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がんゲノム医療の中核拠点病院、11ヵ所が選定される

2018-02-15 | 医学
 厚生労働省は、個人の遺伝子情報に基づき最適な治療法を選択するがんゲノム医療の中心的役割を果たす「中核拠点病院」11施設を選んだ(2月14日)。加藤勝信厚労相が4月1日付で指定する見込み。
 公募したところ、23施設から申請があった。このうち遺伝子検査の技術がある、結果を医学的に評価できるなどの要件を満たしたのは17施設。実績などを点数化し、地域性も考慮して選んだ。
 ◆がんゲノム医療中核拠点病院に指定された施設
 北海道大学病院
 東北大学病院
 国立がん研究センター東病院
 慶應義塾大学病院
 東京大学医学部附属病院
 国立がん研究センター中央病院
 名古屋大学医学部附属病院
 京都大学医学部附属病院
 大阪大学医学部附属病院
 岡山大学病院
 九州大学病院
 ◆がん発生に関与する遺伝子
 がんは、昭和56年から死因の第1位となり、平成28年には年間約37 万人が亡くなっている。生涯のうちに、約2人に1人が罹患すると推計されている。
 がん発生に関与する遺伝子には、遺伝するものと遺伝には関係ないものがある。がんゲノム医療では、がん患者の遺伝子を検査し、これからがんの原因となっている「遺伝子の異常」を調べる。「遺伝子の異常」があれば、特異的に効果が期待できる薬剤や患者の条件に合う治験情報を導き出す。