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地中レーダーでスーダンサバンナの土壌型・土地生産力を迅速に評価

2018-08-13 | 農業
 西アフリカのスーダンサバンナで砂漠化と飢餓の問題を解決するためには、土壌を適切に保全し、持続可能な方法で農業生産力を高める必要がある。現地では、これまで土壌保全・品種改良・栽培管理等に関する多くの研究が実施されてきた。しかしスーダンサバンナは、数百m程度離れただけでも土壌型と土地生産力が大きく異なるという特徴がある。このため、ある調査地点で得られた試験結果をどこまで適用できるかわからず、研究成果を実用的に利用できない要因となっていた。大規模な調査の実施には高度な専門知識と多大な労力と時間が必要である。
 国際農研はブルキナファソ国・環境農業研究所との共同研究で、市販の地中レーダーによりスーダンサバンナで主要な三種類の土壌型と土地生産力を迅速に高解像度で評価する手法の開発に世界ではじめて成功した。
 本手法により、例えばこれまで高度な専門知識を持った研究者が1年という時間を要していた土壌調査を、専門知識を持たない人でも数日で実施できるようになり、また従来法に比べて空間解像度も数百倍になる。さらに、地中レーダーで詳細に土壌型を把握できるため、土壌条件に応じて試験結果の適用範囲を決定することが可能になる。今後スーダンサバンナで土壌型と土地生産性を踏まえた土壌保全、品種改良、栽培管理等の技術開発が加速され、砂漠化と飢餓の問題が解決に向けて大きく前進することが期待される。
 ◆スーダンサバンナ
 サハラ砂漠の南に位置する年間降水量が600~900mmの半乾燥地を指す。東西約3300km、南北約300kmで、面積は我が国の国土面積の約2.5倍。セネガル、ガンビア、マリ、ブルキナファソ、ニジェール、ベナン、ナイジェリアの7ヶ国にまたがっており、2017年6月時点では、ナイジェリア以外は後発開発途上国である。
 ◆地中レーダー
 地中に電磁波を放射し、電気特性の異なる境界で反射した電磁波を捉えることで地中を探査する装置。電磁波の往復時間から境界面の深度を推定できる。本研究で使用したレーダーは、800MHzと300MHzの2周波を同時に出力できる。
 ◆プリンソソル、鉄石固結層
 土壌型の一つ。最新のFAOの分類体系(世界土壌照合基準2015年)によれば、プリンソソルとは鉄により土壌粒子が結合されて鉄石となったものを多く含む鉄石層もしくは鉄石同士がさらに鉄によって結合されて板状になった鉄石固結層を土中の浅い場所に有する土壌を指す。ここではスーダンサバンナで優占する、鉄石層と鉄石固結層の両方を持つPisoplinthic Petric PlinthosolsをⅠ型、鉄石固結層だけを持つPetric PlinthosolsをⅡ型とした。走査画像では鉄石固結層が33cm深未満に見られる場合はⅠ型、33~50cm深に見られる場合はⅡ型と判断することができた。なお、鉄石層のみを持つPisoplinthic PlinthosolsというⅢ型もあるが、本研究ではⅢ型までは検討していない。
 ◆リキシソル
 土壌型の一つ。ここでは鉄石層や鉄石固結層を土中の浅い場所に持たない土壌を指す。作物にとっての有効土層が厚いため、プリンソソルと比較して生産性が高い。
 ◆砂漠化
 国連砂漠化対処条約での定義を簡略化すれば、乾燥地で土壌が強風や豪雨によって削られる土壌侵食により土地生産性が低下する現象を指す。砂丘や砂地の拡大による砂漠化は世界的にみれば稀である。

