汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 秋の空

2009年09月22日 | 初期中期の詩
季節変わりて
秋の夜長
散りゆく花弁に赴く死の香り
その香りに咲き誇る
孤独の桜花は
美しき季節の彩りに散っていく
畦道に通りゆく
風が運んだ憂愁は
空の垣根の途方に暮れた
あなたの顔を思い起こさせる
時の憂いを
心の奥底まで染み渡らせ
寂寞が秋の懊悩の惨禍のように
私の心の淵を彷徨っている
草原に漂う精霊の戯れ
枯れ草の匂い立ち塞ぐ
霧雨の向こうに
死の陰影に怯えた
私自身の姿が映っている

-----------------------------------

桜花→おうか
畦道→あぜみち
コメント (2)

みやすけの詩 暗闇の中の懊悩

2009年09月22日 | 初期中期の詩
暗闇が私を支えている
悠久なる時空の狭間に
私の亡骸が横たわっている
疲れ果てた幾万もの言葉たちが
私の涙として溢れ出ていく
懊悩は暗い森の中で孤独に追い込まれていく
精神の抑揚に喘ぎ
殺伐とした荒野の中を当てもなく彷徨い果てる
雨に打たれて
時に打ちひしがれて
涙は溢れる憂愁のように止めどなく
私個人の生命など
私自身の魂など
滝壺で引き千切られていく木の葉のごとく
儚い旋律を奏でて消えていく
コメント