モルディブの建物はカラフルだ
フェリバル島の、缶詰工場レポートの続きであります。
缶に詰めた身肉は重量をチェックし、すべて同じ内容量になるよう細かく調整する。
調味液(塩水や真水、オリーブオイルなど)を入れたらフタをかぶせ、奥にある機械で巻き締める。
中の空気を抜きながら締めるので『真空巻締機』と呼ばれているのだゾ。
密封された缶詰は外側を熱湯できれいに洗う。油などがついているからだ。その後、この巨大なカゴに詰めていく。
カゴごと、このレトルト殺菌釜という機械に入れる。
これは言わば巨大な圧力鍋。熱水を利用し、内圧を上げることで、120℃近くまで温度を上げて缶詰を加熱殺菌できるのであります。
ラベルを貼れば缶成! この日はイギリスの高級スーパー『ウエイトローズ』のラベルが貼られていた。
モルディブのツナ缶は7~8ユーロで売られている高級品なのだ。
これは製缶工場、つまり新品の缶を作る工場。
何とフェリバル島には製缶工場もあるのだ。海外から鉄板を輸入し、ここでカットし、缶の形に成形している。
取材が終わって遊ぶ二人
船着き場に群がる魚にパンくずを与えている
他の島にも連れて行ってもらうことになった。ナイファル島というところだ。
荷物も人も運搬する万能船『ドーニ』に乗り込み、潮風を浴びながら海上を進む。
日本に単身赴任していたというフセイン氏が隣に座り、あれこれと世話を焼いてくれる。
フセインは、日本にいたと言うわりには日本語をあまり話さない。英語で話しかけてくる。
「これから行く島は漁民が多いところだ」
「ンーフーン」(僕)
「小さい島だが人口は増えている」
「アーハーン」
「だから土地が足りなくなっており、海を埋め立てて、島を拡張しているのだ」
「オー。イッツ、ベリーイントレスティング」
こんな幼稚な会話でも、ちゃんと仲良くなっていけるのだ。
砂の地面。だから未舗装でも清潔感がある
日本の資金援助で建てられた学校
校長先生にお会いし、中も案内してもらった
食品店で缶詰チェック! 豆類、トマト、フルーツが多い
なぜかお見送りしてくれた店員。島民はみんな朗らかだ