寿司とも言います。
日本の昔ながらの年中行事では、奇数を使い、特に”五”と言う数字に、大切な意味があるようです。五節句・五味・五色・五法・・・。
その五節句の中の1つがおひな祭り。そして、五色!これは、おめでたい日のお料理には、五色を使うと言うことです。
例えばこの五目寿司。
赤・・・人参(又は海老)
白・・・ご飯(レンコンも入ると思う←私の考え)
黄・・・きんし卵
黒・・・しいたけ(のり)
緑・・・さやえんどう

・・・とこんな感じです。
お正月のおせち料理を思い出してみて下さい。そこでもこの五色・・・心当たりあるのではないでしょうか?

そして、桜餅。これは、関西と関東では違うんですよね。以前ブログに書いたと思いますが、関西の方は、道明寺粉の皮で餡を包んだものを、さくらの葉にのせます。関東の方は、白玉粉や薄力粉を使って、薄く焼いた物で、餡をくるみ、桜の葉にのせます。これは気づいた時、私にとっては、かなり衝撃的でした。小学生の頃から、茶道のお稽古では、関西風の桜餅をずっと見てきた私。桜餅は大きくなるにつれて、好きになって行きましたが、子供の頃には少し抵抗があり、食べるまでよく眺めていたので、関西風のイメージが強烈でした。だから関東の桜餅はちょっと驚きだったんですよね・・・。皆さんはどんな感想をお持ちでしょう?
ひなあられも、関西と関東では違いますね。関西は、おかきっぽいあられで関東のは、ぽん菓子のような軽いパステルカラーのあられですよね。

お皿はビッフェスタイルなので、何枚も準備しておきます。私としては、大勢の時には、紙皿が良いと思います。軽くて扱いやすいので。ただ、ちらし寿司など入れるのは、紙皿でも、深めのしっかりした物が良いかと思います。これは私のおもてなしの経験上の話。そして、お箸は祝い箸を使います。お正月に使うのと同じ感じの。そして、ナフキンは、お箸をしまえたり、汚れを拭いたりする為に準備しておきますが、工夫したナフキンワークで、テーブルを美しく見せましょう。

そして、メインのお雛様について少し。
これも以前触れたと思いますが、関西は、向かって右にお内裏様左にお雛様を飾ります。関東では向かって右にお雛様左にお内裏様を飾ります。
これは、年に1度、誰もが迷ってしまいますね。でもどちらも正しいので、ご安心を。元をたどると、元祖は関西の飾り方のようですよ。

そして、そこに飾られる菱餅の色にも風景の表現があるそうです。
それは、花団子と呼ばれる、三色団子にも同じ風景が表現されています。
色の並び順も下から緑・白・赤となっています。
緑・・・春の訪れにより、地上に植物の芽が出てくる様子。
白・・・雪を表す。これは雪解けのイメージでしょうか。
赤・・・桃の花を表す。花が咲いているイメージ。
この三色は、春の訪れを表現する色だったんですね。そして、とてもおめでたい感じがします。



京都出身の阪口先生・・・今回多忙なので、この先生のお話を聞くことは無理かと思っていただけに、お聞きできてとっても感激ものすごいオーラを感じます。お話される事が、すべて自分の物になっています。そうなるのに20年かかったとおしゃいますが。関西のお嬢様育ち独特の、すごく素敵な雰囲気が大好き。気どらず、はっきりしていて、伝えたい事を、言葉と心と全身・・・で表現なさる感じです。
だから、とても先生自身に惹き込まれて行き、長時間でもずっと話を聞いていたくなります。
関西の誇れる大人物だと思います
食育の面では、あらゆる角度から、力を注いでいらっしゃるようです。


最後に・・・、先生の一番言いたかったこと。それは、楽しいテーブルを囲んで、素敵なコミュニケーションを図りましょうと言うこと。
これが一番重要な食育なのです!

おひな様パーティーを機に、そこにいらっしゃる知人・友人とたくさん会話しましょうと言う事。おうちで家族で行う場合ももちろんです。
食卓を囲んでの会話と言うものは、食べ物を噛んで味わい、消化する経過と同じで、美味しい物を皆で食べながらの会話は、知らぬ間に記憶にすごく残るもの。
何気なく聞いていたように思うことでも、後々まで残ることも多いようです。
一番のコミュニケーションとなる食事の場で、人とのコミュニケーションを大切にして行きましょう


おひな祭り・・・楽しみになってきました




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4 コメント

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コミュニケーション (読書日和)
2008-02-10 21:20:51
みんなで食卓を囲んでのコミュニケーションって大事だと思います。
私は一人暮らしをするようになってそういう機会がめっきり減ったので、この記事を読んで今のままでは良くないなと実感しました。
たまに飲みに行ったりする機会を、大切に思うべきだなとも思いました。

あと、桜餅が関東と関西で違うのは知りませんでした。
関東のしか食べたことがないので、関西のにも興味があります。
やっぱり同じ食べ物でも、地域によって違いが出ますね。
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Unknown (ビオラ)
2008-02-10 22:18:39
そう・・・特に食卓を囲んだりのコミュニケーションは、生きる基本がいっぱい詰まった空間なので、とっても大切だと思います。
今の時代はコミュニケーションの欠如による問題がよく取り上げられています。何でも一人で間に合う世の中なので、人と関わるのが面倒だったり、人との関わりに必要性を持たない人が増えています。とても恐ろしいですよね。
一人暮らしだけに、月に何回かは、人と食事を共にする事は大切だと思うよ

今日スーパーへ行ったら、関西・関東・・・両方の桜餅が2個ずつ箱に入れられ、売られていました。ちょっと変な感じがしましたね(笑)

最近1つのお店で両方見かけたりするようになりました。私は個人的に関西の桜餅がお薦めです!ぜひ1度召し上がって下さい
返信する
ほんと、そうですよね。 (毛糸のパンダ)
2008-02-11 21:35:32
こんばんは。素敵なお話を聞かれてきたのですね。
そう、食卓は素敵な場所なんですよ。私は子供の頃、外に働きにでて多忙だった母と唯一コミュニケーションをじっくり取れる場所が毎日の夕食時。どんなに忙しくても、全部手作り料理を食べさせてくれた母。おいしいご飯を食べながら今日一日あったことをぜ~んぶ聞いてもらっていました。毎日すれ違いの生活だったけど、この夕食の時に味わううれしさ♪母の愛情を感じることができ、寂しいと思うことはありませんでした。
食べることの楽しさ、作ってもらった料理からでも人の愛情が伝わることを教えてくれた母に今あらためて感謝の気持ちでいっぱいです。

ビオラさん、素敵なお話ありごとうございます。今、とっても幸せ感にひたってます。毎日、何か一つでもうれしい、幸せって思える自分でありたいな。
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Unknown (ビオラ)
2008-02-12 00:52:50
 毛糸のパンダさんへ

毛糸のパンダさんのお母さんは、毛糸のパンダさんを、大切に愛情いっぱいに育てられたのですね
それをしっかり、毛糸のパンダさんが感じ取っているところがまた素晴らしいだって、それが当たり前と思う人も少なくない世の中ですもの。

デイジーが今日いっぱいお手伝いしてくれました(単に暇だったからかな)すごく嬉しかったです

色んな形で、お互い、親子のコミュニケーション、大切にして行きたいですね
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