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  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

2017年の司法試験合格者は1,543人、前年より40人減

2017-09-13 | 資格・転職・就職
 法務省は2017年の司法試験合格者を発表した(9月12日)。
 合格者は1,543人で、昨年より40人減り、4年連続で2000人を下回った。因みに、政府は司法試験で少なくとも1500人程度の合格者を確保すべきだという新たな方針を決定している。
 合格者は現行制度の試験では初年の06年を除き最低。受験者数が減ったため、合格率は25.8%と前年(22.9%)を上回った。
 法科大学院を修了しなくても受験資格が得られる「予備試験」経由の合格者は290人(前年より55人増)で過去最多を更新した。
  合格者:1,543人(昨年は1,583人、一昨年は1,850人)
      男性は1,228人 女性は315人
  合格者の平均年齢:28.8歳(最年長は71歳、最年少は21歳)
  合格率:25.86%
      予備試験経由の合格率は72.5%(290人)
 ◆2017年の司法試験合格者数
         合格者数(合格率%)
 予備試験合格者:290人 72.5%
 京都大法科大学院:111人 50%
 一橋大法科大学院:60人 49.6%
 東京大法科大学院:134人 49.4%
 慶應義塾大法科大学院:144人 45.4%
 大阪大法科大学院:66人 40.7%
 神戸大法科大学院:55人 38.7%
 愛知大法科大学院:4人 30.8%
 早稲田大法科大学院:102人 29.4%
 首都大東京法科大学院:31人 27%
 中央大法科大学院:119人 26.2%

 天気は晴れ。早朝に雨かな、畑が濡れていた。
 郊外の細い道を歩いていたら、塀と小屋の横に赤い実が沢山付いている木を見つけた。”サンゴジュ”だ。青空と緑の葉と赤い実、綺麗だな。
 名(サンゴジュ:珊瑚樹)の由来は、この赤い果実が珊瑚細工のように見えることから、と言う。葉は水分が多く、葉数も多い木なので、火災の延焼防止になるとされ、防火樹として使われている。材も水分を多量に含みふくんで燃え難く、燃やすと切り口から泡が出る。これより、学名に「var. awabuki」と付いている。別名にも”アワブキ”がある(変種名に採用)。因みに、別種に”アワブキ(泡吹)”の木があり、アワブキ科アワブキ属 (落葉高木)の樹木である。
 サンゴジュ(珊瑚樹)
 別名:藪珊瑚(やぶさんご)、ヤマジサ
 学名:Viburnum odoratissimum var. awabuki 又は Viburnum awabuki
 スイカズラ科ガマズミ属
 耐寒性常緑小高木
 原産地は日本(関東南部以南)、台湾
 開花時期は6月~7月
 花色は白、花径は数㎜で沢山咲く
 花後に果実(8㎜程の楕円形)を付ける
 果実の観賞期は9月~12月


攣縮を生じた冠動脈病変部位の画像化成功、冠攣縮性狭心症の病態解明へ

2017-09-11 | 医学
 東北大学の下川宏明教授らの研究グループは、18F-FDG PETによる生体内分子イメージングを用いて、攣縮を生じている冠動脈の病変部位の画像化に世界で初めて成功した(7月28日、プレスリリース)。
 本研究は、冠攣縮血管を映像として評価できることを世界で初めて報告したものであり、冠攣縮の新たな病態解明と診断画像化への応用につながることが期待される。研究成果は、2017年7月27日に、米国心臓協会の学会誌である「Arteriosclerosis, Thrombosis, and Vascular Biology誌」(電子版)に掲載された。
 狭心症の一つ、冠攣縮性狭心症(かんれんしゅくせいきょうしんしょう)において、今日まだその病態が明らかにされていないことが多い。
 ◆狭心症の分類と治療法
           器質性狭心症         冠攣縮性狭心症
 原因        冠動脈の物理的な狭窄     冠動脈の一時的な収縮
 血管造影による検査 狭窄部位が検出できる     通常は検出できない
 主な治療法     ステント治療         薬剤療法
 ◆PET検査薬FDG
 FDGの正式名称は18F-FDG(フルオロデオキシグルコース)、性質はブドウ糖とほぼ同じ。
 検査の始めに投与するFDGは、グルコース(ブドウ糖)に目印となる「ポジトロン核種(=陽電子放出核種)」を合成した薬剤である。ポジトロン核種は半減期がとても短いので、検査当日に検査施設内の専用設備で合成し、すぐに検査に使用する。
 検査は、FDGを静脈から体内に投与し、FDGが血流にのって全身に運ばれ、体中の細胞がブドウ糖としてFDGを取り込む。細胞に取り込まれたFDGが反応し、放射線(γ線)を放出し、体の外からPETカメラで撮影する。

