中間試験で選択科目の私の授業は休み。そういう意味では、気楽だ。
最近、台所に置いてある高価なナッツ類がなくなるので、あるいは、警備員が食べているのかもしれない。というのは、ヤーダバという警備員が来るようになってから、そういう事が、起こるようになったのだ。来ると間もなく、今までここではインド人に誘われたこともないのに、彼の妹の娘の結婚式に招待されたが、かなり遠方の空港に近い森の中の村で、とても夜は危険で行けるところではないので、行かなかったが、お祝いだけはあげた。招待状は、ヤーダバ一族の名前ばかりでいっぱいだった。lこのヤーダバというのはクリシュナ神と関係が深い、牛飼いの低カーストで、あまり、名乗りたがらない人もいる。
この御仁、やたら馴れ馴れしくて、隣の宿舎の浄水器から飲み水を運んでくれるのはいいが、台所まで勝手に出入りする。弁当を忘れたといって、食事を分けてくれとか、私が裸になってシャワー室に入ると、連れ合いが出たばかりの風呂場に既に入っていて人の便所を使ってから、きちんと流さず、私が裸で、そのくっついたウンチをバケツで何回も流さなければとれならなかったりである。
昨日、それらのことが耳に入ったらしく、管理人のオームプラカーシが警備員に夜、私たちの宿舎に入らないように言ったから、これからは夜は鍵をかけて寝るようにと言われた。
しかし、夜は我々の応接間の長椅子で寝ているし、便所にも入っているよ、というと、警備員はそれは本来なら禁じられているから、それぞれを使用しないように言ったからと言うので、昨夜は初めて宿舎の鍵をかけて寝た。これまでは大学の雇っている警備員が玄関先にいるので、鍵をかけたことはなかったのだが、それに付け込んで、私の部屋まで聞こえる高いびきで、毎晩長椅子で寝ていたのだ。夜勤の警備員は、寒い時は気の毒でもあるので、玄関ドアを開けておいたが、これからは、本来の夜警をしてもらわなければならない。自業自得だ。