汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 夕刻の時

2009年09月10日 | 初期中期の詩
輝きは海の表情を変え
黄金色の黄昏
緩やかなカーブを描いていく
風に手を当てて
広大な空に拡がる雲を眺めている
爽やかな風
遊覧する漁船の唸り
澄み切った空気に鳴り響く悠久の調べ
私は身を潜めている
優しく仄かな影は
私の存在をさらっていく
明日に滴る僅かな水の潤いを
大気の揺らぎにはためく
無常な感情の高鳴りを
うそぶいた私の頼りない感情の寂寞を
空には一滴の孤独が宿り綻んでいる
涙は空に染み入り
私の存在はそうして受け入れられるのだ
孤独に、寂しさに、餓えに耐え忍ぶ
私の心身よ…
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みやすけの詩 運命

2009年09月10日 | 初期中期の詩
私の精神に刻み込まれた刻印よ
腐敗した樹液に塗れた足をばたつかせ
私は運命に迸る炎に身を焼いている
避けられぬ己の躍動する精神
深い海底から湧いてくるのは
邪悪な影と言葉の乱立
私は振り乱した頭をもたげ
永遠の冷酷に体を蝕まれているだけ

私の生は山、谷の誘惑
甘い蜜に誘われて
うっとりする様な嘲りに跪き※
私は甘美な至福に心を覆われる
私は私の道しか記さない
私の街道は見るも耐えぬ虚栄の花

涙は漆黒の空に拡がって
私を少し勇気づける
私は突き進む
そして邁進する
私という個人の放つオーラを
この宇宙に響かせるのだ

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※跪く→ひざまずく
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みやすけの詩 秋の空

2009年09月10日 | 初期中期の詩
秋の気配
憂う気持ちが
靄のように拡がり
寂寞を心に宿らせ
心に伝う涙

晴れやかな空を仰ぎ
悠久の流れに
体を浸して
私は夢想する
そして溜息を吐く

果てに広がる抽象を
幻想に宿し
私の気持ち
この空に溶け込めと
切に願う
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