芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

伝統とは、

2010年01月31日 | Weblog
スポーツばかりではなく、何事にあれ、それを支える人口の多いのが、それを繁栄させる基礎になる。実際、中国の人口の多いのに比例して、すべての面において、世界的な水準に達している。仙台一高も二高も柔道部の歴史は古い。仙台一高より前の一中時代から数えると、120年ほどの歴史になるから、初めての仙台一中・一高記念誌を造ることになり、現在その編集委員会を毎週開いている。私もその編集委員会に参加して、お手伝いすることになった。
これまで積み上げてきた伝統が、男女共学によって崩壊するしれないが、まずは、この百数十年の活動を記念誌に収めようというのだ。
これまで、かなりの資料が残されているから、それを記念誌に収めるには、相当の作業が必要であり、私より若い人たちに実際の作業をしてもらうことになるが、先日もその編集委員会の後で若干の人たちと飲み会になった。
仙台一高にも今年から女子が入学するから、生徒会や応援団が女子になる可能性がある。仙台一高の応援団はぼろ服を着て破れ帽をかぶり、下駄や足駄での応援団である。女子が中心になれば、そこでの柔道、剣道がはやらないということで、応援団もチア・ガールにかわるかもしれない。記念誌が単なる記録になってしまうかもしれない。

仙台一高・二高柔道定期戦

2010年01月30日 | Weblog
今日、14時から仙台二高で一・二高柔道定期戦がおこなわれ、それを柔道部の先輩として見た。一高の部員は20名ほどいるのに、二高は、4名で、それに合わせての4名での勝ち抜きで、一高は2名残して勝利した。二高は、5名目は女子だし、3名が3年生だから、来年は、新入生の入部待ちである。男子校と、男女共学校の層の厚さに違いが出ている。仙台一高の柔道部監督が数学の教師で柔道部先輩の熱心な猪狩君であることにもよるが、今年で2年連続の一高の優勝だ。しかし、今年から一高にも女子が入り、男女共学になるから、女子の柔道部ができるかもしれない。
二高は、応援団長も応援団員も女子であり、二人で、カナきり声を上げて旗を振り、太鼓を叩いていた。なかなか堂にいった応援であったが、そのうちに、米国流のダンスで応援するようになるのではあるまいか。
司法、経済となにもかにも米国流になり、ますます、米国との違いがわからなくなりつつある。敗戦とはこういうことを言うのであろう。
以前も書いたが、仙台が進駐軍に占領されて、男女共学を命じられたときに、仙台一高の当時の校長が、断固として、それを拒否して、昨年まで男女共学を貫いたのだが、二高は既に数年前に男女共学校になり、生徒会長も女子だという。武士道が女に関係あるかどうかわからないが、敗戦直後に禁じられた剣道、柔道が復活しても、男女共学校でどのように層をあつくしているのか、心ない行政の教育担当者によって、教育の基本が失われていく。

検察のあり方

2010年01月29日 | Weblog
最近は、特捜部を始め、検察のよく出てくること。神戸の警察副所長を不起訴に続けてしたのが覆された。警察と検察の癒着を感じさせるのが、是正されそうである。
菅谷さん事件でも、元取り調べ検事が出てきて、深刻だとは言ったが、申し訳なかったとはいわなかった。当時の科学を信頼して、そのDNA鑑定に寄り掛かって誘導したどこが悪いのかといわんばかりの態度であった。それは、それでわかるが、先日記した西山太吉記者とその情報元の外務省女職員のときといい、結果は、その人たちを不幸に陥れている。検事の仕事が人を幸福にすることでないと開き直られれば、それに反論はできないが、しかし、昔の奉行もこうであったのであろうか。江戸時代は、朱子学やら論語やら中国の学問を同時にした人たちが、幕府の役人になっていたから、事務的なことばかりではなかったのではないか。明治維新以後は、徳川幕府の時代をおとしめる教育をしたから、世の中がよくなったように思い込まされているだけかもしれない。
特に現代は、余裕というものがなくなり、きつきつの生活を強いられている。逃げ場がないから異常な犯罪が続発するのであろう。日本の上層部は、もっと、その辺を考えて政策を作るのでないと、つまらない人生ばかりになるのではないか。

