KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

納得の大寒らしさ

2022年01月20日 | 俳句
天気 晴
大寒は寒さの折り返し、と言うけれど・・何しろ寒かった。通院のために駅前のバス停まで行って、病院の前を少し歩いただけ。だが、とにかく寒風が身に沁みて、雪国の人たちの格闘を思えば我慢我慢。
今頃の富士山の朝と夕暮れ。前のマンションの、まだ大鉄塔が目の前に建たない頃の写真。


今日はレントゲンと午後一番の予約時間の診察だけ。なので、付添は誰にも頼まなかった。この感染の波がおさまるまでは、ここまで来てもらうのも怖い話。当分は一人でがんばらなくては。
午前中の混雑を過ぎればあまり患者も多くはない・・でも、広い院内を歩く人が皆、オミクロンとやらの無症状感染者のような気がしてくる。若い人も多いし、昼食にカフェへ入ったら小児センターへ通院の子供連れが多いし。異常な感染拡大は止まりそうもない。1月末には東京で一日一万になる、なんて今月初めに言っていた学者が居て、まさか、脅かさないで・・と思った記憶も遠のいた。
予想を超えるようだ。

さて、ようやく具体的に私のことを。今日はリウマチ膠原病科の診察で、膠原病の強皮症という症状の診察。約2年近く前のこの皮膚の症状から、今の病気は始まった。手の甲の節の周りが紅くなる。何だろう?
と相談しても内科のドクターは?でしかない。夫の亡くなったあと、ひどい目まいが治らず救急騒ぎまで起こし、その時の色々の検査の流れで、強皮症を発見した年配のドクターが居た。目まいとは関係ないことだったが。
で、間質性肺炎になる前触れなのでCT検査をしたら、肺炎はまだなかったが肺腺癌らしき影が見つかった。それが、今の治療騒ぎに繋がっている。肺がんにも色々と種類があり、大きくは非小細胞がんと、小細胞がんとに分かれる。夫は小細胞がんで、見つかったときはもうステージ4、大体が早期発見の少ないタチの悪いがんで、喫煙が原因のことが多い。夫もそのたぐい。
私の罹った非小細胞がんは、ステージ1~2なら、手術で普通は完治することが多い。患者は女性に多い。でも、私には術前検査で色々問題が起きた。心臓が半分壊れていて、6年間ペースメーカーで動いている。年齢も若くないし残った心房が弱くなっていることと、膠原病の間質性肺炎を起こす可能性もあり、手術がかえって体力・生命力を落とす。そこで、仕方なく、延命治療の抗がん剤を・・と経口の薬を使ってみたら副作用がかなり強くて、とても私の痩身が持たない。

ということで、現在に至るのです。免疫療法、という3週間に1回の点滴で、がん細胞の育つのを抑える。そうすれば、もっとも心配な脳への転移も抑えられる・・でも、副作用がない訳ではなく、それと闘いながらの治療にはなるけれど。今のところ、細胞は抑えられているし、間質性肺炎も進んでいない。ただ、心臓だけは弱ってきているけれど、薬をやめれば脳へ転移する。脳腫瘍の怖さは、夫と亡姉の最期でうんざりするほど看ている。
今日も、膠原病のドクターには関係ないが話の流れで心臓のことになり「脳へ転移するよりは最期は心臓で終った方が良さそうですので」と言ってしまった。「ペースメーカーで心臓を弱める人も居ますから、そういう考えもあるでしょうね」と、曖昧な答えだった。

心臓が思うように動いてくれないのは辛いが、これは仕方ないようだ。副作用の腸の障害も、旨く付き合えば何とかなりそう。
ひとまず、今日の診察結果で療養の道筋が少しすっきりしてきた。今のところ、この日々でがんばろう。どうせ寒くて外へ行く気にもならないし、コロナ禍では動きが取れないのだし。

富士山の稜線のもやもやは、強風による地吹雪です。


長々とスミマセン。なお、私は60代に乳がんでさんざん抗がん剤などして、「癌」という字が大嫌いになりました。病ダレにいかにもおどろおどろしい腫瘍の山の塊り・・「癌」の字は絶対に使わないことにしています。
この、乳がんの症状と今の肺腺がんの症状は、親戚関係くらいになるそうだ。どちらも右側になるし・・「転移ではない」とドクターは言うけれど、そう簡単に否定は出来ないような。

