芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

インドと日本の違い

2012年06月30日 | Weblog
『ガーンディー自伝』も400ページ余りあるが、読了した。このヒンディー語版をこの大学の女子寮の祭りの時に、貰ったが、日本語のように簡単には読めないから、結局、日本語で読むことになった。
マハートマー・ガーンディーと国民会議派のインドについては、大学時代にそれなりに習ったから、殆ど周知の名前で復習をしているようであったが、南アフリカ時代の部分は初めての見聞ばかりで、面白かった。ボーア戦争等、高校生以来の知識であろうか。忘れかけていたのが、再確認できた。
明確な植民地だったインドの場合、そこから独立する苦労は筆舌に尽くせないのであろうが、日本のように、巧妙に植民地支配されるとその意識も持てないまま、いつまでも搾取されることになることを、再認識するしかなかった。
その点、幕末、明治に植民地にならないよう、努力した結末が、今のような残念な結果になっている。

久しぶりに大雨で停電

2012年06月29日 | Weblog
先週始め、試験課長から、日本語の試験を今週の予定から7月10日以降に変更するように言われ、学生達一人一人に当たって、都合を聞き、7月20日にすることに決め、その申請書をヒンディー語で作った。
その文章を語学部の秘書に見てもらい、ついでに昨日貰えなかった、350ルピーの残り50ルピーを50ルピーのおつりを持って行って、100ルピー札で貰った。
申請書は、書き方に型があり、私の書いたヒンディー語は大分直されたが、それに署名して、試験課長に提出した。その帰り、郵便部に呼び止められ、日本から小包が来ているのを渡された。初恵さんからで、これで、女性からは、勝代さん、玲子さんに次いで3人目で全部ヨーガに来ていた人たちからであった。
男子は、直接ここまで持参して下さったMR. & MRS. SHIDOは別格としてすべて、外語大ボート部時代の仲間からである。
続いて、図書館に行き、マラヤジ副館長に、ヒンディー語日本語、ウルドゥー語日本語の辞書2冊の計算書に従って、請求書をこれもヒンディー語で書いたのを見せ、こちらは、大幅書き直され、それをタイピストに渡されたため、出来上がるのに時間を要し、食堂の昼飯にやっと間に合った。これは、3日、学長が帰ったら、直接持って行って見せることにする。これは、金額が4万ルピー以上になり、一番必要な用事である。
遅い昼飯のあと、それまで晴れ渡って暑かったのが、文字通り一点にわかにかき曇り、強烈な雨が降ってきて夕方7時まで、停電した。丁度この文章を書いているときだったが、インターネットも止まり、やむを得ず、昼寝を決め込んだ。

細々とした事務手続き

2012年06月28日 | Weblog
管理棟に行き、先日、ジムの会費を給料から引かないように申し入れたことが、文書で給与係に回されているか調べに行ったら、今、廻って来たので、明日の給与には反映されないと言われた。それでも、文書が廻っただけましである。
4月に提出したメモリーカードの領収書が現金化で貰えるか、聞いたら、その場で、350ルピー今払うが、50ルピーのおつりはあるかと聞かれた。ないと言うと、今日は、300ルピー払い、あとの50ルピーは後日払うと言われた。
大学書林で買った辞書2冊分の約6万円の請求の仕方を、図書館に行って聞くと、日本語で書いていて分からないから、それをヒンディー語に直して、請求書をヒンディー語で書くように言われた。事務方に頼まず、自分で書くようにともいう。
この文章化は、大変である。買った辞書を見ながら、文章を作らねばならない。
今日、初級の日本語を取りたいという大学外の人が来たらしく、会ったかと聞かれたので、会っていないと応えた。私に会うようにと学部長が言ったようだ。
研究室に行ってもパソコンが壊れているので、何も出来ない。毎日、宿舎にいて、本読みである。