 今日は曇。昨日は晴れた。
 アパートの白い壁と青空に”サルスベリ”の赤い花が映える。”サルスベリ”は夏を代表する花木だが、もう夏は終わりかな。
 ”サルスベリ”は、漢字で「百日紅」、開花期間が長いところに因む。花は一度咲いた枝先からまた花芽が出て花が咲くので咲き続けているように見える。”サルスベリ:猿滑)”の由来は、木の肌が滑らか(すべらか)なので猿も滑りそうとの事からと言う・・実際にはサルは滑らない。
 サルスベリ(猿滑)
 別名:百日紅(ひゃくじつこう)
    開花期間が長い(百日間紅色の花が咲く)ところに因む
 ミソハギ科サルスベリ属
 落葉中高木
 中国南部の原産、江戸初期に渡来か
 開花時期は7月~10月
 花色は紅紫色~淡紅紫色・白色
 花は円錐花序で、咢(がく)は筒状で6裂、花弁は6枚でちりめんの様に縮れている
 花後に果実(球形や楕円形)を付ける
 果実は蒴果(さくか:成熟すると裂開するもの)で熟すと6裂して種が散る
 種には薄い羽のような翼(よく)が付いている


電解液を使わない全固体電池の新材料を発見

2017-09-10 | 科学・技術
 東京工業大学の菅野了次教授らの研究グループは、全固体リチウムイオン電池(以下、全固体電池)の実用化を加速させる新たな固体電解質を発見した(H29.7)。
 スマートフォンなどの駆動にはリチウムイオン電池が使われ、その電池の電解質には液体が使われ、容量・コスト・安全性などが課題となっている。このため、固体の電解質を開発し、高容量かつ高出力で安全性に優れた全固体型リチウムイオン電池を実現することが急務である。固体の電解質は液体の電解質に比べて電気の伝導率(イオン伝導率)が低く、出力も低いことが課題とされている。2011年に発見された固体電解質はイオン伝導率25 mScm-1を示す超イオン伝導体である。しかし、これらの固体電解質は、レアメタルであるゲルマニウムが必要であったり、特異な組成が必要であり、4種類の材料のみに限られていた。
 今回の発見は、スズやケイ素といった安価な材料を組み合わせて焼き固めたセラミックス(11mScm-1を持つイオン伝導率を示す超イオン伝導体Li-Sn-Si-P-S;LSSPS)を作り、室温で電解液並みの性能を持つ材料を作ることに成功した。超イオン伝導体の長所は、合成しやすく、熱安定性が高く、大気下での安定性が高く、柔らかく、加工しやすく、電気化学的な安定性が高いことなどである。
 菅野教授は「全固体電池は安全性が高く、電気自動車用などに広く使える可能性がある」と言う。
 ◆イオン伝導率
 10 mScm-1(1センチメートル当たり10ミリジーメンス。ジーメンスは抵抗の単位Ωの逆数で、電流の流れやすさを示す)。現在のリチウムイオン電池の液体電解質のイオン伝導率は10 mScm-1程度。
 ◆全固体型リチウムイオン電池
 電池の構成部材である正極、電解質、負極をすべて固体で構成した電池。
 ◆超イオン伝導体
 固体中をイオンがあたかも液体のように動き回る物質。銀・銅イオン伝導体では0.5 Scm-1程度、リチウムイオン伝導体では1 mScm-1程度の値が最高のイオン伝導率とされてきた。

