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復活の日。明治屋のウインナーソーセージ缶

2025-02-04 08:35:05 | 

2022年でいったん製造を終了していた、明治屋〈ウインナーソーセージ〉缶。

それが24年12月に復活し、再販売された。その経緯には素晴らしいドラマがあるのだが、それはいずれ書くことにして。

もともと、このソーセージ缶はタダモノじゃない。

初めてその製造方法を聞いたときには、思わず

「それ、本物のソーセージと同じじゃん!」

と叫んでしまったくらいだ。

 

本物とは、どういうことか?

そのヒントはソーセージの断面にある。よーく見ていただきたい。

断面が盛り上がっているのが、お分かりだろうか?

 

どーして断面が盛り上がっているのか?

それは皮に羊腸(羊の腸)を使っているからだ。

伝統的なソーセージは、ひき肉を羊腸に詰めて作られる。

しかし昨今、羊の一大生産地だった豪州などで飼育頭数が減っている。

干ばつや牧草地の減少などが原因と言われているが、ともあれ。

羊が減ったために腸の調達も難しくなった。

そこで、調達しやすく価格もお安い人工ケーシング(コラーゲンやセルロースなどで出来ている)を使った商品も台頭している。

そんな世情でも、明治屋は羊腸にこだわっているわけだ。

 

このウインナーソーセージ缶の製法は、ざっと以下のようになる。

1. 味付けしたひき肉を羊腸に詰めてくん製

2. カットしてから缶に詰める

3. フタを閉めて密封。加熱殺菌して缶成

 

最後の加熱工程で、ひき肉は膨張する。しかし羊腸はくん製したために引き締まっており、膨らまない。

そこでひき肉はやむを得ず、カットした断面からはみ出るように盛り上がるのだ。

断面の盛り上がりは正統派の証。ぜひ憶えておいてほしいのであります。

 



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