汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 秋風に吹かれて

2009年09月26日 | 初期中期の詩
夜の風が吹いていく
冷めやらぬ凌辱の快感に
秋風が優しく裸体を愛撫し
仄かなしじまが
幽かな清涼に煽られて
萎れゆく花の儚き命のように
私の心を淫乱に駆け巡っていく
低落な爽やかさに身を隠して
私達はハニカミながら過ぎ行く旋律を
断ち切れない程、深めあった愛の鼓動を
この胸の中で木霊させ
震えるあなたの眼にそっとキスをする
戦きはたじろぎに見せた一瞬の隙
私は間髪を入れずその白く儚い柔肌を揉みしだく
霹靂の一発のように走る戦慄
開いた口からは、限りない祝福の喘ぎが迸り出る
天にも昇る快楽の怒涛が
この二人の間を限りのない淵へと切り開く
動転した視界に映るのは
退廃した街並みに崩れゆく幻想
私は刻一刻と迫る終焉の恐怖に
ただ震える事しか出来なかった
燃え盛る快楽
廃れゆく私の自我
耄碌と荒んだ私の精神は
まだ冷めやらぬ事を知らない

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耄碌→もうろく
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