ライ麦パン。
この言葉に、私はさまざまな事柄を想起させられるのであった。
子供の頃、西洋の児童文学を読むと、ときおりライ麦パンなるものが出てきた。貧しい人の食べ物という設定で登場していたことが多かった(ような気がする)のだが、貧しいとはいえ彼らが口にするものは、当時の私からすれば夢のようなご馳走である。
干し肉、穴の開いたチーズ、プディング、マッシュポテト...。
今回の缶詰さんはライブレッド。しっとりして、日保ちのするものだ。
以前聞いたことがあるのだが、ライ麦のパンやブレッドは、焼きたてを食するよりも、日数を経たもののほうが美味いのだそうだ。
この「ナイフで開けたまえ」というお知らせもMaedeh® チキンシチュー以来だが、やはりなんだか朴訥で嬉しい。
かくのごとし。今回はうら若いモデルさん(手タレ)に登場していただいた。
ライブレッドは酸っぱくて、全粒の歯ごたえがある。この酸味が、一番好みの分かれるところ。今回のように本格的ドイツものであればあるほど、酸味もまた強いようである。
一緒に食べたのはオムレツとハムであった。こうしてごくごく質素に食べるのがまたいいのである。気分はブレーメンの音楽隊なのである。
それにしても。
缶詰さんの魅力は、こうして手軽に異国情緒を感じることが出来る点なんですな。
内容量:250g
原材料名:ライ全粒粉、水、塩(のみ!)
原産国:ドイツ