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国際共同調査で、日本の食道・胃などのがん5年生存率が好成績

2018-02-25 | 健康・病気
 CONCORD-3は世界のおよそ10億人をカバーし、がん18局在および局在群を対象とする大規模な国際共同研究である。CONCORD研究事業は、2008年に発表され、第2回に2014年、今回で3回目となった。日本は、初回2008年から参加している。
 CONCORD-3は、2000-2014年の15年間に診断された、71の国と322の地域、3,750万症例の18種類のがんについて、治療の目安となる5年生存率を調べた。日本からは16府県(日本の総人口の40.6%)が本研究に参加した。このデータを、同じ手法で処理した71の国と地域のデータ(世界人口の67%に相当)と比較し、2000年から2014年までの推移を検討した。
 国立がん研究センターは、5年生存率を比べた国際調査結果を発表した(2月20日)。日本は食道・胃・肝臓・肺・乳・子宮頸部などのがんで世界トップ級だった。しかし、皮膚・血液のがんは欧米より成績が悪かった。
 5年生存率の数値をA~Eまで5段階で評価した。
 日本がAクラスに入ったのは食道(36%)、胃(約60%)、肝臓(約30%)、肺(約33%)
   乳房(約89%)、子宮頸部(約71%)、成人脳腫瘍(約46%)、小児リンパ腫(約90%)
 しかし、Cクラスは膵臓(約8%)と成人リンパ性疾患(約57%)
 Dクラスは、皮膚の黒色腫(69%)、成人骨髄性疾患(約33%)
 大部分のがんについて5年生存率が高かったのは、米国、カナダ、オーストラリアなどだった。
 ◆日本の最新がん統計
 2016年にがんで死亡した人は372,986人(男性219,785人、女性153,201人)。
 2013年に新たに診断されたがん(罹患全国推計値)は862,452例(男性498,720例、女性363,732例)。
 2016年の死亡数が多い部位は
    1位      2位     3位
 男性 肺(52430)  胃(29854) 大腸(27026)
 女性 大腸(23073) 肺(21408) 膵臓(16415)

 今日の天気は曇から晴れ。風が少しあり、何となく春近しを感じさせる。
 歩道の横の小さな空き地で、”フユシラズ”の花が咲いている。冷たい風や雪にも負けずに咲き、真冬でも次々と花をつけるので、名は”フユシラズ”。もう春が近いかな。
 ”フユシラズ”はキンセンカ(金盞花)より古い時代に渡来したと言われ、ホンキンセンカ(本金盞花)とも呼ばれる。キンセンカ(金盞花)と同属で、キンセンカよりも小さい黄色の花を付け、ヒメキンセンカとも呼ばれる。
 フユシラズ(冬知らず)
 別名:姫金盞花(ひめきんせんか)、本金盞花(ほんきんせんか)
 キク科カレンデュラ属
 耐寒性宿根草
 原産地は地中海沿岸、10世紀頃の渡来と推測される
 主な開花時期は11月~5月
 花は径2cm位、花色は橙・黄色
 花は日が当ると開き、夜は花を閉じる