時折、豆を食べたくなることは、ありませんか?
筆者には、あります。
「もう少し、健康に気を遣ったほうがいいな」
なんて思うときに、ふと、食べたくなる。
これまでの不摂生を思い起こして、反省しながら、豆を食べる。
すると、反省点は思いがけず多いことが分かり、蒼惶として食べる。
いつしか涙はボーダと流れ、子供のようにしゃくりあげながら食べる(うそですけど)。
そうなのであります。豆というのは、どこか後ろ暗いところがある。
何となく、人目をはばかって食べるところがある。
「オレ、今日は豆喰うんだよねー。だはしてどほ!」
そんな溌剌さが似合わないのが、豆なのであります。
バキリッという快音とともに、開缶。
これはドライパックという、最新技術で詰められたもの。
通常、素材缶というのは、調味液に浸っているものであります。
しかしドライパックには、素材だけが入っている。
缶を振ると、からんからんと音がするのであります。
これは下茹でした豆を缶に入れ、わずかな水分も一緒に入れて、缶内を高真空状態にするのです。すると、水分は沸騰して豆に吸収され、同時に殺菌も行われるんであります。
業界では高真空缶詰と呼んでいる、画期的な最新技術なのですぞ。
(参考:日本缶詰協会)
涙をぬぐい、お料理を開始(泣いてないって)。
元気を出すには、赤系色が一番であります(元気だってば)。
フライパンでオリーブオイルとニンニクを加熱。冷蔵庫に転がっていたブタ小間肉を唐突に投入し、トマト缶をブチ込みます。
本日は、缶詰さんが二種類登場したわけですね。
煮詰まる前にミックスビーンズを投入して、塩コショーで味付け。
この間、別のコンロではペンネを茹でているのであります。
かくのごとし。
本日は、あり合わせの料理というやつですね。ではでは失敬して、一口。
ひよこ豆はさりさりとした歯触りで、そこにトマトソースが染み込んだところが美味い。
インゲン豆はねっとりと口中で絡みつき、そいつを舌先であしらっていると、グリーンピースがほろりほろりと崩れてくる。
こうして、筆者はいつのまにか、食感を楽しんでいるのであります。
豆を、愛おしく、いただいてしまってるんであります。
豆に対してのマイナスイメージで書き始めたこの記事も、最後は大団円。筆者も愁眉をひらく思いでありました。
内容量:120g
原材料名:ガルバンゾ、マローファットピース、レッドキドニー、食塩、乳酸カルシウム、酸化防止剤(ビタミンC)
原産国:日本(いなば食品)