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攣縮を生じた冠動脈病変部位の画像化成功、冠攣縮性狭心症の病態解明へ

2017-09-11 | 医学
 東北大学の下川宏明教授らの研究グループは、18F-FDG PETによる生体内分子イメージングを用いて、攣縮を生じている冠動脈の病変部位の画像化に世界で初めて成功した(7月28日、プレスリリース)。
 本研究は、冠攣縮血管を映像として評価できることを世界で初めて報告したものであり、冠攣縮の新たな病態解明と診断画像化への応用につながることが期待される。研究成果は、2017年7月27日に、米国心臓協会の学会誌である「Arteriosclerosis, Thrombosis, and Vascular Biology誌」(電子版)に掲載された。
 狭心症の一つ、冠攣縮性狭心症(かんれんしゅくせいきょうしんしょう)において、今日まだその病態が明らかにされていないことが多い。
 ◆狭心症の分類と治療法
           器質性狭心症         冠攣縮性狭心症
 原因        冠動脈の物理的な狭窄     冠動脈の一時的な収縮
 血管造影による検査 狭窄部位が検出できる     通常は検出できない
 主な治療法     ステント治療         薬剤療法
 ◆PET検査薬FDG
 FDGの正式名称は18F-FDG(フルオロデオキシグルコース)、性質はブドウ糖とほぼ同じ。
 検査の始めに投与するFDGは、グルコース(ブドウ糖)に目印となる「ポジトロン核種(=陽電子放出核種)」を合成した薬剤である。ポジトロン核種は半減期がとても短いので、検査当日に検査施設内の専用設備で合成し、すぐに検査に使用する。
 検査は、FDGを静脈から体内に投与し、FDGが血流にのって全身に運ばれ、体中の細胞がブドウ糖としてFDGを取り込む。細胞に取り込まれたFDGが反応し、放射線(γ線)を放出し、体の外からPETカメラで撮影する。

 今日は曇。昨日は晴れた。
 アパートの白い壁と青空に”サルスベリ”の赤い花が映える。”サルスベリ”は夏を代表する花木だが、もう夏は終わりかな。
 ”サルスベリ”は、漢字で「百日紅」、開花期間が長いところに因む。花は一度咲いた枝先からまた花芽が出て花が咲くので咲き続けているように見える。”サルスベリ:猿滑)”の由来は、木の肌が滑らか(すべらか)なので猿も滑りそうとの事からと言う・・実際にはサルは滑らない。
 サルスベリ(猿滑)
 別名:百日紅(ひゃくじつこう)
    開花期間が長い(百日間紅色の花が咲く)ところに因む
 ミソハギ科サルスベリ属
 落葉中高木
 中国南部の原産、江戸初期に渡来か
 開花時期は7月~10月
 花色は紅紫色~淡紅紫色・白色
 花は円錐花序で、咢(がく)は筒状で6裂、花弁は6枚でちりめんの様に縮れている
 花後に果実(球形や楕円形)を付ける
 果実は蒴果(さくか:成熟すると裂開するもの)で熟すと6裂して種が散る
 種には薄い羽のような翼(よく)が付いている