岡本和行さんは、おもに広告畑の仕事をしている札幌のプロカメラマンである。
そのかたわら、花の写真を撮り続けており、このテーマによる「ミヤシタ」での個展は、たしか2度目である。
一昨年には「花美」と題した写真集も出している。
花の写真? よくあるでしょ、と思った人は認識不足なので、ぜひ個展会場に足を運んでほしい。それが無理な人は、大きめの本屋さんで写真集を手にとっていただきたい。背景が消えた . . . 本文を読む
今週見た展覧会のうち、さいとうギャラリーの「いずまい」「風間雄飛個展」、ギャラリーミヤシタの岡本和行写真展は3日までなので、早いとこ紹介の文章をアップしなくてはならないのだが、書いてる時間がない。会期中に間に合うかどうか、微妙。
というのは、あす2日から連休のため、5日まで札幌を離れる予定なのだ。
パソコンは持って行くので、更新は途絶しないが、4月下旬のようなハイペースにはならないと思 . . . 本文を読む
(承前)
見たことのある作品の多かったA、B両室にくらべ、C室は初めて見る絵が多く新鮮だった。
残像のような茫漠とした近年の画風になる以前の油絵を中心に展示している。
冒頭の画像は、1979年の「でぶりんとのっぽの出合い」。
このような、どこかユーモアをたたえた画風の絵が多い。
ちょっと元永定正を思わせるが、あそこまで形態も塗りも明快ではないところが、佐藤さんの味なのだろう。
こ . . . 本文を読む
目をつむる。
じっとしていると、茫漠とした光が、まぶたの裏をゆっくりと移動していくのがわかる。
わたしは、それを「見て」いるのか。
残像は、実体のあるものではないだろう。
目を開ければ、それは跡形もなくなってしまうものだから。
でも、たしかにそれは、見えているのだ。
ふいに脳裡をよぎる遠い記憶。
あるいは、風のように心の中を吹きすぎる、たいせつな人へと寄せる思い。
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gooニュースに共同通信の配信記事の冒頭が出ているのを見つけた。
粟津潔さんといえば、昨年秋に札幌宮の森美術館で開かれた展覧会が印象深い。
ちゃんとした紹介のエントリを書かずじまいだったけれど、とにかくカッコイイ展覧会だった。
まあ、筆者ぐらいの世代だと、ゴダール監督の「東風」のポスターが貼ってあるだけで、もうしびれてしまうのだ。
おなじ時代だと横尾忠則=唐十郎もめちゃくちゃカッコイイ . . . 本文を読む