天気 晴
写真は、今朝のもの。食事の前に1階の自販機に行き外を見たら、隣の雑木林に朝日が当たっていていかにも冬の朝の光景。窓越しに。
昨日の続きのようなもの。あまり書きたくありませんが、介護付き老人ホームとはこんな現実がある訳で、ご家族を入所させたい方の参考にでも。
百歳を目出度く迎えられる昨日の例は、とても良い人生を送られていると言える。でも、入所者の1割は、認知症と身体障害との合併した重度の要介護者だ。
この二つの障害の合併した人の介護ほど大変なことはないと思う。
殆どの人は表情がないし、(私には)感情の解らない人も居るし。無論、中には声を出して訳のわからない自分の主張をする人も居る。
そういう方たちを、ここでは毎食時、食堂へ連れてきて食事介助の必要な人はつきっきりで介助している。
無論、介護保険で不足する分もあるだろうから別に費用はかかると思うが・・内容はよく知らない。いずれ我が身、などと思っても、あまり真剣に我が身もそうなる、と思いたくないので詳細を調べていない。1対1の介護ではとても人出が足りなくなるので、同じテーブルに座って介護士さんが二人くらいで5~6人を介助している。全員が口に運んであげねば・・という訳ではない。
無論、離乳食くらいにミキサーにかけてあるが、元の料理は、私が食べているものと同じ。自分でスプーンを使う人も居るし、眠りに陥りそうになる人を起こして食べさせることもあるし・・最後の投薬まで済ませて部屋へ連れていき歯磨きを介助・・
そのほかに、歩ける重度の認知症の人も居る訳で。自宅介護に疲れてご主人や奥さんが入所させる、というケースも多いらしい。
介護施設に入所させられないで在宅で最期まで介護する覚悟の家族だったら、どんなにご苦労なことだろうか。施設入所させるにも、思考能力がなくなっていれば何とかなっても、自分で勝手な思考の出来る人も入所は、本当に大変だろう。
今でも時々思い出すのか「主人は?なぜ見舞いに来ないの?娘はどうしてるの」「女房は今日は来ないね」と騒ぎだす人が居る。ベテランの介護士さんは、宥めるのが上手い。
随分前の、鴨の写真。座間の谷戸山公園の池だと思う。お口直しに。
隠沼(こもりぬ)の人恋ふ鴨に出逢ひけり KUMI
同僚とお参りに行ったら、ひとり暮らしの奥さんがいろいろと話していただきました。
先輩に最後に会ったのは、杖と傘を両手に持って一生懸命歩いてあるのを車から見かけたので、「送りますよ」と車に乗ってもらいましたが、なかなか乗車できませんし、下車する時も難儀しました。
さて車に乗って「どちらに行きますか?」という私の問にも返事の言葉が出ず、「まっすぐですか?」「右ですか?」という感じで運転していて、行き過ぎたという意思表示だけは分かりました。
なんとか500mくらい先の目的地には着いて別れたのですが、後日「進行性核上性麻痺」(指定難病5)だという説明、そしてご丁寧な令状を奥様からいただきました。それで夏に近くの池で水鳥が遊んでいる写真に「暑中お見舞い」と印刷して送ったことでした。
なんでも体育館の卓球倶楽部で倒れられたとのこと、家でも大きな体形なので倒れるとどうしようもなかったということでした。
結果、施設に入って、しきりと家に帰りたがっておられたが、出来ることなら帰してあげたかったとの話でした。
良かったと感じたのは、先輩も奥様も私にたいして大変喜んでいただいたことでした。本当に私はわずかな親切しかしてあげられませんでしたが、人の命のはかなさを感じたものでした。
昨日も今日もピント外れのことしか書けませんが、またそんなことを思い出しました。
体育館で卓球倶楽部に入るなんて、余程の体力があったと想像します。
有難うございました。
決めることもなく、自然に任せる、というなら、それも決めておいた方がいいのでしょうね。
コロナの渦中では十分に時間を共に出来なかったでしょうし。
私も、コロナが終わるまでは死にたくない・・の気分です。
自分で決められることだけでも、せめて決めておいた方がいいでしょうね。
私は大分決めたつもりですが・・まだまだ宿題があります。
帰る家を処分して「ホームレス」になったことは、正解でした。それでも「家に帰る」と言い出したら怖いですね。