29日は、ラマダーン月の断食明けのイード・ル・フィトルというムスリムのお祭りの日だった。先日、キリスト教徒のトーマスさんとは同じケーララ出身のムスリムの大佐がお菓子を持ってきて下さり、その包み袋には断食の意義が書いてあった。断食は、単に肉体的な食事を絶つ行事ではなく、精神的に人間性を強くする効果があると書いてあった。セーティ大佐はムスリムであり、トーマスさんはキリスト教徒で宗教は違うが、同郷のよしみで、トーマスさんの近所に越してきたうえ、子供をトーマスさんが勤めているキリスト教系の学校に通わせることにした。
かくもインドでは、キリスト教徒とムスリムは宗教を超越して、同郷であるほうが、強いきずなで結ばれている。
キリスト教徒と同じ旧約聖書を聖典に頂いているユダヤ教徒たちは、今、パレスティナのムスリムたちを虐殺している。日本的宗教からすると、天罰が下るべき民族ということになる。