 天気は晴れ~曇。最高気温29℃程、暑い日は今日と明日だけ、とか。
 大きなマンションの玄関前の花壇で、”ハナスベリヒユ(別名:ポーチュラカ)”が咲いていた。”ポーチュラカ”はスベリヒユ属の学名に由来した名前。
 ”マツバボタン”と良く似ており、畑の雑草である”スベリヒユ”と”マツバボタン”の交配種もしくは”タチスベリヒユ”の突然変異種とされている。茎・葉は”スベリヒユ”と同じく多肉質で、花は”マツバボタン”と良く似ている。
 名(ハナスベリヒユ)の由来は、スベリヒユの改良種で、綺麗な花が付くから。
 畑の雑草の”スベリヒユ(スベリヒユ科スベリヒユ属の多年生植物)”を、戦後の食糧難時代に食べた記憶がある。健康食品でもあり、民間薬として、生の葉の汁を虫さされに、全草を煎じて利尿などに用いる。
 ハナスベリヒユ
 別名:ポーチュラカ
 学名:Portulaca oleracea cvs
 スベリヒユ科ポーチュラカ属(スベリヒユ属)
 原産地は不明、熱帯・亜熱帯地方か
 ドイツから1983年に入って来たとされる
 丈は10cm~20cm(這うように伸びる)
 開花時期は6月~10月
 花径は3cm位、花色は白・黄・ピンク・薄紅など
 一重咲きと八重咲きがある


マグネシウムが多い豆腐で心筋梗塞のリスクを減らす

2017-09-09 | 食・レシピ
 国立がん研究センターなどが調査結果をまとめた、「魚や大豆などの食品に含まれるマグネシウムを多く摂取する人は、心筋梗塞を発症するリスクが約3割低い」。
 調査は、1995年と1998年に45歳~74歳だった男女約8万5千人が対象。食事の内容や頻度などからマグネシウムの摂取量を推計し、心筋梗塞発症との関連を調べた。約15年の追跡期間中、1,283人が心筋梗塞を発症した。
 マグネシウム不足は血圧上昇や動脈硬化につながり、心筋梗塞の原因になりうる。1日当たりの摂取量の目安は、成人で男性320~370ミリ・グラム、女性270~290ミリ・グラム。絹ごし豆腐、150gで60~70ミリ・グラム摂取できる。豆腐1丁は約300~400g(地方による)である。
 マグネシウムの摂取量と心筋梗塞のリスクの関連が明らかになるのは国内で初めて。

 朝から晴、雲が少し多いかな。今日の最高気温は28℃程で、やっと暑さが戻ってきたようだ。
 道沿いの駐車場脇の空き地で、”ゲンノショウコ”に花が咲き実(蒴果 さくか)も付いている。実はまだ緑のまま。花色は白色で、日本の西では紅色の花、東では白花が多いと言う。なるほど、東北だからか、紅色の花は見ることがない。
 ”ゲンノショウコ”は、昔から下痢止めの薬草として使われ、センブリ・ドクダミとともに民間薬としてよく知られている。根・茎・葉・花などを干し煎じて下痢止め・胃薬とし、茶としても飲用する。名(ゲンノショウコ:現の証拠)の由来は、飲めばすぐに薬効が現れるから、と言う。優秀な整腸生薬なので、イシャイラズ(医者いらず)・タチマチグサ(たちまち草)などの異名があるとか!。別名に神輿草(みこしぐさ)があるが、これは「実」の形がお神輿の屋根に付く飾りの形に似ているから。
 ゲンノショウコ(現の証拠)
 別名:神輿草(みこしぐさ)、玄草(げんそう)
 学名: Geranium thunbergii
 フウロソウ科フウロソウ属
 多年草
 開花時期:7月~10月
 葉は掌状、3~5の中~深裂する
 花色は白色~赤紫色、花径は1.5cm位の5弁花
 雄しべは10本、雌しべの花柱の先は5つに裂けてる


