道立近代美術館の開館30周年を記念して昨春から1年間にわたって常設展示室でひらかれてきた、いわば同館所蔵品のベスト盤的なシリーズもこれが最後。
1階には欧洲の美術品を、2階には浮世絵を展示している。
同館の収集品の柱のひとつは、エコール・ド・パリの絵画。
とくに、パスキンのコレクションは世界有数の規模で、今回の展覧会でも「三人の裸婦」など14点がならんでいる。
代表作とはいえない「シン . . . 本文を読む
全国規模の有力公募展「独立展」の、5年ぶりの道内巡回展。
日展、二科展といった「公募展」は山のようにあるけれど、独立展はそのなかでも、かなりの実力者が集まる団体である。
今回も、絹谷幸二や福島瑞穂、松樹路人、中嶋明といった有名画家の絵が陳列されている。
また、創立会員のひとりに三岸好太郎が名を連ねていることもあるためか、道内からの出品者は50人を超えており、首都圏以外の都道府県では最も . . . 本文を読む
(承前)
「新会員・受賞作品」のカテゴリーには11点来ており、そのうち3点が道内関係。
高橋正敏「地上-螺旋の沃野で-」と木村富秋「鳥唄(凍土)」が会員推薦、波田浩司「羽の舞う日」が奨励賞である。
やはり会員推薦の伊東茂広「標'07-II(都市-刹那)」は、くりかえしになるが近年の独立の新傾向を代表するタイプで、廃品やパイプなどがおびただしくアッサンブラージュされている。
個人的に印象に . . . 本文を読む
秋田さんは札幌在住。
短大で国文学を学んだあと、スペインに留学して美術を学ぶ。2005年にギャラリーミヤシタで初個展。
それ以来、公募展やグループ展には出品せず、ほとんどミヤシタと、同ギャラリーがプロデュースするカフェでしか発表していないようだ。
今回は、フレスコの小品をインスタレーションふうに構成している。
入ってすぐの壁に、次のようなテキストが貼ってある。
ひとつの個展を、本 . . . 本文を読む
師匠の千葉さんは、墨だけを使った絵を出品するなど、けっこう毎年、画風を変えた作品であることが多いが、ことしは「花」という、ごく一般的な花鳥画だ。
森見太郎さんの絵の前で、毎年立ち止まる。
ことしは「浜風」と題したP60号で、画材は墨しか使っていないようだ。
題材は、海辺の集落らしい。風をよけるために、高さのまちまちな柱をびっしりと家の周囲にめぐらせて塀の代わりにしている民家が連なっている。 . . . 本文を読む
寒の戻り。
この1カ月半ほど、平年よりも暖かい日が続いていたので、かなりこたえた。
みぞれまじりの雨が降るなかを、朝から夕方まで傘もささずにあるきまわっていたので、風邪をひいてしまった。
そんななかで行ったギャラリー・美術館が…
札幌市資料館→STV北2条ビル エントランス・アート(美水まどか展)→きたいちギャラリー→道新ぎゃらりー→カメラの光映堂ウエストフォー→ギャラリー大通美術館→ . . . 本文を読む