回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

持つべきものは…

2020年09月23日 17時03分19秒 | 日記

転勤が多いとその時その場所で必要なものを買ってしまい、だんだんと物が多くなってくる。特に家具などは長持ちするから、その時は必要だと思って購入すると後々まで残ってしまう。まだ使えるのに捨ててしまうのは、ものを粗末にしているようで後ろめたいし環境にも良くない、と言う思いがあるからか。

そういうことでイギリスとアメリカと駐在している間に買った家具がいつの間にかたまってしまい、ついには家具を保管するために庭に小さな物置を建てた。使われもしない遊休家具が物置の中でじっと待っているような状況がここしばらく続いていたことになる。

忙しさにかまけてここ数年、家の中の大規模な整理をしていなかったが、この連休に家の中を見回して少し部屋の模様替えをしようと思い立った。部屋にあった今まで処分に躊躇していた本や全く使わなくなった家具などを整理したら丁度一部屋が空いたので、それならばと、物置に保管していたニューヨークから持ち帰ったサイドテーブルや椅子、キャビネット、飾り棚などをそこに入れようと。

ニューヨークでは家具の無い家を借りたので(リースと言う選択肢もあったのだがそれでは選べる家具に限りがあったので)気に入った家具をいくつか買うことにし、帰国の際それを持ち帰ってきた。アメリカではさほど大きいとは思っていなかったものでも、改めて今見てみるとどこか(無駄なところで)大きい。こんなものを到底一人では動かすことはできない。引っ越し業者に頼むことを考えていたら、例の家庭菜園を一緒にやっている従姉妹から電話があった。話のおわりに、今家具の整理を考えていると言ったら、それなら(コロナが心配で遠出もしないので)さっそく手伝いに行きますよ、と。

結局いつものメンバーのうち5人が昨日我が家に集まり、物置から家への家具移動作戦。やはり気心の知れたメンバーなので重たい家具もなんとか移動に成功した。途中でいくつかどうしようかという局面もあったが、それぞれに引っ越しの経験があり、アイデアが続出したのにも助けられた(三人集まれば文殊の知恵、といったところか)。こういう時は怪我などの不慮の事故が心配。このために保険に入っているわけではないし、何か事故が起きれば後々まで後悔することになる、と言うのが頭をよぎったのだが、幸運なことにそれも杞憂に終わった。

落ち着いたら、アメリカの家具で統一した部屋に今回助けてくれた人たちを呼ぶことにしよう。何かある時にやはり持つべきものは信頼できる友人。それが他人であっても親戚であっても。こういったささやかな交流がいつまでも続くといいのだが、だんだん歳を重ねてゆくとそうもいかなくなるのが寂しいところだろうか。

大理石の天板で想像以上に重たかったチェスト

 

 

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