江崎玲於奈賞に香取秀俊教授、誤差160億年に1秒の光格子時計を発明

2017-09-08 | 学問
 第14回江崎玲於奈賞の受賞者に、香取秀俊・東京大学教授(52)が選ばれた(9月7日)。高い評価業績は、160億年で1秒しかずれないという極めて高精度の原子時計「光格子時計」の発明。
 現在、時間の単位である「秒」は、セシウム原子時計によって国際的に定義されている。この原子時計は3千万年で1秒の誤差の高精度なものである。香取さんが発明した光格子時計は160億年に1秒しか誤差が出ないレベル。例えば約100万個のストロンチウム原子を、「魔法波長」と呼ばれる特定の波長のレーザーでつくられた「光格子」にとじこめることにより、セシウム原子時計に比べて精度を数百倍から数千倍高めた。
 審査委員会によれば、極めて高精度な光格子時計には様々な応用が期待されている。「重力が強いと時間はゆっくり進む」とのアインシュタインの相対性理論を検証や、重力による空間のゆがみを時間の進み方の違いとしてとらえて地殻変動観測に利用する、などが考えられると言う。
 ◆江崎玲於奈賞(えさきれおなしょう)
 2003年12月に創設された日本の科学技術賞。
 ナノサイエンスとナノテクノロジーの分野における顕著な研究業績を顕彰し、科学技術振興と産業活性化に寄与することを目的としている。
 ◆時計の精度
 ぜんまい式     1日に10秒以内
 クオーツ時計    1年に20秒以内
 セシウム原子時計  3000万年に1秒以内(精度:1X10^(-15))
 光格子時計     160億年で1秒以内(精度:2X10^(-18))
 ◆1秒の長さ
 現在の1秒の定義は、「セシウム133の原子の基底状態の2つの超微細準位の間の遷移に対応する放射の周期の91億9263万1770倍の継続時間」である。
 ◆光格子時計
 香取秀俊東京大学准教授(当時)が2001年に提案した方式。
 まず、「魔法波長」と呼ばれる特別な波長のレーザー光を干渉させて作った微小空間(光格子)に、レーザー冷却された原子を1つずつ捕獲し、原子同士の相互作用が起きないようにする。次に、これらの原子にレーザー光を当て、光を吸収する「原子の振り子」の振動数を精密に測定する。この光の振動を数えて、1秒の長さを決める。光格子全体には多数の原子を捕獲できるので、それらの「原子の振り子」の振動数を一度に測定して平均をとることで、短時間で時間を決めることができるというもの。

 朝から晴れ、午後も晴れ。気温は最高気温28℃位。
 小さな公園の花壇に”キバナコスモス(黄花秋桜)”が沢山咲いている。近所の方が植えて育てている。・・散歩が楽しくなります、ありがとう。
 ”キバナコスモス(黄花秋桜)”は”コスモス(秋桜)”に似た黄色や橙色の花を咲かせるキク科コスモス属である。コスモス(Cosmos)は、キク科コスモス属の総称で、コスモス属は29種ほどある。
 キバナコスモス(黄花コスモス、黄花秋桜)
 別名:黄花秋桜(きばなあきざくら)
    イエローコスモス(yellow cosmos)
 学名:Cosmos sulphureus
 キク科コスモス属
 多年草(日本では一年草)
 メキシコ原産の園芸植物
 大正時代の初めにヨーロッパから輸入された記録がある
 開花時期は7月~10月
 コスモスの品種
  サンセット:赤色の品種、日本で作出され急速に普及した
  ブライトライト:八重咲き、赤花と黄花がある
  サニー:草丈があまり伸びない、鉢植え向き
  ディアボロ:半八重咲き、緋色
  チョコレートコスモス:大正時代に渡来。黒紫色の花を付け、チョコレートの香りがする。多年草


遺伝法則用語の「優性・劣性」を「顕性・潜性」と言い換え

2017-09-07 | 学問
 日本遺伝学会は日本人類遺伝学会とも協議し、誤解や偏見につながりかねなかったり、分かりにくかったりする用語を改訂した。用語集としてまとめ、今月(9月)中旬、一般向けに発売する。
 学会長の小林武彦東京大教授は、「改訂した用語の普及に努める。教科書の用語も変えてほしいと文部科学省に要望書も出す予定」と話す。
 例
 ○遺伝の法則の「優性」「劣性」→「優性」は「顕性」、「劣性」は「潜性」
  優性・劣性は、遺伝子の特徴の現れやすさを示すにすぎない。
  優れている、劣っているという語感があり、誤解されやすい。
 ○「バリエーション」の訳語の一つだった「変異」は「多様性」に。
 ○「色覚異常」「色盲」は「色覚多様性」に
  色の見え方は人によって多様だという認識から
 ◆遺伝学用語集
 生物の科学 遺伝別冊No.22
 遺伝単 遺伝学用語集 対訳付き
 発刊日:2017年9月29日
 定価:本体2800円+税
 頁数:372頁
 造本:A5
 発行所:(株)エヌ・ティー・エス
   ISBN 978-4-86043-499-1 C3047

