三重大学医学系研究科の田中利男教授(薬理学)・島田康人助教らのグループが、肥満に関係する新たな遺伝子を発見した(2013年12月2日発表)。肥満を抑制する治療、新薬開発などが期待される。
本研究は、肥満した人に「MXD3」と呼ばれる遺伝子が多いことに着目したもので、ゼブラフィッシュを使い太らす実験を行い、この「MXD3」遺伝子が内臓脂肪の増加に関わっていることを突き止めた。「MXD3」の働きを抑える核酸をゼブラフィッシュに注入した所、体重を3割・内臓脂肪を5~6割抑制するなどの効果が見られた。マウスの細胞実験でも脂肪細胞の成長を抑える結果が得られた。
肥満人口は世界で3億、日本では2300万人とされる。肥満は、糖尿病・虚血性心疾患などと密接に関係しており、肥満をなくせば医療費など1兆3500億円(日本)を節約できるとの事。
◆ゼブラフィッシュ
コイ科ラスボラ亜科ダニオ属
ゼブラフィッシュは、3~4月で成熟し、体長4~5cmとなるインド原産の小型魚。
飼育・繁殖が容易な魚で多産(1組の雌雄が一度に数百の卵を産む)なので多数の検体を維持できる。このため、薬物のスクリーニングに適したモデル動物であり、様々なヒト疾患モデルが創出されている。
本研究での食餌性肥満モデルは、脂肪含量の高い小エビを大量に摂食させて創出した。
良い天気だが、風があり肌がチクチクする程の寒さ。仙台の1月2月の平均気温は零度前後だからこの寒さはまだまだ続く。
空き地を囲む塀に絡みついていたヘクソカズラの実。直径5mm程で黄褐色の実で鳥に食べられることなく残っている。この頃(秋・冬)には名前の由来となっている独特の臭気は無い。それ故、果実の付いたツルはフラワーアレンジメントなどに利用する方もいる(私は、玄関に飾ってる)。尚、殻(果皮に見える)は萼の変化したもので、偽果皮と呼ばれる。
ヘクソカズラ (屁糞葛)
別名:灸花(やいとばな)
早乙女花(さおとめばな)
馬食わず(うまくわず)
アカネ科ヘクソカズラ属
蔓性の多年草
開花時期は7月~9月
秋に丸い茶色の実(球形で径数mm)を付ける