個性的な缶詰さんがお見えになりました。
『沖縄ゴーヤーカレー』と、出身地を自ら表明すべく、商品名として明記しておいでです。
ゴーヤーって、あの苦瓜とも言われている、苦い苦いゴーヤーですよね。
彼の地では、カレーに入れて食しているのだろうか知らん。
ゴーヤーは我が缶詰ブログでも、一度ご縁があったのだ。それも何と、ゴーヤードリンクという缶飲料でありました。
沖縄という土地は、想像力を刺激するものばかり輩出しているようであります。
しかし後光を避けて良く見ると、何と裏側には
『沖縄風』
とあるではないか。
『○○風』だの『○○系』だの、あるいは『○○関係』といった、曖昧な表現をするものは、必ず出所が怪しいものなのだ。
早くも前途に暗雲がたれ込める。
ひたいには冷や汗すら浮かんでくる。
沖縄の人々にあらぬ嫌疑が掛けられることを、私は最大限の努力を持って回避する所存であります。
かくのごとし。
中身を鍋に開けて加熱した段階で、お味に対する嫌疑は深まった。
かほりがまるっきりボ○カレー的な、ごくありふれたレトルトぶくぶくカレーの匂いなのだ。
『沖縄風』の“風”自体、感じられない。
おまけに固形分が少ない。ゴーヤーも、小さな切れ端が3切れだけ見受けられた。
ともかくも、一口いただいてみると...。
(-_-)
胡椒の辛さが強く、塩分もかなり多い。我々庶民が馴染んでいる、あのインスタントカレーもしくはぶくぶくカレーの味であります。
そこにゴーヤーのエグ味が溶け込んでいるのであります。
ほうれんそうをたくさん食べると、歯の裏側あたりがコシュコシュとしてきますね。ああいうエグ味がかなり大胆に味わえます。
このままでは沖縄県の立場がないと思いつつ、内容物等の表記を読んでみると...。
沖縄からいらした缶詰さんではなく、千葉は銚子のご出身でありました。
内容量:失念
原材料名:やはり失念
原産国:日本・銚子
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こちらでは本物の沖縄食が見られますです。