 朝から雲が多い晴れ。あたる直射日光が少ないので、少し涼しい・・かな。
 早朝の散歩で、塀に絡みついた”キカラスウリ”。花が咲いている。同じ様な花に、”カラスウリ”がある。両者とも夜から咲くが、朝まで咲いているのは、”キカラスウリ”である。
 名(キカラスウリ:黄烏瓜)は、花が”カラスウリ(烏瓜)”に似ており、果実が黄色に熟するから。”カラスウリ”の実は赤く熟し、”キカラスウリ”はやや大きな黄色の実となる。両者の花は、5裂花で花弁の先が糸状であるが、”カラスウリ”は花弁先端が分かれず、”キカラスウリ”は花弁先端が2つに分かれている。
 キカラスウリ(黄烏瓜)
 ウリ科カラスウリ属
 蔓性の多年草
 雌雄異株
 開花時期は7月~9月
 花は径5~10cm位で白色。花冠は数枚に裂け、その先は糸状となっている
 雌花はつぼみの段階で子房を持つ(雄花は持たない)
 秋に黄色に実が熟す(果実長径8cm~9cm、短径数cm)
 同じ仲間(同属)のカラスウリ(烏瓜・唐朱瓜)と花はとても良く似ており、
 カラスウリは赤い実(果実長径数cm、短径3.5cm位)がなる


室温から超高温度域まで靭性に富む耐熱モリブデン合金を発明

2018-08-12 | 科学・技術
 東北大学吉見享祐教授と佐藤裕教授らの共同研究グループは、室温から超高温度域まで強くて靭性に富んだ新しい耐熱モリブデン合金(モシブチック合金)を発明した。その強度を1400℃~1600℃の温度範囲で高精度に測定することに成功した。
 ジェットエンジンや発電用ガスタービンの心臓部にあたる高温・高圧回転部には、ニッケル基超合金が使用されている。この合金は、1940年代以来80年近い年月をかけて耐熱性向上に向けた成分調整や加工プロセスの検討が重ねられ、現在、最高耐熱温度が1150°Cに達しつつあると言われている。
 これら熱機関のエネルギー効率を一層高めるために、新しい耐熱材料、いわゆる超高温材料の開発が求められてきた。高温で高強度な材料は一般に脆くて壊れやすいという欠点があり、実用化に向けて脆性の克服も課題とされてきた。
 今回発明の合金は、高融点金属の一つであるモリブデンにチタン・ケイ素・炭素・ホウ素を適度な濃度で混ぜ合わせたもので、実験室内でも溶解・鋳造法によって健全で比較的大きな試料の作製が可能。室温での破壊抵抗は、実用超硬合金と同等である。これらが十分な試料サイズの確保につながり、1400℃以上の超高温度領域でも精度良く合金の強度を測定することを可能にした。測定の結果、耐熱温度はニッケル基超合金よりもおよそ200℃も高いことが見積もられた。
 さらにこの合金で作製した摩擦攪拌ツールを使用することで、ニッケル合金であるインコネル(Inconel(R))600の摩擦攪拌接合に成功し、その優れた耐熱性能を実証した。
 これにより本合金の発明は、熱機関の高効率化・信頼性の向上と共に、金属加工技術の高温化・高精度化に貢献するものとして大いに期待できる。
 ◆ニッケル基超合金
 ニッケルを主成分とし、アルミニュウム・チタンを数%以上含み、タングステン・モリブデン・タンタル・クロム等で固溶強化された合金は、ニッケル基超合金と呼ばれる。高温強度・耐食性・耐酸化特性等に著しく優れている。
 ニッケル基超合金が最も多く使われているのが、航空機用ジェットエンジンである。
 ◆モリブデン
 モリブデンの融点は約2620°C。これに、チタン・ケイ素・炭素・ホウ素の組み合わせと配合比率によって融点降下が顕著に起こると考えられている。
 ◆摩擦攪拌接合
 被接合材料にツールを高速で回転させながら押し込み、被接合材料を溶融することなく固体のまま摩擦力で攪拌しながら接合する技術。

 天気は晴れ、雲が多い、少し涼しさがある。
 マンション前の花壇で、”ホウセンカ”の花が咲いている。花色は紅・白である。
 本来の花の色は赤で、むかしむかし”ホウセンカ”で爪を染めたことから、別名に”ツマクレナイ(爪紅)””ツマベニ(爪紅)”がある。韓国の伝承に、爪に”ホウセンカ”の汁を塗り、初雪まで色が残っていたら恋が実る、とある。
 花が終わると果実(種袋)ができる。これが成熟し乾燥すると、指で触るなどの些細な刺激でも中の種がはじけ飛ぶ(種子の自動散布)。花言葉は「私に触れないで」・・セクシャルハラスメント(セクハラ)は嫌い・・の事か。
 名の”ホウセンカ”は中国名:鳳仙花の音読み、花の形が羽ばたく鳳凰の姿から。
 因みに、アフリカ鳳仙花とは日日草(にちにちそう)に似たインパチエンス。
 ホウセンカ(鳳仙花)
 別名:爪紅(つまくれない)、爪紅(つまべに)
 ツリフネソウ科ホウセンカ属
 一年草
 原産地は東南アジア
  日本には室町に渡来したと思われる
 開花時期は7月~9月
 花径は数cmで5弁花、花色は白・紅・ピンクなど
 花が終わると果実(種袋)ができる。これが成熟し乾燥すると軽く押さえただけで中の種がはじけ飛ぶ


