素朴で愛らしい外観
ご当地缶詰が、いよいよ熱くなってきた。
テレビでも雑誌でも「ご当地缶詰」というキーワードがたびたび出てくるようになった。
こうなれば、
「しめたもの…」
であります。
地元では愛されているが、けっして全国区ではない。そんなローカルな缶詰たちが、ついにスポットライトを浴びる時代になったのだ。
と、いうことで本日は愛媛のご当地缶詰。
その名も江戸ッ子煮であります。
中身は牛肉入りの野菜うま煮だ
かくのごとし。
天盛りにした木の芽以外はすべて缶詰。具が多彩で嬉しい。
何が入っているか見てみると、牛肉、大豆、昆布巻き、たけのこ、しらたきの5種。しかも昆布巻きはちゃんとかんぴょうで巻いてある。
あらかじめ湯煎で熱々にしておいたので、レンズ越しにいかにもウマそうな匂いが立ち昇ってくる。
では、失敬してひと口…。
むっ。少し甘めで、味が濃くない。それでいて、何だか独特の後を引くコクがある。
このコクの秘密は、カレー粉のような香辛料が加えられているからだ。
これこそが江戸ッ子煮の特徴なのであります。
大豆は表面がぱりっとし、中はふっくら。たけのこはしゃきしゃき。しらたきはしっかり味が染み、牛肉は煮詰まった感じだが味が抜けていない。
昆布巻きも、ウマいおつゆをたっぷり含んでいる。
ところで、江戸ッ子煮という名の由来だが…。
同社の方にお聞きしたところ
「恐らく、の話しですが」
と前置きしてから、こうおっしゃった。
「少なくとも戦前からあった商品らしく、当時は輸出も見込んでいたようです。そこで、日本のものと分かりやすいように名づけたという話しです」
なるほど。それで、愛媛産だけど江戸ッ子なのだ。
固形量:110g
内容総量:160g
原材料名:白滝、大豆、筍、砂糖、醤油、牛肉、昆布(干瓢巻き)、食塩、香辛料
原産国:日本(愛媛県 アール・シー・フードパック社)
参考価格:380円程度(税込)