農業生物資源研究所・産業技術総合研究所・東京大、中国・西南大などの共同研究チームは、カイコの脳などの細胞でたんぱく質を作る約1万1000種類の遺伝子の情報を解読したと発表した(9月17日)。
解読は、カイコの様々な14組織から細胞の中でたんぱく質を作るDNAを約25万個を収集し、この中から1万1104個の完全長cDNAの塩基配列を選抜した。また、病原性の微生物から身を守るたんぱく質などを作る未発見の遺伝子も新たに約3000種類見つけた。カイコの総遺伝子数は計算上約1万4000種類と推定されていたが、発見分を加えカイコの総遺伝子数は1万7000種類以上あると推定される。
これらの成果によって、新しい農薬の開発や、遺伝子組み換えカイコを使った医薬品や検査薬の開発が期待されると言う。
◆カイコ(蚕)
カイコ(蚕)はチョウ目(鱗翅目)カイコガ科の昆虫。
クワ(桑)を食餌とし、絹を産生して蛹(さなぎ)の繭(まゆ)を作る。有史以来養蚕の歴史と共に各国の文化と共に生きてきた昆虫。
カイコは多くの農業害虫と同じチョウ目に属するので、本研究により、チョウ目害虫に選択的に作用する害虫制御剤開発が進む。
イチイは庭木や生垣で良く使われる常緑針葉樹である。小さい頃は”オンコ”と呼んでいた。この名はアイヌ語(onko)からとの事。
このイチイに赤い実が数個付いているのを見つけた。赤いのは外側の多汁質の仮種皮で、中には黒い丸い種子がある。赤い仮種皮は甘く、小さい頃には良く採って食べた・・懐かし。黒い種子は固く苦いので食べずに吐き出す。種子には有毒アルカロイドのタキシンが含まれているとの事・・小さい頃には食べるなと注意されたっけ・・。イチイのタキシンは果肉を除く葉や植物全体に含まれると言われる。
名(イチイ:一位)の由来に、古代(一説には仁徳天皇の時代)に高官の笏の材料にこの木が使われたからとの説、この木を使って笏を作った人が一位を賜ったとの説などがある。
イチイ(一位)
別名:笏の木(しゃくのき)
蘭(あららぎ)
おんこ
イチイ科イチイ属
針葉樹
寒さに強く、北海道までの寒冷地帯でも育つ
開花期は3月~4月
果実は10月頃黒褐色に熟す
木材として、緻密で狂いが生じにくく加工しやすい、光沢があって美しい
工芸品、天井板、鉛筆材など使われる。岐阜県飛騨地方の伝統工芸「一位一刀彫」が有名