サラリーマンの平均お小遣い3万9836円、回復か

2018-08-10 | 世相
 新生銀行は、全国の有職者を対象に実施した「サラリーマンのお小遣い調査」の結果を発表した(6月28日)。調査は4月12日~16日、20代~50代の有職者(会社員、契約社員・派遣社員、パート・アルバイト)2,713人を対象にネット上で実施した。
 男性のお小遣い額は3万9836円(前年比2408円増)で、2015年から3万7000円台が続き低迷していたが、2014年の3万9572円と同じ水準に回復した。女性のお小遣い額は3万4854円(前年比903円増)で2年連続で増加した。
 年代別に見ると、20代の男性は4万2018円、女性は4万1826円と男女ともに4万円を超える額となった。
 一日の昼食代を聞くと、男性は前年比20円減の570円、女性会社員は前年比5円増の586円で女性の方が上回る結果となった。1か月の飲み代は、男性は前年比531円増の1万2506円、女性は前年比365円減少の9485円だった。
 働き方では、
 男性の37.8%が「職場で働き方改革があった」と回答。前年よりも約5ポイント増加した。
 従業員規模500人以上の企業では、過半数の50.7%に達した。
 内容としては1位が「残業が減った」(56.0%)で、2位以降は「有休が取りやすくなった」(35.5%)、「定時で帰宅できる日数が増えた」(27.7%)と続く。
 ◆あなたの1ヵ月の”おこずかい”はいくらですか(昼食代含む、0円を除く平均値))
        全体
 男性会社員 39,836(n=1202)
 女性会社員 34,854(n=766)
        20代      30代      40代      50代
 男性会社員 42,018(n=301)  36,146(n=300) 37,073(n=297) 44,017(n=304)
 女性会社員 41,826(n=192)  32,835(n=191) 32,211(n=189) 32,515(n=194)

 朝は晴れ、日差しが強く、痛いくらいで、暑い。午後から雨、曇り、暑さが和らぐ。
 散歩道沿いの畑で、”ケイトウ(鶏頭)”の花が咲き出している。花は鶏のトサカ(鶏冠)に似た形からこの名がつけられた。別名に、トサカからで”ケイカンカ(鶏冠花)”などがある。英名でも”cocks-comb:鶏のとさか”、見方が似ている。
 花に見える部分(花序)は茎や花軸が変異したものである。その形態には、トサカ状のトサカケイトウ(鶏冠鶏頭)、羽毛状のフサゲイトウ(房鶏頭、羽毛鶏頭とも言う)、槍状のヤリゲイトウ(槍鶏頭)、球状のクルメゲイトウ(久留米鶏頭)がある。形態のみならず草丈や花色などに多くの園芸品種がある。
 ”ケイトウ”の渡来時期は、天平時代とされている。染色や摺染の原料、食用・薬用に利用されていたと言う。別名の「韓藍(からあい)」は、摺染に用いられたことからである。
 ケイトウ(鶏頭)
 別名:鶏冠花(けいかんか)、韓藍(からあい)
 英名:Cocks-comb(鶏のトサカ)
 ヒユ科ケイトウ属
 非耐寒性一年草
 原産地は東南アジア~インド
 開花時期は6月~10月
 花色は赤が多く、黄・橙・桃・白もある