 今日も朝から小雨。風はほとんどない。
 駐車場の隅の”ガウラ”。花が咲いている。”ガウラ”の花色は白色と桃色があり、このお花は白色。”ガウラ”の和名には、白蝶草・山桃草があり、白蝶草(はくちょうそう)は白花を白蝶に見立てたものである。花色がピンク色なのは、もう一つの別名の山桃草(やまももそう)が合う。
 ガウラ
 別名:白蝶草(はくちょうそう)、山桃草(やまももそう)
 アカバナ科ガウラ属(ヤマモモソウ属)
  観賞用に栽培されるのは、G・リンドハイマー(Gaura lindheimeri)と言う
 多年草
 原産地は北アメリカ、日本には明治の中頃に入ったようだ
 長い茎の先端に白色・桃色の花が咲き、花の姿は蝶の舞に似る
 丈は30cm~150cm、花径は1.5cm前後
 開花時期は5月~11月(春咲き種、秋咲き種がある)
 一つの花の寿命は短い(3日位)が長期間次々と咲く
 花色には白・ピンク・赤・複色


ネットショッピング利用の世帯は34%と過去最高

2017-09-06 | 世相
 総務省が発表した7月の家計消費状況調査によると、ネットショッピングを利用した世帯は34.9%で前年同月比で6.8ポイント増え、過去最高を更新した(9月5日発表)。中高年を含め幅広い年齢層で利用が多かった。調査の世帯数は17,263世帯。
 ○ネットショッピングの状況
  ネットショッピングの支出額:10,950円 前年同月比で20%増
  ネットショッピング利用1世帯あたりの支出額:31,401円 前年同月比で3.4%減
  ネットショッピングの利用世帯の割合:34.9% 前年同月比で6.8%増
 ○ネットショッピングの支出額の対前年名目増減率に寄与した主な項目
  旅行関係費:21.8%増 名目寄与度5.50%
  自動車等関係用品:124.5%増 寄与度2.01%
  食料:11.8%増 寄与度1.59%
  保険:258.%増 寄与度-1.12%
 因みに、ネット販売価格と店舗価格を比較すると、平均で日本はネットより店舗価格が1割以上も高い。
 各国の平均 4%
 日本    13%
 ドイツ   8%
 英国    8%
 ブラジル  7%

 朝は曇。8時過ぎから小雨・・今日も雨となった。仙台の8月の日照時間は57.1時間で、1941年の61.4時間を下回り、最少記録を更新した。8月の東北地方は太平洋側で日照時間が記録的に短かった。仙台の平均気温は23.0℃で平年より1.2℃低く、降水量は219.0mmで平年の131%だった。
 畑の”オクラ”、天候不順ながら、ヤット育ち、花が咲き、実が取れ出した。花は淡い黄色にワインレッドの咽部をもつ花で、花後に直立する角状の莢を付ける。花はすぐに萎む1日花。
 品種には、実の切り口が五角形になる品種や丸い品種などがある。食用とするオクラは若い莢で、開花から1週間から10日、長さ10~15cm位が収穫どきである。
 オクラの種類
 角オクラ:多くは莢の断面が五角形の”五角オクラ”で、六角形や八角形などもある。
     大きく成長しすぎると角が硬く食感が悪くなる。収穫は長さ10cm程。
 丸オクラ:莢に角のない(実の断面は丸型)のオクラを「丸オクラ」や「島オクラ」と呼ぶ。
     角オクラと比べ、多少収穫が遅れても硬くなり難い。収穫は15cm~20cm程で。
 赤オクラ:莢が鮮やかな紫紅色のオクラ。彩のアクセントになるサラダで食べるのがおすすめ。
 花オクラ:花が大きく、花びらが食用。花には実と同じように粘りがあり、生のままでサラダ、天麩羅などで食べる。
 オクラ(秋葵)
 別名:陸蓮根(おかれんこん)、アメリカネリ
 英名:okra
 アオイ科トロロアオイ属
 日本では一年草(熱帯では多年草)
 原産地はアフリカ北東部(エチオピアが有力)
 エジプトでは、紀元前200年頃には栽培されていたと言う
 日本には中国を経て江戸時代の終わりに渡来し、本格的に普及したのは昭和40年頃
 開花時期(収穫時期)は7月~10月


