汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 私の運命に寄せて

2009年09月12日 | 初期中期の詩
雨は私に、僅かな奇跡を思い起こさせて
ろうそくの灯火のようにちらつく
私の影は浅はかに揺れているだけ
暗闇は私を容赦なく飲み込む
そして孤独に散っていく花は
私の心の中で風に吹かれて消えていく

私の生命が
深淵に落ちていき
蒼い寂寞が
私の身体の表面に柔らかな
雪のように降り積もる
寒さに震えた手のひらを見つめて
そこに遠く彼方の幻影を見つめている
時が凄惨に
私を引き裂いて
波打ち際に取り残された案山子は
ずっと遠くにある希望の太陽を探している
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みやすけの詩 大空に羽ばたいて

2009年09月12日 | 初期中期の詩
大空に舞う砂塵の嵐が
また私を捕まえにやってくる
午後の憩いの流れ
麦藁の編んだ帽子
吹き上がる大気の流動に
木の葉は粉塵のように大空に舞っていく
私は見上げては感じている
何もない空間のような
煤けた心を
眼に映るものが光り輝き
私の全身が拓かれ
解き放たれた漆黒の影が
緩やかな現に変容していく
小さな花が咲いている
いつも私の横で
香しい仄かな幻想を携えて
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