国立感染症研究所のまとめによると、今年(2013年)の風疹の患者数が累計1万102人となったことが判った(6月18日)。昨年(2012年)の患者数は累計2,392人で、大幅に上回った。近年では2004年に推計約3.9万人の大流行があった。
直近の1週間(6月3日~9日)で新たに発症が確認された人は517人。都道府県別では大阪(129人)が東京(82人)を上回り、流行の中心が首都圏から関西に移る傾向にある。風疹のピークは例年初夏で、直近の1週間(3日~9日)以前は毎週800人を超える新規患者が続いており、これだけでは新規患者の発生数が減少傾向に転じているかは不明との事で、厚生労働省は引き続き注意を呼び掛けている。
現在流行の中心(約8割を占める)は20代~40代男性の風疹の免疫を十分に持たない世代(予防接種率の減少世代)である。H23年度の感染症流行予測調査で、20代男性の10人に1人、30代~50代前半の男性の5人に1人が免疫を持っていなかったとの事。
◆風疹
風疹ウイルスによる急性の発疹性感染症。感染は、感染者の鼻汁のウイルスで飛沫感染、直接接触感染による。
一般に日本では三日はしかとしても知られ、主な症状は発疹・発熱・リンパ節の腫れがり。潜伏期間は2~3週間。伝染力は水痘、麻疹(はしか)より弱い。
妊娠初期に妊婦が感染した場合、先天性風疹症候群(CRS)が大きな問題となる。効果的な治療法は無く、ワクチンによる予防が最も重要とされる。本年(2013年)は6月上旬までに風疹による胎児障害が11人報告されている。
空には黒い雲があり、雨が降りそうな感じだが雨は降らない。湿気が強く蒸し暑い。
お隣りさんの畑だが、ソバが白い小さな花を咲かせている。径数mm程の花で、花色は白色だけでなく淡紅や赤色がある。
原産地は東アジア北部とされ、中国・朝鮮から日本に渡来した。縄文時代の遺跡から種子が見つかっており、かなり古くに伝わったと言える。現在では、消費量の8割を輸入しており、輸入の8割は中国、1割がアメリカからである。因みに、麺状にした”蕎麦:ソバ”が発明されたのは江戸時代中期。それ以前は、塊状の”蕎麦がき”や”そばもち”だった。
古い日本語ではソバを「そばむぎ:稜(そぱ=角)のある麦」や「くろむぎ:黒麦」と呼んでいた。後世に「そばむぎ」が略されて「ソバ」と呼ばれる。「くろむぎ」は平安時代以降は使われなくなったと言う。
ソバ(蕎麦)
タデ科ソバ属
一年草(一年生作物)
丈は0.6m~1.3m位
開花時期は7月~9月
花色は白・淡紅・赤色
実は黒い三角形で、中は白い粉(ソバ粉)