アサガオのゲノム編集に成功

2017-09-04 | 園芸
 筑波大学小野道之准教授、農業・食品産業技術総合研究機構先進作物ゲノム改変ユニットの土岐精一ユニット長の研究グループは、ゲノム編集技術の一つであるCRISPR/Cas9を用いてアサガオのゲノム編集に世界で初めて成功した。
 本研究では、アントシアニン色素を蓄積することにより花や茎が紫色となるアサガオ品種ムラサキに対して、アントシアニンを合成する酵素の遺伝子にゲノム編集を行った。ゲノム編集には、ゲノム編集技術の一つであるCRISPR/Cas9を用いた。その結果、花が白色、茎が緑色へと変化したアサガオを得ることに成功した。
 研究成果は、ゲノム編集技術がアサガオなどの花きの遺伝子機能の解析や新品種作出技術として有効であることを示す、と言う。
 ◆アサガオの遺伝子
 アサガオは、古くから日本人に愛される日本の夏を代表する植物である。
 江戸時代には、奇妙な花と葉のかたちをした「変化アサガオ」が珍重された(江戸の朝顔バブル?)。アサガオの野生型(原種)は、青く小ぶりな花を咲かせる。観賞用として品種改良が進んだアサガオは、色彩豊かで、花も大きいなど、野生型とは違う性質が見られる。変化アサガオの奇妙なかたちは全て、遺伝子のDNA配列が変化した「突然変異」によるものである。
 基礎生物学研究所の星野敦助教らは、DNA解析装置で”アサガオ”は約4万3千の遺伝子を持つことを解明した(東京古型標準型、青色の花を咲かせる)。アサガオの色や形が千変万化するもとになっているDNA配列トランスポゾン(ゲノム上の位置を移動(転移)することのでき、動く遺伝子とも呼ばれる)は、340個と多い。

 今日の天気は晴れ。晴れたが、とても雲が多い。
 近所にある買物団地の植栽地で、”ガマズミ”の実が赤くなっている。葉はまだ緑で、秋が深まると葉も実も赤くなる。でも、赤い実は直ぐに鳥に食べられ、なくなってしまう。両者が同時に見られるのは、運次第。
 赤く熟した実は食用となり、焼酎に漬けて果実酒にできる(果実酒は澄んだ深紅色・・ワインの様)。
 名(ガマズミ、莢 ・蒲染)の由来ははっきりしていないが、「神つ実」からの説や、何かの染色に使った説などがある。染色説は果実酒や漬物・布の着色に利用したからだろう。
 ガマズミ(莢、蒲染)
 別名:粗毛がまずみ(あらげがまずみ)
 学名:Viburnum dilataum
 スイカズラ科ガマズミ属
 原産地は日本、朝鮮半島、中国
 落葉低木
 開花期は5月~6月
 枝先に散房花序で径5mm~8mm程の白花を沢山咲かせる
 果実は核果(径3mm~5mm)で、9月~10月に赤く熟すが甘味が足りない
 美味しくなるのは晩秋(11月頃)で、表面に白っぽい粉をふく


