先週の記録になってしまいますが、10月18日(金)は地下鉄ワンデーきっぷを買って札幌市内のギャラリーを回りました。
平日は「ドニチカきっぷ」がないので、地下鉄乗り放題きっぷは830円です。
まず豊平区西岡のギャラリー喫茶「十字館」へ。
はのん 1st 個展と、そで机のコーナーでは「ゆみこ+じゅんこ 二人展」が開かれていました。
日本画家のAさんに偶然会い、いろいろ情報交換しました。
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10月18日(金)午後、「喫茶ペエジ。」に初めて入りました。
古い文学全集が店内あちらこちらに置かれ、昭和レトロな雰囲気の漂う、きれいなお店です。
ガラス窓で仕切られた喫煙者用スペースが店内にあります。
筆者がコーヒーを飲んでいると、ひとりで切り盛りしている女性がレコードプレーヤーのディスクを、ジョン・コルトレーンの「My Favorite Things」に取り替えました。
どうして筆 . . . 本文を読む
地元札幌はもちろん東京や名古屋での個展、Hokkaido Photo Festa のポートフォリオレビュー・グランプリ、第4回屋久島国際写真祭への参加など、この5年間ほどめざましい活躍を見せている桑迫伽奈さん。
今年3月、マレーシアにアーティスト・イン・レジデンスで滞在した際の体験をもとに、6~7月に名古屋で開いた個展を再構成しています。
タイトルになっている「masa ha . . . 本文を読む
キャンバスに絵の具を染み込ませるステイニングと呼ばれる技法で美しい絵画を制作する札幌の井桁雅臣さんが、年に2度の個展を開くのは初めてだと思います。
制作に時間のかかる技法ということもあり、もともとひんぱんに個展を開催する画家ではありません。
「最初は3階のギャラリーも使おうかと思ったが、すぐに無理だと分かった。本当に大変でした」
と振り返っていました。
今回は2009年から新作まで約25点 . . . 本文を読む
1996年札幌生まれ、札幌大谷高校から東京藝大油画科に進み、東京などで盛んに個展・グループ展などを開いている奥山さんと、東京が拠点の野口さんによる共作展。
2人展というのはよくありますが、今回の出品作はほとんどが合作で、どのようにして制作したのか、驚いてしまいます。
冒頭画像で、上のほうに並んでいる丸いキャンバスが、奥山さんの作品。
シラカバの林に着想を得ているようで、色調を大きく変換 . . . 本文を読む
(承前)
札幌大谷大3年の油彩画の個展。
昨年秋に同じ会場で、ことし5月にビストロカフェ+ギャラリー・オマージュで個展を開いているほか、昨年暮れのグループ展「未完の大器」にも出品しています。
2022年には道展で新人賞を受賞しています。
人物の肌の質感などの描写に、学生とは思えないほどの高い技倆ぎりょうを発揮してきました。とにかくうまい。
なので、今回の個展で一番大きな作品「 . . . 本文を読む
(承前)
ことしも「おたる Book Art Week」が10月13日~26日(会場によって会期は異なります)、小樽市内の文学館や飲食店など8カ所を会場に開かれています。
このうち札幌から一番遠いのが、塩谷の「生きるための詩歌と道具 がたんごとん」です。
本来なら、JR塩谷駅から行くのが筋だと思うのですが、あまりに忙しいので、期間内に列車で来られるかどうかわかりません。
鉄道によく乗っ . . . 本文を読む
(承前)
2016年に『若い詩人の肖像』などを読んだ頃から、「幽鬼の街」に描写された小樽巡りをしてみたいと思っていた筆者。
まさに自分の関心にどんぴしゃりな企画展で、文学館と博物館の合同企画でもあり、シンポジウムなども開かれていたのですが、あまりの多忙さのために小樽行きを何度も先延ばしし、会期終了の直前になってしまいました。
伊藤整 い とうせい(1905~69)は、松前生まれ、小樽育ち . . . 本文を読む
なんかもう、あちこちに行っているわりには、アウトプットがぜんぜん追いついていなくてすみません。
火曜休んで水曜に帯広行き、というわけで、木、金、土曜は札幌と小樽で走りまわらないと、終わってしまう展示が大量にあります。
これから書き始めても、会期中に間に合わないことは明らかなので、いまから謝っておきます。申し訳ございません。
17日(木)は、自家用車を出して、公共交通機関で行きづらい所 . . . 本文を読む
(承前)
神田日勝記念美術館のとなりにある町民ホールにも寄ってみました。
子どもたちの工作展や、町内の同好会による写真展が開かれていました。
かつて鹿追の応援大使に1年間任命されていたプロ野球日本ハムファイターズの中田翔、杉谷拳士の両選手のサインや写真もありました(2024年現在、中田は巨人。杉谷は引退してタレントとして大活躍中で、道内ではテレビCMなどにたくさん登場しています)。
さ . . . 本文を読む
幾何学的な抽象絵画を制作する画家として北海道を代表する存在で、北海道美術協会(道展)事務局長や札幌国際短大副学長などを務めた堀内掬夫さんが死去したという情報が入っています。
堀内さんは1940年(昭和15年)札幌生まれ。
63年に北海道学芸大学(現在の北海道教育大学)札幌分校特設美術課程を卒業し、67年、道展で札幌市教育長賞を受賞、70年に会員となりました。
道展や個展のほか、THE V . . . 本文を読む
(承前)
福原記念美術館から歩いて神田日勝記念美術館へ。
ひさしぶりに入ったら、ロビーにあった什器類が減ってすっきりした感じになっていました。
今回の企画展は、1963年帯広生まれで、群馬県みなかみ町と帯広に拠点を置く半谷はんがい学さんの4点(計8点)と、日勝の絵画24点など。
日勝の絵は、遺作「馬」が定位置から入り口近くに移動し、いつも壁にかかっているスペースには、半谷学さんのイン . . . 本文を読む
(承前)
スーパーマーケット「フクハラ」創業者の福原治平さんが集めた絵画や彫刻を展示している「福原記念美術館」に、実に16年ぶりに行ってきました。
入場料は一般600円で、JAF会員割引などがあります。
個人的にぜひおすすめしたいのは
神田日勝記念美術館との共通入場券700円
です。
以前にも書きましたが、道内の町村で、歩いて行ける範囲に複数の美術館があるのはすごいことだと思います。 . . . 本文を読む
15日休養したおかげで、16日は朝5時20分に目をさましました。
きょうは日帰りで十勝管内鹿追町と帯広市で、公共交通機関を利用して美術館とギャラリーを巡ります。
Google Map のおかげで、綿密に旅行の計画をたてられました。
妻に自家用車で地下鉄の駅まで送ってもらい、札幌駅へ。
前日に「えきねっと」で予約しておいたチケットを自動券売機で入手。QRコードを読み込ませるだけなので、ラ . . . 本文を読む
(承前) 半月ぶりにシリーズ再開です。
信濃川や支流の清津川は幾段もの河岸段丘を作りながら流れており、その段差を超えるときにはカーブが連なる急坂を通らなくてはなりません。
そういう複雑な道を下って、信濃川の本流まで来ると、これまでの中里エリアではなく津南エリア内でありながら、割合近くに野外設置の新作があることを知りました。
東京電力信濃川発電所連絡水槽にある、ウクライナの作家ニキータ・カ . . . 本文を読む