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下戸の飲酒は胃がんリスクが高い

2015-06-09 | 健康・病気
 東北大学の飯島克則講師(消化器内科)らのグループは、アルコールから生じる発がん物質アセトアルデヒドが、酒に弱い人ほど高い濃度で長時間、胃の中にとどまると、実験で明らかにした(4月)。
 胃がん発症の原因として、喫煙・飲酒などの生活習慣も挙げられる。飲酒により体内に吸収されたアルコールが変化して発生するアセトアルデヒドは明確な発がん物質とされている(WHO勧告)。アセトアルデヒドを酢酸に代謝する酵素の1つである「ALDH2」が不活性型の場合、少量のアルコール摂取でもアセトアルデヒドが体内に蓄積してしまう。「下戸」とは、少量の飲酒で赤顔や動悸(どうき)が激しくなる人で、「ALDH2型」が不活性型である。日本人の3~4割が不活性型とされる。
 グループは20代・30代の男性20人を、「酒に強い人(活性型)」と「弱い人(不活性型)」に分け、アルコール度数約15%の酒200~300mlを胃に直接注入した。2時間後、「弱い人」のアセトアルデヒド濃度は、強い人の5.6倍のままでとどまり、胃粘膜が高濃度のアセトアルデヒドにさらされていた。胃粘膜が高濃度のアセトアルデヒドに暴露されることで、胃がん発生のリスクを高めている可能性が示された、としている。
 また、アルコールと一緒にアミノ酸の一種「L-システイン」を胃に入れると、アセトアルデヒド濃度は酒に強い人で67%、弱い人でも60%低下し、アセトアルデヒドを無毒化する作用を確認した。
 飯島講師は「酒に弱い人は胃がんになりやすいことを自覚してほしい」と注意している。同時にL-システインの飲酒による胃がん予防効果に着目し「将来的にはサプリメントの服用で胃がんリスクを低減できるかもしれない」と言う。

 朝から雨。午後より曇り。気温がやや低く肌寒さを感じる。
 ”ウメモドキ”の花が咲いている。初秋に枝一杯に赤く熟す果実は見事に綺麗で、鑑賞の対象は果実であり、花ではない。花は径数mm程と小さく、花色も白色か淡紫色と目立たない。雌雄異株で、雄花は葉腋(葉のつけ根)に沢山、雌花は2~4個付く。花弁は4枚、雄花には4つの雄しべ、雌花には雌しべと小さな雄しべ4つある。
 名(ウメモドキ)の由来は、梅の木に葉が似ている・枝ぶりが似ている・花の形が似ている、などからと言う。モドキ(擬)とは、「似たように作られた」との意味である。因みに、ウメ(梅)はバラ科でウメモドキ(梅擬)はモチノキ科。
 ウメモドキ(梅擬)
 モチノキ科モチノキ属
 落葉小高木(丈は2m~3m)、雌雄異株
 開花時期は5月~7月
 花は小さく(径3mm位)、花色は白色か淡紫色
 葉脇に雄花は多数、雌花は2~4個付く
 雌株は実を付け、9月頃より赤く熟す
 赤い実を付けるが、白・黄・黒色の実もある