O157感染、11都県で総菜店検出と遺伝子型一致

2017-09-03 | 健康・病気
 厚労省によると、総菜店のポテトサラダを食べた客がO157(オー157)に感染した。感染菌の遺伝子型が一致した患者が確認されたのは、群馬・埼玉両県のほか、東京・神奈川・千葉・栃木・新潟・長野・三重・滋賀・香川の計11都県。
 この遺伝子型の菌は、「VT2」と呼ばれる毒素を出すタイプの一種。このタイプが検出された感染者は8月20日までの1週間で144人となり、直近5年間で最も流行したピーク時の週当たりの報告数を上回った。
 O157に感染しても下痢や腹痛などの症状が出ない場合もある。自覚症状がなくても、手洗いの徹底などで予防をしてほしいと厚労省は注意している。
 ◆病原性大腸菌
 大腸菌は通常病原性を持っていないが、病原因子をコードした遺伝子(病原性遺伝子)を獲得すると病原性を持った大腸菌になる。
 細菌学的に、菌の表面に抗原(O抗原とH抗原)があり、184種類のO抗原と53種類のH抗原が明らかになっている。このなかで、O111やO157は100人を超える規模の食中毒をたびたび発生させることがあり問題となる。

 今日は朝から快晴。久しぶりなので、日差しが眩しい。
 お隣の畑で、”ゴーヤ”の花が咲き実もなっている。今年は、陽射しが強い季節の”グリーンカーテン”となる”ゴーヤ”を見かけるのが少ない。・・長雨の影響があるのかな。
 ”ゴーヤ”はウリ科のツルレイシやニガウリの名称であるが、沖縄料理の普及から、沖縄での”ゴーヤ”の名が知られている。花はウリ科であるので雌雄異花。未成熟な果実には苦みがあるが、熟すと黄色となり甘くなる。食材としては独特な苦みを持つ未熟な実を用いる。果実はイボイボだらけのキューリの様で、未成熟果実の色は暗緑・緑・緑白、形はズングリ・細長などと色々な品種がある。
 グリーンカーテン(緑のカーテン)とは、蔓性の植物の葉で部屋の遮光などをするものである。”ゴーヤ”は最適で、植物の葉だから天然の空調機能があり、成った果実は食用となり、一石二鳥となる。因みに、雌花は親蔓にはあまりできないので、親蔓は本葉が5枚程で摘芯して、子蔓・孫蔓を出させると良い。
 ゴーヤ(通称)
 別名:苦瓜(にがうり)、ツルレイシ(蔓茘枝)
 英名:Bitter melon
 ウリ科ニガウリ属
 つる性の一年生草本
 原産地はインド(熱帯アジア)
 雌雄異花
 雌花は中央の蘂(しべ)が黄緑色でチビニガが付いている
 雄花は中央の蘂が黄色(花粉)、咲いても夕方には花が落ちる
 果実は開花後、2~3週間位で収穫できる


爆薬からの揮発成分に触れると色が変化して検知する

2017-09-02 | 科学・技術
 爆発物の検知は、X線探知器などで火薬・起爆装置・配線を画像化して検知する、微量物質センサーで爆発物からのガス等を突き止めて検知する、などの方法がある。
 首都大学東京の久保由治教授らは、爆薬から揮発した成分に触れると色が変化する物質を開発した。ここ数年テロによく使われる過酸化アセトンという爆発物を簡単に検出できる。過酸化アセトンは2015年に起きたパリ同時テロや2016年のベルギー連続テロなどで使われたとされる。
 開発したのは、過酸化アセトンから発生する過酸化水素に反応する色素。色素を染み込ませた紙片を爆発物の入った手荷物や自縛テロ犯に近づけると色が変化する。実験では、過酸化水素の空気中の濃度が約70PPB(PPBは10億分の1)でも検出できた。爆薬の検知には十分な感度という。

 早朝は雨。朝からは時々小雨がチラつく曇。気温は低く、最高気温21℃とか・・10月上旬。
 塀に絡まった”ヒヨドリジョウゴ”に花が咲いている。実となっているのもある。実は秋に赤い実となり、綺麗だ。
 名(ヒヨドリジョウゴ)の由来には、鵯(ひよどり)がこの果実を好み、食べると酒を飲んだ様になり騒ぐから、との説がある。本当は、特に好んで食べるわけではない様で、冬になっても残っていることが多い。
 全草(特に果実)にソラニン(神経毒、主にナス科の植物に含まれるステロイドアルカロイドの1種)を含むと言われる。因みに、中国では乾燥した全草を漢方薬として用い、生薬名を白毛藤(バイマオテイン)と呼ぶ。
 ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)
 学名:Solanum lyratum
 ナス科ナス属
 蔓性多年生植物
 開花時期は8月~9月
 花は集散花序につき、大きく外に反り返る花冠(かかん)が特徴
 花冠は深く5裂し、色は白色(または紫色)
 果実は球形(径1cm位)の液果(えきか)で、透き通る様な赤に熟す


