KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

吟行句会・生田緑地

2017年02月23日 | 俳句
天気 晴たり曇ったり

昨日の話です。

風がないので日差しがきっと暖かい、と思い出かけた、今月唯一の吟行句会。
でも曇天になってしまい寒い日だった。真冬の吟行スタイルとはいえ、手が悴んで字を書くのも苦労。それでも、いつものようにお雛様の展示を眺めて心だけは春を楽しめた。昭和初めのお雛様、我が家にあるものと年代は同じながら、大商家のお雛様の立派な七段飾りはみごと、としか言いようがない。
スマホは手前が大きく写ってしまう広角レンズなので、その雰囲気が伝わらないのが残念。
デジ一を持って撮影に来ている人が何人かあり、羨ましかった。

同じ建物で、機織りの実演をしていた。これは本格的で、かなりの長さが織られていて、でも写真以上近づくことは出来ないので、その音を楽しむだけに。


ともかく句を作らねば・・と思っても、なかなか作れず。今日は数は諦めて少数精鋭の句だけで勝負するか、と途中で頭を切り替えた。下手な鉄砲数打ちゃ当たる・・という方法もあるけれど、頭の中まで「寒戻る」の状態で。

この冬初めて、藪椿を見た。まだ咲いていないかな、と思ったらちらほらと咲き始めていた。
この椿、昔はどこにでもあったのに、我が家のまわりにも少なくなった。目立たない花なので造園にはあまり使われなくなった、と、詳しい人の話。派手な椿よりも私はこの方が好き。


落ちているものもあった。


   元禄の庚申塔へ落椿  KUMI
と、思わず作れてしまったけれど、午後の句会へ出すのはやめた。 庚申塚とか庚申塔とか野仏に花の季語、の句が通用する句会ではない。
日当たりの良い土手に、タンポポが咲いていた。今年初めて見るタンポポの色に励まされる思いで。


何句出しても良い句会、でも9句だけにした(というか、出せる句がそれしかなかった)。10人の参加で平均すると一人12.3句になっていた。たくさん出せる人が羨ましくもあり。
でも、少数精鋭で良かったのかも・・9句のうち没は2句のみ。まあまあ、の成果。

小綬鶏のこゑをとほくに機を織る  KUMI
コメント (2)
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