チーズの缶詰であります。
それもウォッシュタイプの、本格的なチーズなんであります。
缶詰ということは常温保存が可能なわけで、すなわち
「キャンプに持っていけるな。これでワインをがっつり飲めるな」
と、鼻息も荒くなる。キャンプの妄想をするだけで楽しくなってくる。
ところがこの缶詰、よーく見たら要冷蔵と書いてあった。
つまり加熱殺菌を施しておらず、中のチーズは“生きている”状態なのでありましょう。
「そういうの、我が国では缶詰とはいわないのっ。加熱殺菌されてるのが缶詰なのっ」
と、今度は文句で鼻息が荒くなる。
鼻息はさておき、ますは開缶。
このオレンジに近い色合いといい、表面のふわふわした感じといい、まさにウォッシュチーズ。
「あ。このプレジデントって、フランスの美味しいチーズメーカーですよ」と細君。
「ふーん、そういや、見たことがあるような気がするような、しないような」とワタクシ。
「早く食べましょう。すぐ食べましょう」
まあ、待ちたまえ。これでオープンサンドを拵え、朝食にしようではないかい。
かくのごとし。
生ハムとバジルをチーズの下に敷けば、ちょいとその、フランスにでも行った気分を味わえる。
こうして手軽に異国情緒を味わえることこそ、外国缶の最大の魅力なんであります。
「いただきまーす」と細君。
「いただきます」とワタクシ。
「美味しいー!」と、細君。
「う、うん」と、ワタクシ。
実は筆者、ウォッシュチーズが苦手なのを忘れていた。あの匂いが苦手なのだ。
「あれ、食べないの?」
「いや、たた食べるよ、うっ...」
内容量:125g
原材料名:生乳、食塩、着色料(βーカロテン)
原産国:おフランス