天の川銀河の星形成、2段階に分けて形成された

2018-08-09 | 天文
 東北大大学院野口正史准教授は、天の川銀河での星形成が2段階に分けて起こったことを明らかにした(7月26日付けで英国の科学誌「Nature」オンライン版で公開)。
 天の川銀河には元素組成の異なる2種類の星が存在するが、その理由は不明だった。野口准教授の研究は、この謎をはじめて理論的に解明したものとして注目される。
 野口正史准教授は、「冷たい降着流」と呼ばれるガスの流入に着目し、100億年にわたる天の川銀河の進化をコンピュータで計算した。
 「冷たい降着流」とは、宇宙空間のガスが低温のまま銀河に流れ込む現象。「冷却流」とは、一度高温になったガスが冷えるにつれ流入する現象。
 野口准教授によると、天の川銀河では約100億年前から第一段階の「冷たい降着流」によって星形成が始まり、30億年程続き約70億年前に星形成は終了した。これは衝撃波が発生してガスが高温になり流入が止まり、20億年ほど星形成は中断する。その後、高温ガスからエネルギーが失われるにつれ「冷却流」が発生し、約50億年前から第二段目の星形成が始まった。太陽もこの時期に誕生した。
 計算で、酸素やマグネシウムに富む星は「冷たい降着流」による第一段階の星形成で、鉄に富む星は「冷却流」による第二段階の星形成で誕生したことを明らかにした。
 隣のアンドロメダ銀河など他の渦巻銀河もこのように2段階に分けて形成された形跡があり、今後の研究によって銀河進化の考え方が大きく書き換えられると期待される。

 朝から雨、台風の影響だね。小雨が主体で、時々強く降る。
 塀際の小さな空地で、”モミジアオイ”の花が咲いている。遠くから見ると”ハイビスカ”に花に似ている。でも、葉は深く3裂~7裂して狭く、花弁の付け根が細く各々離れている。花色は中心が真紅で、花弁はピンク色。この花は、”アメリカフヨウ”との交配種、かな・・少し葉の幅が広い。
 名(モミジアオイ:紅葉葵)の由来は、葉の形が「もみじ」に似る葵(あおい)だから。別名にも”モミジバアオイ”がある。
 モミジアオイ(紅葉葵)
 別名:紅蜀葵(こうしょっき)、紅葉葉葵(もみじばあおい)
 アオイ科フヨウ属(ハイビスカス属)
 北アメリカ原産
 宿根草、茎は硬くほぼ直立
 開花時期は7月~9月
 花は大きく直径10数cm、花弁は5枚で細長くて弁間は離れている


学校給食の無償化は市区町村の4%、大半が人口1万人未満の自治体

2018-08-08 | 受験・学校
 文部科学省は、保護者負担とされる小中学校の給食費への支援状況を調べる初の教育委員会調査の結果を公表した(7月27日)。調査は、全国1740市区町村の教育委員会を対象に実施した。
 これによると、小中学校いずれも給食費を無償化していたのは76市町村(全体の4.4%)だった。小学校のみは4市町村、中学校のみは2町。
 小中学校いずれも無償化していた76市町村を人口別に分析すると、人口1万人未満が56町村、人口3万人未満で見ると71町村で、これで9割以上となる。文科省の担当者は少子化対策や転入者増を目的とするところがあり、「人口減少対策として取り組んでいる地域もある」と説明している。
 その他の自治体で、1234市区町村(70.9%)は無償化しておらず、保護者に費用負担を求めている。424市区町村(24.4%)は第2子以降のみ給食費を補助するなど部分的に支援している。
 無償化している82(76+4+2)市町村に対し、実施に当たっての課題を尋ねたところ、子どもがいる家庭ばかりではないため住民の理解が得られにくいことなどが挙がった。無償化の効果としては、保護者の負担軽減や、教職員の給食費徴収や未納への対応を減らせるといった指摘があった。

 朝は曇り、時々雨。小雨なので、畑はそんなに濡れた感じはしない。
 早朝の散歩。小さな公園の隅に、小さな花壇がある。”マリーゴールド”の花が盛りと咲いている。八重花が多いが、一重もある。
 ”マリーゴールド (marigolds)”のマリーとは聖母マリア様のこと。聖母マリアの祭日に、この花が咲いていたことから”聖母マリアの黄金の花”が名前の由来。
 マリーゴールドには幾つかの種(約50種)があり、代表品種としてはフレンチ・マリーゴールド(French marigold)、アフリカン・マリーゴールド(Aflican marigold)、メキシカン・マリーゴールド(Mexican marigold)など。よく見かけるのは、フレンチ・マリーゴールドかな。
 マリーゴールド(marigolds)
 別名:紅黄草(こうおうそう)、孔雀草(くじゃくそう)、万寿菊(まんじゅぎく)
 キク科タゲテス属(マンジュギク属)
 一・ニ年草
 原産地:メキシコを中心とする中米
  江戸時代前半に渡来したと言われる
 開花時期は5月~11月
 多くの種があり、花姿(咲き方)は一重・八重・カーネーション咲きなど


