汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 紺碧の海

2009年09月28日 | 初期中期の詩
言葉に出来ない気持ちが
霧の中へ溶けていって
不安な僕の幼い心が
沸き立つ苦しみにもがいて
あなたの頼りない存在が
僕には愛おしい程の感涙を浴びさせ
紅の海に堕ちていく
何処とない哀しみの渦に巻き込まれて
咽び、悲しみに歪んだ顔に
あなたは優しく愛撫するようにキスをする

僕は今までより強くなったのかな?

紺碧に染まる海原で
僕は一人、淋しさの糸を紡いでいく
あなたと二人
僕は空々しく
あなたの肩に寄り添ってみる
皮膚感覚で分かる愛の尊

僕はまた一人あなたの存在に溶けていく
銀箔に染められた風は頼りなく
打ち寄せられた淋しさは宙を舞い
あなたは何か、言葉を諳んじる

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尊→みこと
諳んじる→そらんじる
紺碧→紺碧
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みやすけの詩 会場の熱気

2009年09月28日 | 初期中期の詩
揺れる熱気に朽ちていくリズム
人々が快活に叫び声を上げて
怒涛の会場が唸りを上げて振動する
音楽は果てしない快感に溺れさせ
鳴り止まぬビートは
絶え間ない旋律の躍動に震え戦く
アルペシオに打ちひしがれて
乱立する言葉の心地良い混乱に
錯乱した人々の発する叫び
仄暗い底から這い出してきては
上界を物珍しそうに眺めている
小人のように
私はただ立ち尽くしている
千切り取られた写真の顔
雰囲気の飲み込まれる畏怖の感情
全てが混乱に打ち震えていて
私は轟く旋律に
身を預けている
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