缶詰blog

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洋梨のデカダンス~リリー・バートレットペアー缶

2009-04-18 15:22:54 | 果実

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 突然、フルーツを食べたくなることって、ないですか?
 筆者にはあります。
 普段はそれほど好まないのに、何かのキッカケで、ものすごく食べたくなる。
 今回のキッカケは、缶詰仲間のG3さんの記事によるものだった(その記事はコチラ)。
 缶詰のメロンを食べる記事だったので、筆者も缶詰のフルーツを食べたくなったのであります。それは道理であります。
 そこで今回は、リリーさんのバートレットペアー(洋梨)缶の登場と相成ったのだ。



2170 昭和チックな書体で「ハイキング等に」などと書いてある。
 昔は登山やハイキングに缶詰を持っていき、食べ終わった空き缶は潰して土に埋めてきたっけ。
 今にして思うと、民度の低い時代だったんですねー。
 それにしても「ハイキング」って言葉、聞かなくなったな。
 少女漫画の『チッチとサリー』とか想い出すな、うん。




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 缶の素材はブリキ。そして開缶方式はキコキコ式。
 正当な昭和風であります。
 チッチとサリーも、ハイキングデートでこうして開けたことでしょう。



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 それっと、開缶。
 わずかに酸味の加わった甘い香りが立ち昇る。
 ところでブリキ缶って、微量の錫(スズ)が缶の中身に溶け出しているのをご存じですか。
 そもそもブリキは、鉄に錫をメッキして作られる金属。
 果実や野菜に含まれる酸が、その錫を少しずつ溶け出させているのだ。
「どうしてそんな素材を使うのだ?」と疑問に思われる読者も、おられましょう。
 微量の錫は、果実・野菜の香りや色合いを保つ作用があるんだそうです。
 だから今でも、果実・野菜の缶詰にブリキ缶が多く使われているんですね。
 ちなみに、摂取した錫は体内に蓄積されることなく、排出されるらしいです。良かった良かった。



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 かくのごとし。
 なんつーかこう、退廃的なオーラを放ってます。
 清貧な昭和のイメージとは真逆。どうして洋梨っていうのは、こういうデカダンスな香りを放つのでせうか。
 幸水なんかは、どちらかというと清潔、質素、爽やかでみずみずしいイメージがある。
 しかし洋梨は何だかけだるい。チッチとサリーにも似合わない。
 ま、それはさておき、肝心のお味はというと...。
 シラップの甘みの奥から、洋梨の香りが少し遅れてやってきます。
 あの、柔らかいんだけど砂粒っぽい、洋梨特有の歯触りも味わえます。
 加熱殺菌してるのに、こういう歯触りが残るのはすごいことだと思う。

 というわけで、筆者は退廃的な気分になったので、これから午睡を取ろうと思うんであります。
 起きたらまた食べよーっと。




 固形量:230g
 内容総量:410g
 原材料名:洋なし、砂糖、酸味料
 原産国:日本(リリーコーポレーション)、原材料は南アフリカ



追:この記事は『缶詰が好きです』“缶詰メロンのこころダ~”にトラックバーック!



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翌朝はパンに乗っけてトーストした
かなーり美味でありました