缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

ミックスビーンズ ドライパック

2007-10-20 16:47:36 | 穀物

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 時折、豆を食べたくなることは、ありませんか?
 筆者には、あります。
「もう少し、健康に気を遣ったほうがいいな」
 なんて思うときに、ふと、食べたくなる。
 これまでの不摂生を思い起こして、反省しながら、豆を食べる。
 すると、反省点は思いがけず多いことが分かり、蒼惶として食べる。
 いつしか涙はボーダと流れ、子供のようにしゃくりあげながら食べる(うそですけど)。
 そうなのであります。豆というのは、どこか後ろ暗いところがある。
  何となく、人目をはばかって食べるところがある。
「オレ、今日は豆喰うんだよねー。だはしてどほ!」
 そんな溌剌さが似合わないのが、豆なのであります。




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 バキリッという快音とともに、開缶。
 これはドライパックという、最新技術で詰められたもの。
 通常、素材缶というのは、調味液に浸っているものであります。
 しかしドライパックには、素材だけが入っている。
 缶を振ると、からんからんと音がするのであります。
 これは下茹でした豆を缶に入れ、わずかな水分も一緒に入れて、缶内を高真空状態にするのです。すると、水分は沸騰して豆に吸収され、同時に殺菌も行われるんであります。
 業界では高真空缶詰と呼んでいる、画期的な最新技術なのですぞ。
(参考:日本缶詰協会




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 涙をぬぐい、お料理を開始(泣いてないって)。
 元気を出すには、赤系色が一番であります(元気だってば)。
 フライパンでオリーブオイルとニンニクを加熱。冷蔵庫に転がっていたブタ小間肉を唐突に投入し、トマト缶をブチ込みます。
 本日は、缶詰さんが二種類登場したわけですね。
 煮詰まる前にミックスビーンズを投入して、塩コショーで味付け。
 この間、別のコンロではペンネを茹でているのであります。




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 かくのごとし。
 本日は、あり合わせの料理というやつですね。ではでは失敬して、一口。
 ひよこ豆はさりさりとした歯触りで、そこにトマトソースが染み込んだところが美味い。
 インゲン豆はねっとりと口中で絡みつき、そいつを舌先であしらっていると、グリーンピースがほろりほろりと崩れてくる。
 こうして、筆者はいつのまにか、食感を楽しんでいるのであります。
 豆を、愛おしく、いただいてしまってるんであります。
 豆に対してのマイナスイメージで書き始めたこの記事も、最後は大団円。筆者も愁眉をひらく思いでありました。




 

 内容量:120g
 原材料名:ガルバンゾ、マローファットピース、レッドキドニー、食塩、乳酸カルシウム、酸化防止剤(ビタミンC)
原産国:日本(いなば食品




日食ロールドオーツ(オートミール)

2007-03-18 15:21:27 | 穀物
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 嗚呼、読者諸賢よ。
 この格調高いパッケージデザインを、どうかご覧いただきたい。
 このような缶詰さんをご紹介出来るワタクシは、なんと幸福なことか。
 これはオートミールを作るときの元になる、オーツ麦の入った缶詰さんなのであります。
 中身は北海道産100%で、しかも添加物は一切なし。
 食料自給率の低い我が国でも、このような良質の商品がたくさんあるのですなあ。



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 パッカンと二重構造の蓋を開けると...。
 オーツ麦はきめが細かく、美しささえ感じられるほど。
 表記によれば、
『容易に消化できるよう、薄く圧編し、焙焼しております』
 とのこと。


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 オートミールの作り方は、いたって簡単であります。
 牛乳の中にオーツ麦を適量投入し、ゆっくりと加熱しながらかき混ぜるだけであります。
 さて、オートミールと言えば...。
 大変ハイカラな祖父を持つ友人がおりました。
 その祖父さんは、毎朝オートミールを作って食べていたそうです。
 何でも、アメリカで暮らしていたご経験があったとか。
 毎朝、自分が食べる分を、ご老体らしくゆったりとした動作で作る。その様子を見て、彼は育ったのだそうな。

 

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 かくのごとし。
 私ははちみつをかけて食べるのが好みですが、砂糖とシナモンを振りかけるのが通の食し方であります。
 一口、口に含む。
 繊細で、かつ香ばしい味わいが口中に広がる。大手米国メーカーのものとは、香りも舌触りも違うんであります。
 ゆっくりと噛んで飲み下し、また一口。
 朝の慌ただしい時間が、とたんに悠揚迫らぬ気分にもなるのが不思議であります。


 内容量:350g
 原材料名:北海道産オーツ麦(えん麦)
 原産国:日本

追:この記事は、我が缶詰blogをご紹介して下さった
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I LIKE SPICY

2005-10-07 12:01:00 | 穀物

 

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I LIKE SPICYという商品名なのだ

 いつになく勇壮になっているときがある。

 なぜそうなったかは不明だが、とにかく気持ちが大きくなって、細かいことが気にならない状態である。

 シャワーを浴びれば、頭から豪快にざあざあ浴びる。トイレ一体型の浴室が水浸しになって、普段なら後悔するところだが、勇壮になっているから気にしない。

 コンビニに行けば、店員に対して意味もなく朗らかであり、

「なんだこの客。いつもうつむいてるのに...」

 と気味悪がられ、普段なら後悔するところだが、勇壮になっているから気にしない。

「他人は他人、俺は俺!」という状態である。

 

 

 

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 この缶詰はブログ仲間dii-chaiさんの、タイからのお土産である。中身は日本でいうところの炊き込みご飯である。

 その昔、天幕生活には、鳥飯とか五目飯の缶詰を必ず持っていったものだった。

 あの頃のテントは派手なオレンジ色で、床と壁が縫いつけられていなかった。寝袋は重いコットン製だし、巨大なキスリング(帆布製リュック)も現役だった。

 日本のアウトドアの黎明期であったなぁ...。

 むっ。今は目の前の缶詰に集中せねば。これはI LIKE SPICYという実にユニークな商品名である。

「わたしはスパイシーが好き」

 ということだ。ほかにも

「わたしは健康が好き」

「わたしはエビが好き」

 など、好きシリーズで展開しているようである。

 そしてこの「わたしはスパイシーが好き」は、サブタイトルに「Thai Basil Fried Rice」とある。タイのバジル炒めライスといった意味か。

 別の部分には“缶ごと湯に入れて暖めよ”とも書いてある。

 

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 かくのごとし。

 勇壮になっているから、缶から直にすくって食べることにした。

「それ7インチのお皿に取り分けてね。スプーンじゃダメよフォークね」

 なんて囁かれても(誰に?)、そこは断固お断りする。

「ふざけんじゃないっ。男は直食いだ!」

 とテーブルをどんと叩く。

 そうして頬張ってみれば、実に、実に美味い! 

 タイ米は表面に弾力があって、つやつやして、中がふわりと軽い。だから歯触りが心地良い。バジルの香りを楽しんでいると、赤唐辛子の辛みがじわっと利いてくる。

 鳥肉のような食感の具があちこちに混ざっているが、これは豆を加工した具のようである。全体的に塩分が少なめなのもよし。

 あまりにも美味いから、誰かに食べさせてあげようと思う。思うが、箸が止まらなぬ。はふはふ、んぐんぐ(飲み込む音)とやっているうちに完食してしまったよdii-chaiさん

 

 この記事は『チャイディーの世界』“今日の晩ご飯”にうまうまトラックバック。

 

内容量:タイ語ゆえ不明
原材料名:タイ語ゆえ不明
原産国:タイランド