夜に鳴り響く
波の音が遠くの方でなびいている
はためく揺り籠に乗せられた夢
蒼色に沈みゆく沈黙が
私の耳元で揺らめいている
一人きりの夜
静寂に沈んだ海
波は私を一人巻き込んで
身体は細かく切り刻まれていく
止めどなく溢れる血を
身体を無くした亡霊が見つめている
漆黒に鳴り響く歓喜の歌声に
私は更に冷酷な賞讃の海へと溺れゆく
満ちては引き返す潮の旋律
さざめく潮の風の韻律
時は一定のリズムに震えて
私は更に醜悪な穴の中へと引きずり込まれる
異様な静けさの中にあって
辛辣な時の流れに絡め取られて
私は漂っている
夜の海に
亡骸を残して
波の音が遠くの方でなびいている
はためく揺り籠に乗せられた夢
蒼色に沈みゆく沈黙が
私の耳元で揺らめいている
一人きりの夜
静寂に沈んだ海
波は私を一人巻き込んで
身体は細かく切り刻まれていく
止めどなく溢れる血を
身体を無くした亡霊が見つめている
漆黒に鳴り響く歓喜の歌声に
私は更に冷酷な賞讃の海へと溺れゆく
満ちては引き返す潮の旋律
さざめく潮の風の韻律
時は一定のリズムに震えて
私は更に醜悪な穴の中へと引きずり込まれる
異様な静けさの中にあって
辛辣な時の流れに絡め取られて
私は漂っている
夜の海に
亡骸を残して