芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

浅田次郎「蒼穹の昴」3、4(講談社文庫)

2020年07月29日 | Weblog
浅田次郎「蒼穹の昴」3(講談社文庫・2004.10.15)、4(講談社文庫・2004.10.15)は、清朝末期の西太后が巷間悪女のように言われているが、そうではないという立場で書かれている。最終の第4巻の解説は、「破天荒な小説」という題で「阿片戦争」の著者・陳舜臣が書いている。中国の文物を取り入れてできた日本文化は科挙の制度と宦官の制度を取り入れなかったと言いながら、挙人から進士にあがる試験で一番だった人は状元と呼ばれ、その試験の答案が一番上に載せられるのを圧巻と呼ぶと解説している。

昨年7月27日のブログ「最後の講演を神保町、水道橋あたりで開きます」に感想を書く

2020年07月28日 | Weblog
gooブログからまた昨年7月27日のブログ「最後の講演を神保町、水道橋あたりで開きます」に感想を書くように求められた。
「7月17日の診察でPSAが23,9に上がっていた。このところ、毎回、6ポイントずつ上がっている。次回は、8月13日が診察だが、その時もおそらくPSAは上がっているだろう」PSAが上がり続け、末期癌はいずれ痛むらしい。そうなる前に「やり残している講演をしようと思う。前の2回は近所のお花の先生が聞きたいというので、そのお弟子さんたちが場所の設定などしてくれたが、お弟子さんたちのお手を煩わさず、次は、最後の講演として神保町」アクセア4号会議室で8月4日(日)午後3時10分から1時間強程度、質疑あわせて2時間弱、会費:1000円で開催した。
テーマは遠藤周作の『深い河』の女神チャームンダーを中心に
9人程度の参加を得て、茶菓を出したが、終わってからも喫茶店に行ってだべった。
この時点ではマレーシアに移住の手続き中だったが、11月になっても決まらなかったので、急遽フィジーに移住の手続きをして12月初めに許可が出てフィジーに12月半ばに移住した。

現在、快調にマックを使いこなしている

2020年07月27日 | Weblog
昨年の7月26日のブログ「なんとかブログを再開できた」に関連して記事を書くようにとgooブログから要請があった。
ヒンディー語ウルドゥー語英語日本語の辞書づくりをIIIT-jabalpur校で支給されたウィンドウズのノートパソコンで作っていたので、ワードで作るためVAIOを買って2017年から再開したのだが、ウィンドウズはやたら、再起動や修復に時間ばかり取られるので、老い先短い身には、我慢できずマックプックエアを買ってワードの原稿をページズに落として辞書づくりを再開した。しかしブログは暗号を忘れ、マックではできなかったが、なんとか暗号を思い出してマックで再開できたのだ。今は、そんなわけで快調にマックを使いこなしている。ページズの文章は一旦ワードに書き換えないと、ウィンドウズでは読み込めないことがわかった。
ワードの辞書原稿をページズに落としたとき、ウルドゥー語の語順が狂ったが、気づいたはしから訂正している。

浅田次郎「蒼穹の昴」2(講談社文庫)

2020年07月24日 | Weblog
浅田次郎「蒼穹の昴」2(講談社文庫)は全4巻のうちの第2巻である。
この頃、クラシックを聴くことが多くなった。ネットで出てくるのが、辻井伸行のピアノとオーケストラの合奏だ。素晴らしいの一語につきる。その関連でスメタナのモルダウを聴けた。高校の頃よく聴いた曲で懐かしい。生演奏を聴きたい。

落合信彦「狼たちの世界」(集英社)と高橋義夫「南海血風録」

2020年07月21日 | Weblog
落合信彦「狼たちの世界」(集英社・1986.6.30第1刷・1989.8.30第2刷)は著者お得意のラングレーにあるCIA本部に関わる日本人ビジネスマン、西條猛、仁科譲二に加えて詐欺師(コン・マン)玉城ケンゴの活躍である。飽きさせない筆運びだ。
高橋義夫「南海血風録」(光文社時代小説文庫)は寛永16(1639)年の鎖国以前の江戸時代初期に長崎と台湾の間で朱印船貿易に関わっていた淡水天野屋太郎左衛門の剣とポルトガル人日本人売春婦の混血・六道の妖術が大活躍する。

隣の家の改装をするペンキ屋に突き飛ばされる

2020年07月20日 | Weblog
最近、左隣の家が工事を始めた。その持ち主は、私の住んでいる家の持ち主と同じ会社の同僚ということだ。何の挨拶もなしに玄関先でいきなり巨大な音を出して家具の研磨し始めたのだ。会話ができない。家の中でするように言っても聞かない。その翌々日の先週の金曜日、今度は、その家具にニスを塗るのにシンナーを使い、私の家の中までシンナーが流れ込んできたので、風下でするように言ったが聞く耳を持たない。仕方なくいつものようにプールに入って泳ぎ始めたが、プールの水面もシンナーが覆っている。再度シンナーをばら撒かないように注意したが、聞かないので、塗り終わってニスが乾いたテーブルにプールの水を放り投げた。ペンキ屋は怒って数千ドルの損害だ弁償しろと言い出した。私は水がかかっただけで影響ない、風下でニスを塗れと面と向かって言い続けた。すると、そのペンキ屋は私に向かって、この老いぼれ、地獄に行けと言って私を突き倒した。私は海パンだけだったので、右肘と膝をコンクリートにぶつけて血が出た。打身と出血だ。ペンキ屋は私の家主に電話して弁償を主張したため、支払いをするように家主に私は言われた。しかし、私は怪我をさせられていると言って痛み分けにした。前にも他の家の改装に来ていたペンキ屋とトラブルになったことがあり、ペンキ屋と相性が悪い。

落合信彦「男たちの伝説」(集英社・1985)単行本

2020年07月18日 | Weblog
落合信彦「男たちの伝説」(集英社・1985.6.30第1刷・1989.5.25第10刷)。父の死によってスタンフォード大学を中退した仁科譲二が米国永住権を取るためヴィエトナム戦争に志願し、ヴェトコン・ハンティングLRPで活躍して中尉に昇進して帰還するが、仕事がなく、石油ビジネスの佐伯剛に援助されて、就職できないヴェトナム帰還兵を集めて武器商人と傭兵会社を経営する成功譚である。「そして帝国は消えた」同様面白く読んだ。