山形県出身の実業家が、芭蕉の俳句「しずけさや…」で名高い同県山寺に1994年開設した「山寺 後藤美術館」の所蔵する絵画を紹介する展覧会。
コロー、ミレー、ドービニー、クールベ、ロイスダール、ムリーリョなど、かなり有名どころが来ています。筆者の知らない画家でも、見ごたえのある作品があり、19世紀以前の西洋絵画が好きな人には一押しの展覧会です。
印象派、後期印象派の絵はありませんが、バルビゾン派 . . . 本文を読む
(承前)
佐藤幸宏さんのお話にもありましたが、バルビゾン派の成立には当時の欧洲の社会情勢の変化が大きく影を落としています。
それまで画家のパトロンだった貴族や王侯にかわり、産業革命とともにブルジョアジーが社会の主役に躍り出てくると、従来のような宗教画や歴史画にかわって、より身近な題材が好まれるようになります。
そりゃそうですね。王宮や教会にでーんと荘厳な絵を飾るんじゃなくて、邸宅の居間と . . . 本文を読む
(承前)
長くなってすいません。
このエントリで終わりにします。
シャルル=フランソワ・ドービニー「山間風景、コートレ」(1873年)
ドービニーは「オワーズ川のほとりの村」「川辺の風景」とあわせ3点が出品されています。
後者の2点はいかにもドービニーらしい、空が川面に反射する情景を、横長の画面に描いた作品です。もう、モロに筆者好みの絵です。とくに、夕空にうっすらピンクがさしてあるの . . . 本文を読む
案内状には、道教大札幌校工芸研究室の卒業生-という意味のことが書いてありましたが、正式には、当時は「北海道学芸大」だったと思います。
また、
大橋郁夫(水彩スケッチ)
小林繁美(金工)
佐藤功房(金工)
渡辺浩希(金工)
渡部弘(彫金)
上田公夫(木彫)
高田幸三(木彫)
寺井浩(木工=楽器)
加藤五十和(陶芸)
斎藤征夫(陶芸)
大阪克彦(デザイン)
木村恒興(鉄道模型)
佐藤啓文(玩具)
. . . 本文を読む
足で描くダイナミックな絵で知られる前衛美術家の白髪一雄さんが8日、亡くなりました。83歳でした。
おそらく、海外での知名度が最も高い日本のアーティストのひとりだったと思います。
以下、共同通信の記事から。
(前略)京都市立絵画専門学校(現京都市立芸大)卒。吉原治良らの前衛芸術グループ「具体美術協会」に参加。綱につかまり、キャンバスの上を滑りながら足でスピード感ある絵画を描くアクションペ . . . 本文を読む