汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 海辺の哀歌

2009年09月21日 | 初期中期の詩
波打ち際に
佇む私に摩る風は
時を越えて
未来への自分の影にそっと微笑む
寄せては返す波の音
憂愁が囁く耳元は
なぜだか誇らしげに温まる
見つめる先には
頑固な佇まいの水平線
私と未来を隔てる水平線
私はなぜ生まれてきたのだろう
私はなぜかくも
ひわしい現実に泣いているのだろうか
風が穏やかに私の頬を摩っていく
朧な未来には悲しみの哀歌が流れているのか
自問自答は無情に波に浚われていく
寄せては返す
また寄せては返す
そして私はここで時が狂っていくのをただ見ている
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