一酸化炭素を室温で高効率に無害化する新触媒

2018-08-07 | 科学・技術
 物質・材料研究機構(NIMS)は、首都大学東京、NBCメッシュテックと共同で、一酸化炭素(CO)を室温下で無害化する新触媒を開発したと発表した(7月19日)。
 酸化鉄のナノ多孔体に金ナノ粒子を保持させるハイブリッド型で、市販の触媒に比べ5倍以上の除去率を実現した。
 従来の空気清浄機では、タバコや排ガスに含まれる有毒な一酸化炭素(CO)を効率良く除去することができない。これは、一酸化炭素を室温で酸化除去する有効な触媒がないからである。
 研究チームは、酸化鉄ナノ多孔体に金ナノ粒子触媒を固定したハイブリッド型の新触媒を開発した。1グラムあたりおよそ200平方メートルもの非常に高い比表面積をもつナノ多孔体に、金ナノ粒子を均一に分散させて凝集を抑制することで、室温で一時間あたり8.41molCO/gAuもの高い一酸化炭素の除去能力を実現した。さらにこの触媒は、初期の20%の触媒活性を、長期間維持できることも確認した。
 これらにより、喫煙室向け空気清浄機フィルターなどでの活用が期待できる。
 余談
 昨年(2017年)6月の新聞記事より
 地球の大気の流れから、中国から一酸化炭素が大挙近隣国に広がっている、との報道。
 資料によると一酸化炭素濃度は中国(チベット自治区と内モンゴル自治区を除く)ほぼ全地域が、500ppb(10億分の1分子単位)以上で観測された。中国山東省済寧市と開封市は、1700~1900ppbに達した。
 世界の平均濃度は90ppbである。

 朝から雨。小雨、時々止む。因みに、今日は鼻の日(は8な7)、花の日(花87)、etc・・語呂合わせ。
 道路脇の空地で、”アップルミント”の花が咲いている。近くに寄ったら、微かにハーブ特有の香りがする。葉に青林檎に似た香りがあり、これから”アップルミント”(名の由来)。
 芳香が好まれ、飲み物(ハーブティ、パンチ等)や菓子、ポプリ等のクラフト、入浴剤に使われる。
 アップルミント(Apple mint)
 別名:丸葉薄荷(まるばはっか)
 学名:Mentha suaveolens
 シソ科ハッカ属(メンタ属)
 多年草
 原産地は地中海沿岸~ヨーロッパ
 開花時期:7月~9月
 茎の先の穂状花序に円錐形に白かピンクの小花が密集してつく
 明るい緑色のしわが入った卵形の葉が対生
 葉は青林檎に似た香り


大学の学部生に占める女性の割合が45%と過去最高を更新

2018-08-06 | 世相
 巷では、某大学の医学部入試に女性受験者を減点で差別している、とある。
 ある新聞記事から、
 文部科学省が公表した2018年度の学校基本調査(速報値)でわかった(8月2日)。
 調査結果によると、今年5月現在で大学の学部生約260万人のうち、女性は約117万2千人で、割合は45.1%となり2017年度より0.3ポイント増え、過去最高を更新した。大学院生の女性の割合も修士課程が31.3%、博士課程が33.6%、いずれも過去最高となった。
 専攻分野別では、
 人文科学は65.3%、教育は59.2%と過半数を占める
 医・歯学は35.2%、工学は15.0%にとどまっている
 大学教員に占める女性の割合も増え続けており、2017度より0.6ポイント増の24.8%

