汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 秋の空

2009年09月20日 | 初期中期の詩
夜長に一人
秋の気配に心奪われて
冷たい空気の乱流
風にさらわれた思い出を探り
季節の訪れを感じる

見えないあなたの息吹を
生命の沈黙を
通りすがりの子供が手渡した
私の記憶の断片

澄み渡る空の蒼い憂愁
悲壮は遥か彼方から
気流に乗って私の心に舞い込んでくる
苛まれた心にそっと降りかかる孤独
空の色の唐突な変容に
キョロキョロする私
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みやすけの詩 夢を見ている

2009年09月20日 | 初期中期の詩
あなたの小さな手
退廃的な面持ちの裏にある快楽の余韻
あなたと手を繋ぎ
夢見は現を突き抜けて
遥かな未来への懸け橋になる
ふくよかなあなたの腕の中で
忘却の影に唸らされて
夜も眠れぬ絶望に苛まれている
陽の光が幽かに希望を注ぎ込む
トラウマの誇張は
一時の幻想に酔いしれる
思惑は更なる高揚を生み
精神の彼岸に立ちすくむ
少年の心に僅かな雨を降らせる
邁進していく悲しみのせせらぎを耳にして
涙はいつとなく枯れ果てて
季節は泡になって、私の心に降り注ぐ
みすぼらしい身の内に、紅の花が咲き誇る
香しい香りに包まれて
束の間の安らぎを
大切に抱きしめて
私は眠りに落ちる
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みやすけの詩 朝のまどろみ

2009年09月20日 | 初期中期の詩
朝の気配
霧に蠢く酩酊した余韻
太陽が昇り
記憶の破片が飛び散りながら
宙に舞う殺伐とした追憶の影は
漂い様に私の影を見る
信念に入り浸りながら
小鳥の鳴き声は囀り響いて
朝の幻惑に胸は弾み
船の軋む音が新たな遊覧へと誘い
私を何処までも駆逐に追い立てていく
遥かな雲の谷間
流れる風のせせらぎを聴いて
一日が始まりの鐘の音と共に
賛美は轟きに満ちる
生温い潮風に身を削られて
朝の光が私の魂を包んでいく
そして抱擁の温かさの妖艶な面持ちは
私を更に天上へと昇華させる

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囀る→さえずる
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