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古代人が栽培イネを背の低さで選抜、遺伝子で解明

2012-09-07 | 日記・エッセイ・コラム

 神戸大学農学研究科山崎将紀助教らが、古代人が栽培イネを背の低さで選抜していた可能性を遺伝子レベルで解明した(2011年6月17日に神戸大学で発表)。米国科学アカデミー紀要(PNAS:Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)に掲載された。
 1940年代~60年代にイネやコムギで緑の革命(Green Revolution)が起こり、収量が2倍以上増加した。イネで大きく貢献した遺伝子は”SD1(Semi-dwarf1:半矮性遺伝子、劣勢遺伝子)”で、この遺伝子により草丈は低くなり倒伏し難くなった。現在でも世界中の多くの品種でこの遺伝子が活用されている。
 アジア栽培イネ(Oryza sativa)は、祖先となる野生種オリザ・ルフィポゴン(Oryza rufipogon)から古代人によって栽培化されたと考えられている。今回の研究は、野生イネを栽培イネとする時に、SD1遺伝子が変異した個体(草丈が低くなるイネ)を選抜して積極的に栽培していた可能性が高いことを明らかにしたものである。“緑の革命・・SD1遺伝子群の利用”はイネの近代育種の中でも最も重要な成果であるが、古代にも"緑の革命"は起こっていたかもしれないとの事。
 ◆栽培化
 遺伝的な改良で野生種から人間が都合の良い植物(栽培種)を作り出すこと
 ◆アジア栽培イネ
 アジア栽培イネは、大別するとインド型品種群(indica)と日本型品種群(japonica)になる。祖先種オリザ・ルフィポゴンは同じであるが、異なる栽培化の過程によると考えられている。
 今回はイネの形、特に草丈(稈長)に注目して変化の過程を調べた。「日本晴(japonica、草丈は低い)」と「Kasalath(indica、草丈は高い)」との交雑集団を使った遺伝解析の結果、両者の草丈の違いは”日本晴型SD1”によることが明らかになった。

 

 夏の炎天下でも萎れることなく生長して開花しているハナスベリヒユ(別名:ポーチュラカ)。畑の雑草として繁茂するスベリヒユとマツバボタンの交配種もしくはタチスベリヒユの突然変異種とされている。茎・葉はスベリヒユと同じく多肉質で花はマツバボタンと良く似ている。名(ハナスベリヒユ)の由来は、スベリヒユの改良種で、綺麗な花がつくから、との事。
 別名のポーチュラカは属名であるが、ハナスベリヒユをポーチュラカと呼んでいる。

Hanasuberihiyu09071  ハナスベリヒユ
別名:ポーチュラカ
スベリヒユ科ポーチュラカ属
     (スベリヒユ属)
原産地は不明だが、熱帯・亜熱帯地方か
ドイツから1983年に入って来たとされる
丈は10cm~20cm(這うように伸びる)
開花時期は6月~10月
花径は3cm位、花色は白・黄・ピンク・薄紅などと多彩


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