読者諸賢よ!
缶界は昨年からアヒージョが熱い。
大手メーカーだけでなく、地方の企業が次々と独創的なアヒージョ缶を出しているのだ。
この「熊本このしろアヒージョ」も、熊本で飲食店を展開している「漱石」という企業が開発したもの。
熊本・八代名産の「このしろ」を使ったアヒージョなのであります。いったいどんな味なのか、期待が高まるではないか。
ぱかっと開缶。
このしろは“こはだ”が出世した魚だが、その特徴的なドット模様の皮目がきれいに残っている。
この皮目を見ただけでもよだれが出てくる。
そのまま頬張ってみると...。
身が引き締まって歯応えがあり、それでいてモソモソ感はない。
塩味が利いていて、いかにも酒に合いそう。魚の風味もよく判る、誠においしいアヒージョであります。
かくのごとし。
鍋底に野菜を敷き(今回はわさび菜)、上から缶のオイルをすべて注ぎ、このしろを並べてフタをして、魚焼きグリルで7分加熱。
そのフタを開けた瞬缶、モーレツに食欲をそそるアヒージョの匂いが立ち昇った。
熱々になったこのしろは風味が俄然、増している。身に含まれる脂もやわらかく全体に回っている。
にんにくの匂いも香ばしくなった。
そうして、それらのうまみを吸い込んだ野菜も当然のごとく、ウマい。
このアヒージョ缶の缶(勘)所は、味付けがとても自然なこと。
塩のほかに缶じるのは、強めのにんにくと唐辛子の辛さ、ほぼそれだけである。
野菜エキスや化学調味料の匂い・味がしない。そこがすごくいい。
固形量:45g
内容総量:70g
原材料名:このしろ、オリーブ油、ガーリックフレーク、食塩、唐辛子、バジルパウダー
原産国:日本(熊本 販売:株式会社漱石)
参考価格:540円(税込)