いまではとても信じられないが、1970年代後半から80年代初頭は、日本のメジャーな音楽シーンで、国内のロックバンドの存在感がほとんどない時代だった。
早い話、売れてるロックバンドが皆無だったのだ。
日本国内でロックを聴く層がいなかったわけではない。事実はまったくその反対で、当時のオリコンのアルバムランキングを見ると、上位の半分は洋盤が占めている。クイーンもエアロスミスもピンク・フロイドもレ . . . 本文を読む
この展覧会のちらしは、札幌のギャラリーなどにも広く置かれているので、ご覧になった方も多いと思うが、正直なところ、ちらしを見ただけでは、いったいどういう内容なのかよくわからない。
そこには「岡本太郎、三栖右嗣、池田満寿夫、大沢昌助、森仁志の大版画と森仁志が描くカルナックの世界」とある。
岡本らと森の関係がわからないし、カルナックって何?
会場へ行って、やっと理解できた。
森仁志さんは1 . . . 本文を読む
神田日勝「室内風景」を独立展で見て高く評価した美術評論家・中野中(あたる)さんによる企画。鹿追では毎年開かれています。おもに、団体公募展系で活躍する画家(年により彫刻家も)がえらばれています。
神田日勝記念美術館では、日勝の常設展はいつもどおりで、画室を再現しているコーナーのほうに展示しています。
毎年、顔ぶれが一新しており、ことしは石坂春生、石原収二、市野英樹、岩田司、上田勝也、上野礼 . . . 本文を読む
個人美術館の「常設展」や「所蔵品展」は、熱心な美術ファンだとかえって足を向けることが少ないかもしれない。またおなじものが展示されているのでは-と思うと、なかなか食指が動かないだろうからだ。
しかし、個人美術館ができるほどの人であれば、おなじ作品や展示を見ても、あたらしい発見をすることもあるだろう。
今回、神田日勝記念美術館に行って、個人的にいくつかのことが目に付いた。
同館の目玉は、絶 . . . 本文を読む