米国航空会社のパイロットの低給与

2010年01月28日 | Weblog
マイケルムーアの映画、Capitalism でもう一つ印象に残ったのが、米国航空会社の払うパイロットに対する給与がfast food の従業員の給与以下であることだ。実際にその人たちがアルバイトをしているというし、借金も相当な借金を日用品を買うために重ねていると証言していた。米国の航空事故の多いのについてその原因をパイロットのせいにしている現状も事故後の調査で示されている
そして、先だって川に不時着して乗客乗員の命を救ったパイロットが英雄として国会などに呼ばれて演説した内容を紹介していた。その英雄は、航空会社のパイロットの給与を上げるべきであるとその演説でしていて、招いた側が、まずいことを言ってくれたと思わされている様子も映されていた。
この現実は、日航のこれからのリストラにも考えをおよぼさせられる。
元々、日航は事故の多い航空会社だけに心配である。

マイケルムーアの映画Capitalism

2010年01月27日 | Weblog
マイケルムーアのCapitalisum を観た。全編シニカルなアメリカのJokeが満ちていてで、楽しめた。
以前に書いたと思うが、ブッシュ政権時代から米国の政権はWall Street の企業に支配されている。また、チェイニーのような石油企業の社長の言いなりだ。ブッシュもそうだった。
要するに米国は、一部の企業の思うままに動かされているのだ。ごく最近も巨額の税金がWall Street につぎ込まれて、それで息をついた金融業者の役員たちが巨額なボーナスを得たことが問題になっている。
マイケルムーアはそこまで踏み込んで、市民がこの役員たちを逮捕するといってWall Street の金融業者の会社を次々をおずれてみせる。いわゆるBlack Joke が聞いていて思わず笑ってしまった。
ブッシュ政権のルービンがゴールドマンサックスの出身で、ブッシュ政権の内閣の会議は、ゴールドマンサックスの会社の重役会議と同じだという。財務長官を辞めたルービンは、次は、シティーグループの最高責任者が。フリードマンや、こういう人たちが米国の新自由主義を押し進めていて、そのまねをしたのが、小泉平蔵内閣だった。

無駄なエネルギーの浪費

2010年01月26日 | Weblog
重大な国家の問題を単なる色恋沙汰であるスキャンダル報道に変えた、当時の政権と検察が、単なる空騒ぎを世の中にもたらして、そのあとに論功行賞もあったのであろう。
沖縄返還という重大な国家の問題があって、それに伴う派生的なことを隠したりするための工作であったと言える。
ごく最近の民主党政権に対する攻撃は、やはり、国会の場とマスコミを使って大騒ぎをすることになるであろうが、それに費やす無駄な労力よりも、今、日本という国が置かれている、政治家が良くぞ言い出した100年に一度の経済危機を乗り越えなくてならないことに、その労力を費やさねばならないのではないか。
前同様に無駄な労力を使って、スキャンダル報道だけに終わり、何ものも得られないで、官僚の論功行賞だけが与えられて、一体日本という国はどうなるのであろうか。官僚は自分たちの個人的な利益を求めると同時に国家をどうするかまで考えなければならないのではないか。
100年に一度の恐慌といったとき、その首相は危機を乗り越えられなかったときのいい訳にするのではないかと思ったが、今のところ、世界はまだどん底には至っていない。しかし、政治と金の問題ばかりに国民の目を向けて、肝心のことをしないのでは、国民がせっかく選んだ新しい政権に期待が裏切られることになる。それを狙っての政権に対する妨害なのか。政治と金の問題は今始まったことではなく、自民党政権時代からの問題で、偏った捜索をするのではなく、党派を超えた国会議員たちにそれを解決するための委員会などを作るようにしむけ、恒常的に監視していく仕組みを作るのが、いいであろう。