 朝は雨。すぐに止み、また振り出す。昼頃に止んで、また降り出す・・雨と曇りの一日かな。
 駐車場の塀際の”カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)”、咲きだした。日陰になっているから、咲くのが遅い。
 ”カシワバアジサイ”は”アジサイ”と言っても、花姿が”普通のアジサイ”と異なり、花穂は大きな円錐状。これに淡黄白色の花が沢山付く。花は装飾花(そうしょくか、花びらだけで雄しべや雌しべのない花)と言われるもので、花びらに見える部分も正確には萼(がく)である。”アジサイ”の原産地は日本だが”カシワバアジサイ”は北アメリカ東部の原産。
 名(カシワバアジサイ)の由来は、葉に切れ込みがあり、葉の形が「カシワ」に似ているから、と言う。
 カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)
 学名:Hydrangea quercifolia
 アジサイ科(ユキノシタ科)アジサイ属(ハイドランジア属)
 低木(冬期落葉)
   落葉時に紅葉、これも綺麗
 原産地:北アメリカ東南部
 開花時期:5月~7月
 花序長30cm位、一重の装飾花が円錐形に纏まって咲く
 花色は青白色~淡黄白色、花序の下から上に咲いていく


チャンドラセカール賞にプラズマ物理学者の田島氏

2018-08-05 | 学問
 アジア・太平洋物理学会連合(AAPPS)プラズマ物理部門(AAPPS-DPP)は、プラズマ物理学の進歩に貢献した研究者に贈るチャンドラセカール賞の第5回(2018年)受賞者に、米カリフォルニア大学アーバイン校教授の田島俊樹氏を選出した。
 田島氏の授賞理由は
 プラズマ物理学への幅広い貢献、特に安定に維持されるプラズマ状態としての超強度レーザー航跡場の発見と発明、高エネルギー粒子加速や医療応用へ与えた広範なインパクト、さらに高強度場科学と大規模な研究コミュニティの形成における指導的役割。荷電粒子を高エネルギーに加速する革命的な新技術として素粒子研究や、がん治療への応用が進んでいる。
 田島氏の経歴
 1948年1月生まれ。
 東京大学理学部卒業、同大学理学部物理学科修士課程修了後、米テキサス大学オースティン校助教授などを経て2005年日本原子力研究開発機構関西光科学研究所長などを歴任。現在米カリフォルニア大学アーバイン校教授。
 レーザー粒子加速器の世界的権威として知られる。
 ◆チャンドラセカール賞
   (Subramanyan Chandrasekhar Prize of Plasma Physics)
 チャンドラセカール賞は、ノーベル物理学賞を受賞したインド生まれのアメリカの天体物理学者であるスブラマニアン・チャンドラセカール(1910~1995年)を記念し、プラズマ物理学の顕著な進歩に貢献した研究者に贈る賞として、アジア・太平洋物理学会連合(AAPPS)プラズマ物理部門が2014年に創設した。授賞候補者は、アジア太平洋地区から推薦される。
 ◆受賞者
 2015年1月:第1回チャンドラセカール賞 一丸節夫氏(東京大学名誉教授)
 2016年1月:第2回チャンドラセカール賞 プレディマン・カウ(インドプラズマ研究所教授)
 2016年6月:第3回チャンドラセカール賞 ドナルド・メルローズ(シドニー大学名誉教授)
 2017年8月:第4回チャンドラセカール賞 C.Z.チェング(台湾国立成功大学教授)
                    L.C.リー(台湾国中央研究院教授)

 今日の天気は、薄曇りの晴れ、午後から雨が降る。日が出る前に畑に出かけた。”ヘチマ”の花は早朝に咲きだす。
 ”ヘチマ”は筒型の長い実がなるウリ科の一年草である。つる性の植物で、巻きひげで他のものに絡みつきながら生長する。この長い実を熟させ、腐らせて皮を洗い流して乾燥させ、繊維を取り出したのが「へちまたわし」。売られている「天然へちまボディ・スポンジ 」は3千円位・・ビックリ。茎からは化粧・薬用になる「ヘチマ水」を取る・・昭和30・40年代に見かけた。若い実は食用になり、少し甘味がある淡泊な野菜かな・・電子レンジで2分でできる。因みに、”ヘチマ”の実は、95%が水分であり、この水分はヘチマ水と同様に大変ミネラルが豊富で、うまみも凝縮されている。この水分を逃さぬように調理するのがポイント。
 ”ヘチマ(糸瓜)”の名は、果実から繊維が得られるから糸瓜(いとうり)で、後に「とうり」と転訛し、”と”は「いろは歌」で”へ”と”ち”の間にあるので、”へち”間の意で”へちま”と呼ばれる・・最も有力な説?。
 ヘチマ(糸瓜)
   Loofah、Sponge gourd
 学名:Luffa aegyptiaca
 ウリ科ヘチマ属
 つる性一年草
 雌雄同株
  雌花と雄花があり、雄花が多い
 原産地はインド
   江戸初期(室町時代か)に中国から渡来
 開花時期は7月~9月
 花は、径8cm位で黄色
 果実は細長い円柱形で深緑色