大寒の風まとひつく交差点  KUMI

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6 コメント

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Unknown (小父さんK)
2022-01-20 20:14:30
>だが、とにかく寒風が身に沁みて、雪国の人たちの格闘を思えば我慢我慢。

通院大変でしたね。

>まさか、脅かさないで・・と思った記憶も遠のいた。

ほんとうに、日本中がオミクロンに侵されているという印象ですね。

下の病状を読ませていただきましたが、正に病魔と闘っておられる感じです。
何と言ったらいいのかも分かりません。

ただKUMIさんの強さを感じるところです。
スマホやPCにブログを駆使されて、俳句をやられている日常からはイメージ出来ないお体に思います。

「大寒の風まとひつく交差点」
本当にお強いですね!

有難うございました。
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大寒 (dolce)
2022-01-20 21:41:47
今日もお寒い一日でした。
暖かい春が待ち遠しいですね~☆

オミクロンの異常な感染拡大に毎日驚かされています。
ロスに住む次男一家の孫(4歳)が感染したそうです。38℃の熱が一日出ただけで、息子夫婦も上の子(9歳)もワクチン接種をしていたので陰性だったそうですが、隔離されるわけでもなく通常の生活をしているそうで国の違いを感じています。

KUMIさんの現在の病気の症状と治療法を冷静に受け止めておられる姿勢に感動さえ覚えています。
免疫療法がどうか細胞の成長を長く抑えてくれますように!

くれぐれも風邪などひかれませんようにご自愛くださいませ。
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Unknown (ふきのとう)
2022-01-21 07:34:15
これまでのと、現在のkumiさんの病状が少し理解出来ました。カテーテルのアクシデント以外は身体不調知らずですので、理解度も良くないとは思いますが。ここ数日の寒さが、本来の冬だと痛感しています。富士山もすっぽり雪を被て、我が家から見る富士山も白一色で、この様な富士山を目にするのは何年ぶりのことでしょう。家事を済ませ日の当たる部屋に逃避です。過日はエアコンを入れて16℃、小窓が空いていたのでした。陽が当たれば日中は20℃を越しますので、身の回りの必要なものを持っての逃避です。
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小父さん、元気なうちに・・ (KUMI)
2022-01-21 15:30:13
何ごとも、「来年」「来月」とは延さず、元気なうちにしておいた方がいいですよ。
私はがんになってから、ずっとそれを心がけてきました。
「来年は見そびれた〇〇の桜を見に行こう」という予定はありませんでした。

乳がん患者になったとき、参加したネットのグループの人が「csaser's luck」ということばを教えてくれました。
ウフフ、がん患者にならないと解らない「善いこと」がたくさんあるのですよ。
今も、そのことばが好きです。自分の命を懸けないとそれは解りません。

コロナに罹っても、多分、罹らないと解らないことがいっぱいあるのでしょうね。
罹りたくありませんが、この増え方では避けるのも大変大変ですね。
私にふりかかるのも、もうすぐかも。
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dolceさん、もう、罹るのも仕方ありませんね (KUMI)
2022-01-21 15:41:31
日本も、アメリカに近い状況になってきましたね。
症状はたいしたことがなくても、軽い人に後遺症の残ることがあるとか。
インフルエンザ並みにして良いのでは・・という人が増えています。
でも、後遺症を考えると、そう簡単にはいきませんね。
日本では、親はワクチンを打っても、我が子にはさせたくない・・という人が多いようです。
「注射後、副反応のことを子供に言わなければよかった」という親御さんが。
そうですよね、高熱とか腕が痛いとか、子供が怖がって当然です。

自分のことを正直に書いても、もう文句言う親兄妹は居ませんので、気楽です。
適当に事実を濁して書くのも結構疲れましたので。
少しは、参考になる方も居るかもしれませんし。
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ふきのとうさん、適当に書くのも疲れました (KUMI)
2022-01-21 15:49:45
色々ややこしい病気で、適当に書くのも疲れました。全部がようやく私にも繋がりましたから、ま、正直に・・と。私のブログですから、冥土から夫に文句を言われても私の自由でしょ、と言えます。
ふきのとうさんは、ご主人を家で看取られて、それは自分の闘病よりも大変なことでしたから、尊敬します。私は亡姉も夫も「大変だった」とはいえ看取りは病院任せでしたから。コロナのない時代だからこその話です。
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