回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

St. Martin-in-the-Fields

2020年09月24日 14時26分16秒 | 日記

ロンドンにある教会で、頻繁にコンサートを開いているところとして有名なのがSt.Martin-in-the-Fields。ナショナルギャラリーから道路一本隔てたところ、斜め前にはネルソン提督のコラムのあるトラファルガー広場、という観光地の真ん中にある。

名前の通りこの教会は、フランス、トウールに埋葬されているSt.Martin(フランス、ドイツの守護聖人である聖マルティヌス)に献堂されたもの。新古典様式とバロック様式をとりいれた、高い尖塔が目印。この教会の本堂では世界中から若手・ベテランを招聘して演奏会がひらかれている。普段は入場料は無料、席は自由と言うことで、自分の好きな席で鑑賞することが出来る。当然前の席から埋まってゆくが最前列の両脇は車いすなどのしょうがい者の優先席となっている。

この教会の地下には、どこの教会もそうだが、多くの有名・無名の人が眠っている。そしてそのすぐそばには簡単な食事の出来るカフェがある。納骨堂の一部を改造したものでその名も納骨堂カフェ(Café in the Crypt)。セルフサービスのカフェでこれまではいつも満員、席を探すのに苦労するほどだが、そこはお互い譲り合いの精神で、いたずらに長居する人はおらず、時には通リに近いところになるかもしれないがすぐに席を確保することはできる。

ヘンデルやモーツァルトもオルガンを弾いたと言われるこの教会もコロナの影響を免れなかった。今はオンラインでの演奏会が開かれている。ロンドンが都市封鎖の最中は教会さえも閉鎖を余儀なくされた。7月5日から教会は再開されたものの、収入の大幅な減少はさけられず、人員削減などにより今を凌ごうとしている。

2年ほど前に訪れた際のランチタイムコンサート。無料のコンサートだったが、一応、寄付の目途として3ポンド50ペンスと書いてある。コンサート終了後出口に教会の人が寄付を募る募金箱のようなものをもって寄付を呼び掛けていた。実際には何も払わずにそのまま出てしまう人もいるし5ポンド、10ポンドといったお札を入れてゆく人もいる。なお、3ポンド50ペンスと言うのはちょっと微妙な金額設定だった・・。

ロンドンにいる時にはいつも何度かこの教会を訪れていた。コロナ禍で次回行けるのはいつかわからないが、この教会が、そしてコンサートが無事再開されていることを願う(納骨堂カフェも)。

ランチタイムコンサートのプログラム。この時の演奏題目はラフマニノフとリストのピアノ曲。

その後の演奏予定(有料コンサートも)

教会外観

コンサート会場

納骨堂カフェ

 

 

コメント (2)
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