国際化学オリンピック、日本代表4名全員がメダル金1銀2銅1を獲得

2018-08-03 | 学問
 文部科学省は、第50回国際化学オリンピックで、日本代表4名全員が金メダル1名、銀メダル2名、銅メダル1名獲得、と発表した。
 開催は、スロバキアのブラチスラバとチェコのプラハ(2ヵ国開催)で、7月19日から29日まで。76ヵ国・地域から300人が参加した。日本は、2003年から参加している。因みに、2021年の第53回国際化学オリンピックは日本で開催され、試験やセレモニーは近畿大学で行う予定。
 受賞者
 金メダル
 石井(いしい)敬直(たかなお)さん
 筑波大学附属駒場高等学校(東京都)3年(17歳)
 銀メダル
 西口(にしぐち)大智(たいち)さん
 甲陽学院高等学校(兵庫県)3年(17歳)
 銀メダル
 増永(ますなが)裕太(ゆうた)さん
 聖光学院高等学校(神奈川県)3年(17歳)
 銅メダル
 福本(ふくもと)優斗(ゆうと)さん
 大阪星光学院高等学校(大阪府)3年(18歳)
   (年齢は本大会終了日時点のもの)

 今日も朝から雲が見当たらない快晴。気温も高い。
 畑では、”ハツユキソウ(初雪草)”が涼し気に見える。葉に白い縁取り(覆輪:ふくりん、縁取る様に見える斑の一種)が入り、縁の白との対比が美しく、雪を被った様な姿で、花も小さい白花。この美しい斑入り葉から、涼しげな名の”ハツユキソウ(初雪草)”と呼ばれる。
 ハツユキソウ(初雪草)
 別名:ユーフォルビア
   ユーフォルビア・マルギナタ
   (学名:Euphorbia marginata)
   スノーオンザマウンテン
    (Snow on the mountain)
 トウダイグサ科ユーフォルビア属
 一年草(非耐寒性)
   こぼれ種で毎年のように芽が出る
 原産地は北米
 丈は50cm~100cm
 開花時期:7月~10月
 花径は数mm、花色は白
 花より葉色(緑と白)を鑑賞する、葉が白くなるのは7月頃から
 クリスマスで人気の観葉植物ポインセチアもトウダイグサ科


国際物理オリンピックで日本代表5人がメダル金1銀4を獲得

2018-08-02 | 学問
 文部科学省・物理オリンピック日本委員会が発表。
 日本代表5人がメダル金1・銀4個を獲得した。
 第49回(2018年)国際物理オリンピックが、ポルトガルのリスボンで7月21日から29日まで開催された。世界86ヵ国・地域から396人が参加し、理論問題・実験問題に各5時間をかけて挑んだ。金メダルは例年、参加者の約8%、銀メダルは約17%、銅メダルは約25%に与えられる。因みに、来年(2019年)はイスラエルで開催され、2022年の第53回国際物理オリンピックは日本で開催される。
 金メダル
 大倉拓真(おおくら たくま)さん(17)
 岡山県立岡山朝日高等学校3年
 銀メダル
 喜田輪(きだ りん)さん(17)
 初芝富田林高等学校(大阪府)3年
 銀メダル
 末広多聞(すえひろ たもん)さん(17)
 大阪星光学院高等学校2年
 銀メダル
 永濱壮真(ながはま そうま)さん(17)
 大阪星光学院高等学校3年
 銀メダル
 吉見光祐(よしみ こうすけ)さん(18)
 灘高等学校(兵庫県)3年
 2016年に銀メダル、2017年に金メダルを獲得している