マスコミの無節操な報道

2010年01月25日 | Weblog
西山太吉は、この事件で毎日新聞を解雇され,九州のほうの田舎に引っ込んだ。外務省女性事務官は「ひそかに情を通じ」というスキャンダル事件に変えることに同意したため、おそらくは、職は失わなかったのではないかと思う。しかし、その為に、連日のスキャンダル報道によって人妻であった家庭は崩壊したであろう。この二人の人生は大きく狂わされたわけだ。
当時、私は、このように重大な問題を単なる色恋沙汰であるスキャンダル報道にマスコミが一斉に向かって行ったのを不愉快な想いで見た。
そもそもが、敗戦した国家が、戦勝国から400万ドルばかりを払わされることくらいで、なんで秘密にしなければならないか。そんな必要などないのであって、堂々と払えば良かったのに、これが明らかになった現在、その時に沖縄返還を獲得した佐藤栄作が後にノーベル平和賞をもらったが、その名誉が、すっかり色あせてしまった。同じくノーベル平和賞を貰ったオバマ大統領が、アフガーニスターンに兵を増派して、その賞の名誉を色あせさせたのとまるで同じデンである。二人の男女の人生を破滅させて、かつ、当時の首相が名誉を失墜したのでは、何も得るところはなかったということだ。このスキャンダル報道化する思いつきをした知恵者がいたのであろうが、国家の秘密重要事項を国民の目から必要もなく隠すために全く無駄なことをしたのだ。

特捜部での功績とそれに対する褒美

2010年01月24日 | Weblog
かつて、マスコミというもののいい加減さを再認識した事件に、沖縄密約事件、別名、外務省機密漏洩事件がある。これは、毎日新聞記者西山太吉が外務省の女性事務官から「アメリカが地権者に支払う土地現状復旧費用400万ドルを日本政府がアメリカに秘密裏に支払う」という密約を入手して報道したのに対して、佐藤栄作政権の政府側は、『週刊新潮』にちくることによって二人の不倫関係をスクープさせ、さらに、東京地検特捜部の検事佐藤道夫が書いた起訴状に2人の男女関係を暴露する「ひそかに情を通じ、これを利用して」という言葉が各紙に記載されて、秘密条約の問題から男女のスキャンダル問題に状況を一変させたことだ。起訴状が提出された日、毎日新聞は夕刊に「本社見解とおわび」を掲載、以後、この問題の追及を一切やめ、他のメディアも触れなくなった。この功績で、佐藤道夫はのちに参議院議員という政治家となった。
わたしはこの「ひそかに情を通じ、これを利用して」という文章を佐藤道夫自身が書いたのか、命令で書いたのかが知りたくて、いくつかのパーティーで彼にあったときに聞こうと思い、自分がマスコミの者で、と自己紹介して話しかけて聞き出そうとしたが、その度に避けられた。おそらく、マスコミでも記者クラブのに入っていない出版社の人間だから警戒して寄せ付けなかったのであろう。記者クラブは、情報操作のための道具だからだ。
いずれにしろ、特捜部の検事で参議院議員になったのはごく少ないのではあるまいか。このときは、検察は、完全に自民党の支配下にあったといえる。

いろいろ疑問

2010年01月22日 | Weblog
前に記した小沢一郎の元秘書たちと金沢敬とは逮捕されているが、金沢敬元秘書似ついては、写真も出なくなっている。
おそらく、金沢敬は、検察に都合良く自白したので、協力的だったという名目で起訴されないであろう。
しかし、こういう人たちは、その後あまり目立たない形で仕事を与えられるのであろうか。大久保元秘書に至っては、何度も新聞に出ているから、有名人であるが、写真を出す出さないも情報操作のうちに入っているのであろう。
これも疑問なのは、小沢一郎夫人も捜査の対象に入れられていることだ。鳩山首相の母親も対象になったからその延長で国民から当然視されると思われるのか。いずれにしろ、情報操作をする検察の独壇場である。

現在の日本の情報局

2010年01月21日 | Weblog
今回も、検察が情報操作していることは明らかで、どうしてそんなことをマスコミがわかるのだろうかという内容の報道が次々とされている。前の総選挙の直前の記事もそうだった。
時は金なりというが、情報は金である。
私はかつては、情報を売ってすごしていたのだが、世界の2大国のうち米国の前と前々大統領は、ciaの関係者であったし、ロシアのプーチンはkgbの出身者であったことは言うまでもない。これからして、日本の検察も情報を探る機関を持っていて、それを流す方法も持っているから、その機関の推薦で日本の首相が生まれるようになるであろうことは推測に難くない。
日本には情報局はないが、いずれはそういう機関が生まれるであろう。そういう機関が生まれてその手の首相が生まれるころには、中国やインドはもっと大きな国になっているであろう。