汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの想い 僕

2009年09月14日 | 散文詩
自分とは一体何なのだろうか?
ただの欲の塊なのか?
自意識の悪魔なのか?
途絶える事のない激しい現の移り変わりに、
僕は取り残されている
自分自身と向き合い
激しく抑揚する精神の暴走を、果たして、どうして馴れ合おうか?
僕の病んだ精神を、自意識の泥沼と化している僕を、
どうして止められようか?
さまざまな汚泥を含んだ泥水
泣く泣くそれをすすり飲んでいるしかない僕の希薄な存在
全宇宙が僕を睨みつけているかのような、
急激な圧迫感は、僕を更に孤独にする
夜の帳にふと思う
僕は一体何をしているのだろうか?
このままの延長をただひたすら邁進していくのだろうか?
僕が僕自身である存在理由を、
僕が僕であり続ける原動力を、
毎夜うなされながら、力尽きながらも探している
存在理由なんて、何処にもないのかもしれない
理由なんて、ただの妄想でしかないのかもしれない
でも、僕は歩き続ける
僕は悲鳴を上げ続ける
地の底へと響き渡る、醜悪な魔物の叫び声として…
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みやすけの詩 夕刻の寂しさ

2009年09月14日 | 初期中期の詩
夕闇に浮かべ
唐草にまたがった一匹のヤゴ
風に吹かれてははためく郷愁の思いは
空の彼方へ吹き飛んでいき
地平線へと消えていく
私は一人原っぱで佇んでいる
空を見上げては
寂しく溜息をついている
眼に映るものは歪んだ川の底のように
視界はぼやけ
枯れ草は大空へと舞っていく
秋の寂寞が
この何にもない空間を彷徨い
途方に暮れた私の鼻先で小さく踊っている
何もかもが辛辣に
何もかもが呆然と
私はただ空を見つめて想っている
平穏と平和を
そして心に染み渡っていく苦渋の汁を
私は飲み続けている
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みやすけの詩 暗闇の使者

2009年09月14日 | 初期中期の詩
暗闇に浮かび上がる
無数の調べが
私のまわりに取り巻き
狂気の渦が
狂乱な音を立てて漆黒に染みわたる
私はその囁きを聞かないように
耳を塞ぎながら
朝が来るのをひたすら待っていた
一陣の風が吹き抜ける刹那
魂は悲鳴を上げて打ち震えている

醜悪な悪魔どもが蔓延るこの暗闇で
私はまるで、何も出来ない人形のように
奴らの思い通りに揺り動かされる
混乱が狂喜に変わり
表情は醜悪な笑みに変容し
私は踊り狂う
太陽はまだ姿を見せないで隠れている
(小心な獣どもは今も現実に戻れないままでいる)

私はどうする事も出来ない哀れな人形
奴らの奴隷
暗闇は一層、私を戦かせ哀れに恐怖に震えている
見えない者たちが乱舞している
私はその異様な空間で
ただ、狂気に狂わされて泣きながら踊っている
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