一昨日、昨日の二日間かけて、ヨットを廃船にした。平成元年オーストラリアに行って買い求め、コンテナ船で運び、横浜に繋留してこの18年近く東京湾と外洋を乗り回した。冬はスキー、夏はヨットであったが、一昨年のスキーでの左足首骨折で、ヨットに乗るのも大変で、この2年間はほとんど船出できなかった。本を編集する仕事を、続けていたときは、遊びもかなりできたのに、退職して、それまで年に2~3回しか行かなかったインドにほとんど毎月行き出して疲れが溜まっていたところに、学生時代に漕いでいたボートにも誘われて、いきなり宮が瀬湖紅葉レガッタで大学OBレースに出場して優勝するまで頑張って、一気に過労に陥ってしまい、その後インドから帰ってきて、急性肝炎になってしまった。インド帰りだから、いろいろな肝炎を疑われて検査をしたがどの肝炎もあてはまらなかったことから、ただただ休息して直りかけたとき、誘われたスキーで運動不足を解消しようと思ったが、山スキーの靴で滑っていたので、足首を後ろ向きに回転させて折ってしまった。乗らないヨットの係留料を払ってもしょうがないので、貰い手やシェアする人を年度末繋留更新ぎりぎりまで探したが、駄目だったので、あきらめて廃船にした。長いこと乗せてもらった文字どおり愛艇の「ラクシミー号」だった。廃船にしないためこの2年間ヨットを誰かに乗ってもらおうと努力したのは、ラクシミーに相当愛着があったからだということが、船底の貝を取り除き、船をきれいにしてから別れる時に良く分かった。本当に楽しませてもらったのだ。
最初は、何も知らないから、ヨットを東京湾の海岸のマンション脇に繋留しようと思っていたが、日本の海岸はオーストラリアと違って、ほとんど国家、県、市が管理していて、コンクリート壁を造り、波で痛む度に補修する格好の公共事業用地であることを初めて知った次第である。航路など、海に対する国家の利権も大きいことが分かった。しかし、それとて、横須賀港付近の航路に対する権限は、米軍がしっかり握っている。「いざ鎌倉」という時には、民間の船は規制を受ける。海上自衛隊の潜水艦が釣り船を跳ね上げたことで、その辺が危険だということが分かったが、黒色の潜水艦が浮き上がってきたり沈んだりするのはよく見かけた。日本の周りの海は潜水艦だらけなのかもしれない。
最初は、何も知らないから、ヨットを東京湾の海岸のマンション脇に繋留しようと思っていたが、日本の海岸はオーストラリアと違って、ほとんど国家、県、市が管理していて、コンクリート壁を造り、波で痛む度に補修する格好の公共事業用地であることを初めて知った次第である。航路など、海に対する国家の利権も大きいことが分かった。しかし、それとて、横須賀港付近の航路に対する権限は、米軍がしっかり握っている。「いざ鎌倉」という時には、民間の船は規制を受ける。海上自衛隊の潜水艦が釣り船を跳ね上げたことで、その辺が危険だということが分かったが、黒色の潜水艦が浮き上がってきたり沈んだりするのはよく見かけた。日本の周りの海は潜水艦だらけなのかもしれない。