まだら猫

2012年06月27日 | Weblog
今朝、起きたら、夕べ閉めた筈の窓が開いていて、食卓の上に置いた鶏肉の残骸が容器ごとなくなっている。容器は、食卓の下にあった。また、猫に入られたのだ。
日本に帰るちょっと前に、夜中、居間で物音がするので、そっと見に行くと、白黒のまだら猫が食卓に残っていた鶏肉の容器を床に落として食べていた。暑いので窓を開けていたため、入って来たのだ。私に気づいて窓に飛び上がって逃げて行った。それ以来、窓は閉めているが、夕べは、鍵をかけなかったので、窓を開けて入られた。文字通り泥棒猫だ。窓は観音開きでかなりきついからまさか開けられまいと思った隙をつかれた。同じまだら猫の仕業に違いない。
自室で鶏肉を調理しているのは、猫や犬だけが知っているのではないらしく、つい、先だって、幼児教室の先生から、鶏肉を買っているのだそうですね、と言われたばかりである。鶏肉を一度に2、3キロ買うので、ワルダ中に知れわたっているのかもしれない。宿舎の自室でこっそり調理しているつもりでいるのだが、まわりが知らないと思っているのは当の自分だけで、犬、猫にまで有名なのかもしれない。このおいしい鶏肉の匂いを嗅いで、野良犬も昼間から、窓辺に来ている。可愛がっている犬には、骨や食べかすをやっている。美味しそうな匂いには、みんな群がるものらしい。
班目と云い、まだら猫と云い、人のものをかすめとる悪い奴だ。

常に交渉ごとが待っている

2012年06月26日 | Weblog
今日も好天で、日差しがきつい。しかし、4月の暑さでないから、銀行にヴィザの手数料15000ルピーを引き出しに行かねばなるまい。銀行は、4時までだ。朝は、10時半からということになっているが、実際は、その時間に行くと、掃除をしていて、銀行員達は外で掃除の終わるのを待っている。Bank of India という。
その銀行の近くに郵便局が去年開設された。コチラでも、貯金を受け付けると言うから、口座を開こうかと思う。というのは、あまり、一つの銀行に貯金すると、税金が10%、20%と上がって行くらしい。らしいというのは、支店長の話しを聞いているのだが、よく分からないからだ。4月の帰国前に預金した時、満期の時の金利から何がしか引くが良いかと聞かれ、やむを得ず良いと応えたのだ。それが多分、税金なのだろうが、ひょっとして、銀行が取るのかもしれない。しかし、いずれにしろ、なかなか郵便局に口座開設をする時間が取れない。
コチラで一番金のかかるのは、飛行機運賃等の交通費だ。しかし、それは、皆、日本のクレディットで支払うから、給与の半分は、貯金となる。給与の半分といっても2万円程度だから、大したことはないが、金利が、9%を超えているから、日本の銀行利子よりは良い。日本の金利はあまり悪くて、いくらかも分からないが、2万円程度を2年間ためれば、日本で1000万円程度の金利2年間分になるのではあるまいか。あるいは、間違っているかもしれない。何しろ、数学が不得意だから、数1しかない外語大に入れたというか、しか入れなかったと言うべきかもしれないのだ。
そのような計算をするのが面倒でもある。面倒と思うのは、年のせいかもしれない。昨日のヴィザ更新料65米ドルは、3705円だと言われた。今計算すると、lドル=57円になる。この率で、私が買って来た総額7万円の本の代金を受け取れるかは交渉ということになるかもしれない。おそらくその金額まではならないであろう。決めつけられることには、従うしかないが、ほとんどが交渉で決まる。何月何日の銀行の率なのか、顧客向けの率なのか、そういう交渉が面倒だ。それで、相当辞書を買うか買わないかで迷った。

ヴィザ更新に相変わらず手こずる

2012年06月25日 | Weblog
先週、外国人登録所に行く予定でいたら、担当官が休みで行けなかったので、今日、行く予定でいた。
ところが、今日また、係のミルゲー広報課長から電話があり、今日は、警察署長が休みだから明日以降に延期だと言う。
この外国人登録所は、警察署にあり、どういう訳か、登録や、外国に行く時に届けたあと、警察署長に会わなければならない。
雨期なのに今日も日差しが強い。午後三時半ころに少し日差しが弱くなってから、管理棟に行き、ミルゲー広報課長に会って、状況を聞くと、ヴィザの発行費用に65ドル=3705ルピーかかると言う。なんと、全部で、月給の半分掛かることになる。
本来は、雇用ヴィザの申請は大学がしなければならないのに、学長は、個人的な用事だと主張している。であるから、大学の車を出してもらえない。学長にそうではない、大学の仕事であると主張して、やっと、ミルゲー広報課長が係に決まった。しかし、相変わらず、個人的な用事という考えに変わりないようだから、学長に会ってもう一度話したいが、海外に出張していて7月3日にしか戻らないようだ。
今日は、そのほかに、教室兼研究室のエアコンを動かせるように書類を提出した。エアコンを取り付けてくれたが、4月の一番暑いときに、スイッチもリモコンもない、古い型のであることが分かり、機器を揃えるように申請したが、相変わらず、付かないから動かない。
デスクトップのパソコンもしばしば故障して古い型であることが分かったが、中の大事な翻訳が全部消えてしまってから古い型だと言われた。確かに誰かが作った書類がパソコンの中に残っていた。

