タイ、インドネシア方面の缶詰さんで、ツナを使用したものにはこれまでしっかりとヤラレている私(昨年の記事参照)。ツナ(まぐろ)缶と言えば我が国ではサラダ油漬けがトップスターであるし、生のマグロであればまずは刺身、加熱するなら照り焼き塩焼き、もしくは醤油味で煮るのが一般的だ。
だがここにいらっしゃるRica-Rica缶詰さんは、パッケージの写真からして唐辛子まみれの真っ赤っかである。これは昨年以来の大勝負となりそうなのである。
そおれ見たことか。近くば寄りて目にも見よ。
開けた瞬間からRico-Ricoさんは勝負してきた。あの、緑色の唐辛子があるでしょう。びりりレロレロと辛く、いつしか辛さを通り越して苦みさえ感じる青唐辛子。あれの匂いが「いやっほう!」と部屋中を飛び回り、鼻腔から侵入し、脳内を駆け回って耳から抜けていきました。よっしゃ、勝負だ!
かくのごとし。レロレロマフィンの出来上がりである。いくらかでも辛さを和らげようと、ズッキーニの輪切りを挟み込んだ。
意を決して、がぶりと一口。
ヨロレヒホー( ̄∇ ̄ )
何という辛さ。口中で辛い辛い成分が膨らみ、不用意に吸い込むと激しく咳き込むほどである。今日は気温が低いというのに、あっという間に全身が熱い。しかし二口三口と食べていくと、ああこれは涅槃の境地か、辛さの向こう岸から旨みがやってくるのである。これはスパイスだけではなく、マグロの旨みも大きいようだ。お魚さんは偉大だ。
と、ここまで書きながら、私の目はしょぼしょぼし、頭頂部からは汗がだら~りと流れているのである。レロレロマフィンを食べ終わり、珈琲を飲み終え、そうしてこの記事を書くために机上にはこの缶詰さんが置いてあるのだが、それはもう中身を出してしまったあとの空っぽの缶なのだが、凄まじいことに内側にわずかに残っているスパイスが揮発して、部屋中を駆けめぐっているのである。それが目から鼻から入りこんでくるのである。
あな恐ろし東南アジアのツナ缶よ。とっつあ~んdii-chaiさ~ん、こいつは効くぜ♪
内容量:185g
原材料名:ヨロレヒのために判読不能
原産国:インドネシア