女王アリは体内で精子10年超貯蔵

2017-09-01 | 生物
 ハチ目昆虫(アリ、ハチ)では、女王とオスは羽化後の限られた時期のみ交尾をする。女王はその時に受け取った精子を精子貯蔵器官「受精嚢」に寿命が続く限り貯蔵し、産卵時に必要な数の精子のみを取り出し受精させる。アリの女王は他の昆虫より極めて長寿であり、多くの種で10年以上、記録では29年生存する種も報告されている。言い換えれば、女王アリは膨大な数の受精卵を生産するだけの大量の精子を受精嚢内で寿命と同じ位長寿化させている。動物のオスの精子は交尾後数時間から数日で著しく劣化して受精能力も低下することを考えると、女王アリの精子貯蔵能力は極めて特殊と言える。
 甲南大学理工学部の後藤彩子講師、基礎生物学研究所の重信秀治特任准教授、山口勝司技術職員、筑波大学の小林悟教授、香川大学の伊藤文紀教授、琉球大学の辻和希教授らの研究グループは、女王アリの精子貯蔵器官ではたらく遺伝子を特定した(7月20日発表)。
 研究グループは数千個体も女王を用意できる「キイロシリアゲアリ」という種の女王を材料として用いた。その受精嚢でどのような遺伝子が活発にはたらいているかを、RNA-seq法と呼ばれる次世代シークエンサーを利用した技術で特定した。精子貯蔵に関与すると予想していた抗酸化酵素、シャペロンタンパク、抗菌タンパク、受精嚢内環境に影響するイオンや糖輸送体、合成酵素をコードすると考えられる遺伝子や、具体的な機能は不明だが発現量が極めて多い遺伝子も見つかった。これらほとんどの遺伝子は受精嚢だけではなく、卵巣や中腸などの活動的な器官でも発現していた。一方、受精嚢のみで強く発現している遺伝子を12個発見することができた。これらの遺伝子の機能は他の生物の生殖器官ではまったく知られていないため、これらが女王アリの精子貯蔵に特殊化した機能をもつ遺伝子であることが期待できる。
 現在、畜産や不妊治療の現場では、家畜やヒトの精子は液体窒素により凍結されて保存されている。女王アリの特殊な精子貯蔵メカニズムが解明されれば、家畜やヒトの精子を低エネルギーかつ高品質で保存できる技術の開発につなげられると期待される。

 急に涼しくなってきた。10月上旬ころの気温らしい。
 畑の近くに雑草地があり、草木が生い茂っている。その中に”アカネ”が張り付き、花が咲き出していた。
 ”アカネ”はアカネ科のつる性多年生植物。つる性ではあるが巻きつかず、他の植物などに引っかかるようにして伸びる。四角い茎には細かい棘(トゲ)がある。葉はハート型で輪生する様な4枚が見える。でも2枚は托葉が変化したもので、実際は対生(これを偽輪生と言う)。
 花は枝の先や葉のわき(葉腋)から花序を出す。花は目立たない黄緑色~白色の合弁花(5弁花様)、花冠は径4mm程である。
 ”アカネ”は「赤根」の意で、その根を煮出した汁にはアリザリンが含まれ、これを使った草木染めが古くから行われている。これを茜染と呼び、その色を茜色と呼ぶ。昔昔(万葉の頃)、朝日の出る頃の空の印象を「茜さす」と表し、多くの詩歌に詠んでいる。
 因みに、赤坂 (東京都港区) は古くは「茜坂」と呼ばれていた、これは”アカネ”が群生していたから、と言う。
 アカネ(茜、赤根、日本茜)
 別名:茜蔓(あかねかずら)
 アカネ科アカネ属
 蔓性多年草(冬には地上部は枯れる)
 開花時期は8月~10月
 花は基部がつながっている合弁花、花冠は5裂して平開
 花冠は径4mm程で、花色は目立たない黄緑色~白色
 果実は直径8mm程、液果で黒く熟す