 空地に”エノコログサ”が生い茂り、花穂が風に揺れる。この様子は秋がやってくる感じがある。
 今日の天気は、雲が多い晴れ。昨日は最高気温37°と、今までの記録を更新した。でも、今日は33°位、でも、暑い。
 名(エノコログサ:狗尾草)の由来は、花穂が犬の尾に似ていることから、犬っころ草が転じて”エノコログサ”となったと言う。”ネコジャラシ(猫じゃらし)”とも呼ばれるが、花穂を猫の前で振ると、猫がじゃれつくからである。英名は”Foxtail grass(キツネ尾の草)”で、穂の形に対する感覚が共通している。
 ちなみに、”エノコログサ”の仲間は、世界に約100種が知られ。日本にある同属の種は7種程といわれる。
 エノコログサ(狗尾草)
 別名:猫じゃらし(ネコジャラシ)
 イネ科エノコログサ属
 一年草
   一般的に見られる夏の強害雑草
 開花時期は8月~11月
 花序は円柱形、一面に花が付く
 多数の毛が突き出すので、外見はブラシ状


全国学力テスト、底上げ進み地域差縮小

2018-08-01 | 受験・学校
 文部科学省は、小学6年生と中学3年生を対象に4月17日に実施した、2018年度(平成30年度)「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の結果を発表した(7月31日)。発表は例年より1ヵ月早い。教員に時間的な余裕がある夏休み期間中に結果を分析し、授業研究を進めてもらう狙い。児童生徒や学級ごとの苦手分野が分かるようなデータも今回から提供し、結果の活用を後押ししていく。
 2018年4月17日に調査を実施した児童生徒数・学校数は、小学生が104万3,420人・19,583校、中学生が100万8,090人・10,040校。
 学力テストは2007年度に始まり、今回で11回目となる。小学校6年と中学校3年の児童生徒を対象に、国語と算数・数学は毎年、理科は3年に1度実施する。国語と算数・数学は、主に知識を問うA問題と活用能力を問うB問題がある。理科はA、Bを一体的に問う出題としている。
 国語、算数・数学も知識活用型問題が苦手な点は改善しなかった。理科では、実験結果の分析や得られた知見について説明するなどの活用力に課題があった。全体的に正答率の低い地域と全国平均の差は小さく、学力の底上げ傾向が続いた。
 ◆全国学力テスト平均正答率
 小学校6年
     国語A   国語B    算数A   算数B   理科
 全国平均 70.7   54.7    63.5    51.5   60.3
     秋田77   秋田61   石川68   石川59  秋田66
     石川76   石川61   秋田67   秋田57  石川66
     福井76   広島59   東京67   福井56  富山64
     青森75   富山58   新潟66        福井64
            香川58   富山66        茨城63
                  福井66
                  広島66
                  沖縄66
 中学3年
      国語A   国語B   数学A   数学B   理科
 全国平均 76.1    61.2   66.1    46.9   66.1
     秋田80   秋田66   福井72   福井53  石川71
     石川79   石川65   石川71   石川52  福井71
     福井79   福井64   秋田70   秋田51  秋田70
     富山78         富山70   富山51  富山70
     静岡78                     群馬69

 朝から快晴。雲がほとんど見当たらない。最高気温37°の予報、暑くなる。畑に水運び・水撒きをしなくては。
 塀際に”ヤブガラシ”が繁茂している。小さな花が咲き、花の中心がオレンジ色・・花弁はすぐに落ちてしまう。ノブドウの花にとても良く似ている。
 両者の違いは、葉の形で、ノブドウはブドウ特有の葉の形。”ヤブガラシ”の小さな花(径数mm)は薄緑色の花弁4枚と雌蕊1本と雄蕊4本、ノブドウの花弁も薄緑色であるが花弁5枚。両者とも花弁の色が薄緑なので目立たない。目立つのは、雌蕊が立っていた橙色の花盤(盤状の花托)で、この橙色の花盤が小さな花に見える。
 ”ヤブガラシ(藪枯らし)”は、名の通り藪を覆って枯らしてしまう程に生育・繁茂する。別名にビンボウカズラ(貧乏葛)とあり、この植物に絡まれた家は貧乏に見える、とかで、この植物が生えると貧乏になる等の意味の解釈がある。
 ヤブガラシ(薮枯らし)
 別名:貧乏葛(びんぼうかずら)
 学名:Cayratia japonica
 ブドウ科ヤブガラシ属
 蔓性多年草
 繁殖は地下茎、(および種子)
 開花時期は7月~9月
 花は散房状の集散花序につき淡緑色の小さな花(径数mm)が沢山咲く
 多くは実を付けないが、一部(2倍体株)は小さなブドウ様の果実を付け紫黒色に熟す