マンゴーの季節

2012年06月24日 | Weblog
ここに戻って来てから、ずっと天気が曇りのお陰で、最高気温29度前後の涼しい日々であった。ところが、今日日曜日は、朝から晴れていて、日差しがきつい。しかし、日向でも、4月の暑さではない。
この雨期が終わるまではこんな過ごしやすさが続くのであろう。
昨年、雨期の終わったあとで、一時暑さが戻った。しかし、今日の暑さから推し量るに、今年も4、5月ほどの暑さにはなるまい。
今は、マンゴーが安い。マンゴーの時期なのだ。味もいい。


大学書林からウルドゥー語、ヒンディー語の辞書を大学側から買わされた

2012年06月23日 | Weblog
給与の振込を確認したら、4月、5月分の給与から、食堂上のジムを利用する会費を引かれていた。この会員になっても、結局、1月に食堂が爆発してからは、食堂上のジムを利用できなくなり、その後、食堂が復活してからも、危険を考えて、ジムには行かないので、会員を辞める届けというのを出していたのだが、その届けが、経理に廻っていないのであろう。この前、大学との契約で宿舎は只なのに、100日分約給与の3分の1を給与から、いきなり引かれたので、抗議したら、戻しに三ヵ月かかった。金を取る時は早いが、金を払う段になると、特別遅いのがこの大学あるいはインドである。これは、金額が小さい分戻されないかもしれない。
今回、大学書林から、ヒンディー語日本語辞書と、ウルドゥー語日本語辞書を買ってくるように、図書館からと学長から言われ、金を払われないのではないかという不安があったため、大分迷ったあげく、それぞれ、一冊6万円と1万円の本を買って持って来た。金を請求すれば払うというが、いつ支払われるかおそらく、払われるとしても、円とルピーの換算などに時間がかかり、数ヶ月先ではないか。そのうち、私が辞めることになったら、うやむやになるかもしれない。何しろ、すべからく、信頼できない。

黒澤明『七人の侍』のヴィデオ

2012年06月22日 | Weblog
昨日は外国人登録所の係に決められた日なので、外国人登録所に、学長の指示を受けた大学の渉外課長と行く予定であったが、渉外課長が電話で時間を確認すると、夏休み中だから、月曜日に来るようにと言われたと、渉外課長から電話があった。一昨日、その渉外課長に呼び出されていたので、行くと、呼んだっけ、というから、外国人登録所に行く時間を確認すると言っていたではないかというと、そうだったか、と言う。かくのごとく、すべからく、当てにならない。
昨日は、お陰で、立花兄がくれた西村雄一郎『黒澤チルドレン』(小学館文庫)を読み終えることが出来た。マイナスの案件でもプラスに変えないとやって行けない。以前に、立花兄が黒澤明の『七人の侍』のヴィデオを下さったのに加え、それを学生に見せる時の、講義に役立つようとのご配慮で下さったのである。学生時代から、立花兄は、私より文化的で、黒澤明の映画に何度も連れていってもらったものだ。立花兄のお陰で、『天国と地獄』の白黒映画の中で、唯一赤い煙が上がる場面を今でも覚えている。
その後文化的な仕事に就いた私ではあるが、元々、そういう性格の私をよく知っている立花兄であるから、世話を焼いてくださるのだ。

外国に支配されるエネルギー政策

2012年06月21日 | Weblog
大東亜戦争、あるいは、太平洋戦争となったその直接的なきっかけは、エネルギーのもとである、石油供給を止められたことなのであろうが、現時点でも、エネルギーのもとである石油と、原子力は他国の資本に支配されている。
石炭がエネルギー源だった時は、かなりの量を自国でまかなえたが、石油は、ほとんど輸入に頼っているのに、エネルギー源を石油にし、かつその後、原発を売りつけられて、唯々諾々とエネルギー政策を他国の言いなりに決めて来ているのが、敗戦後である。
その他国支配を、産官学、財界で、ひとつの団体を作って受け入れているのが、原発村と言われる一味である。
東電の株主の構成比を知らないが、もし、原発を危険と知っている資本家であれば、その株主になっていない筈である。
原発村を構成する産官学、財界もそれを認識していれば、株主になっていないであろうし、それにもまして、原発を売り付けている国の大資本家は、株主になっていないのではあるまいか。少なくてもユダヤ資本が入っているとは思えないがどうか。
東電は既に国策の破綻企業であるから、もし米国を動かす資本が入っていたら、味噌糞である。あとは、道行きしかあるまい。