第一位 人事案件で事務的に致命的なミスをしてしまったこと
第2位 危なそうな(最近わかった!!)銀行に解約不能の定期預金をしてしまったこと
第3位 なべを2日連続で焦がしてしまったこと
第2位 危なそうな(最近わかった!!)銀行に解約不能の定期預金をしてしまったこと
第3位 なべを2日連続で焦がしてしまったこと
海保「ドジ日誌」
自分の1週間のミス日記を1日に縮めてVTRの早回しをしてみると、こんなことになる。
「朝起床」
朝3時起床がいつもの習慣である。なんとなくもう起きる時間だなー、でも目覚ましがなるまでもうちょっと寝ていたいなー、と寝床でぐずぐず。思い切って部屋の電気をつけて時計をみると、なんと4時を回っている。目覚ましをかけ忘れってしまった。昨日の晩酌がやや多かったかも。
寝床を出て台所へ。電気炊飯器に朝ご飯をセットし、コーヒーを入れて書斎へ。
「早朝の一仕事」
パソコンの電源を入れる。コーヒーがうまい。フロッピーを差し込んで、さあー仕事。執筆中の本も予定枚数の半分を越えた。乗ってきたので、あと2か月もあれば終わるはず。
仕事にかかる前にひそかな楽しみである一人麻雀を1回だけすること。負けた。こういう時は、「一回だけルール」を破ってもう一回となりがちだが、ぐっと我慢する。
今日は第5章の途中から。ファイルを開けるためにクリックする。コーヒー片手でやっていたため、マウス操作がおろそかになり隣にあった3章のファイルを開けてしまう。これくらいのミスならご愛嬌。
書き始める。最初は順調だったが、突然書けなくなる。こんな時は他の仕事するに限る。パソコンを机の向こうのほうに押し出してスペースをつくって、辞典原稿の校正をはじめる。ところがうっかりどこかのキーを押してしまったらしい。コンピュータの画面が止まってしまった。あちこちキーを叩くがまったく反応なし。これで5章の今朝の仕事はパーになってしまった。
いつものように再起動をかける。わかってはいるがもしかしてと思い、5章の打ち込んだものを探すがどこにも跡形がない。しかなく、打ち込んだ内容を思いだしながら仕事再開。しかし、一度打ち込んでしまったものを思い出すのは非常に難しいし、むなしい気持ちになる。半分までやってやめて、校正の仕事に戻る。相変わらず誤字脱字が多い。でも、こちらは頭を使わなくてよいので気楽。
「朝食」
6時。朝食の時間である。今は当番日。老夫婦2人の朝食メニューは質素なもの。スーパーの出来合いのおかず2品とあとは定番の納豆、のり、みそ汁。さてご飯をよそろうと炊飯器を開ける。水に浸る米が目に飛び込んでくる。しまった! スイッチを入れるのを忘れてしまった。あわてて高速炊飯で炊く。20分遅れで食事。
「車での通勤」
車で片道1時間の通勤はつらい。ヒヤリハットも多い。自転車の右側通行にはいつもひやりさせられる。雨の降る夕方は、道路に明かりが反射し、歩行者も多いので、一番怖い。こんな時は、高速道路を使う。わずか10分の短縮にしかならないのだが、事故を起こすよりましである。
大学で会議があったり、うまく考えがまとまらないまま帰路につくと、それが頭を去来して運転がおろそかになってしまうこともある。脇見ならぬ、脇考である
自分の1週間のミス日記を1日に縮めてVTRの早回しをしてみると、こんなことになる。
「朝起床」
朝3時起床がいつもの習慣である。なんとなくもう起きる時間だなー、でも目覚ましがなるまでもうちょっと寝ていたいなー、と寝床でぐずぐず。思い切って部屋の電気をつけて時計をみると、なんと4時を回っている。目覚ましをかけ忘れってしまった。昨日の晩酌がやや多かったかも。
寝床を出て台所へ。電気炊飯器に朝ご飯をセットし、コーヒーを入れて書斎へ。
「早朝の一仕事」
パソコンの電源を入れる。コーヒーがうまい。フロッピーを差し込んで、さあー仕事。執筆中の本も予定枚数の半分を越えた。乗ってきたので、あと2か月もあれば終わるはず。
仕事にかかる前にひそかな楽しみである一人麻雀を1回だけすること。負けた。こういう時は、「一回だけルール」を破ってもう一回となりがちだが、ぐっと我慢する。
今日は第5章の途中から。ファイルを開けるためにクリックする。コーヒー片手でやっていたため、マウス操作がおろそかになり隣にあった3章のファイルを開けてしまう。これくらいのミスならご愛嬌。
書き始める。最初は順調だったが、突然書けなくなる。こんな時は他の仕事するに限る。パソコンを机の向こうのほうに押し出してスペースをつくって、辞典原稿の校正をはじめる。ところがうっかりどこかのキーを押してしまったらしい。コンピュータの画面が止まってしまった。あちこちキーを叩くがまったく反応なし。これで5章の今朝の仕事はパーになってしまった。
いつものように再起動をかける。わかってはいるがもしかしてと思い、5章の打ち込んだものを探すがどこにも跡形がない。しかなく、打ち込んだ内容を思いだしながら仕事再開。しかし、一度打ち込んでしまったものを思い出すのは非常に難しいし、むなしい気持ちになる。半分までやってやめて、校正の仕事に戻る。相変わらず誤字脱字が多い。でも、こちらは頭を使わなくてよいので気楽。
「朝食」
6時。朝食の時間である。今は当番日。老夫婦2人の朝食メニューは質素なもの。スーパーの出来合いのおかず2品とあとは定番の納豆、のり、みそ汁。さてご飯をよそろうと炊飯器を開ける。水に浸る米が目に飛び込んでくる。しまった! スイッチを入れるのを忘れてしまった。あわてて高速炊飯で炊く。20分遅れで食事。
「車での通勤」
車で片道1時間の通勤はつらい。ヒヤリハットも多い。自転車の右側通行にはいつもひやりさせられる。雨の降る夕方は、道路に明かりが反射し、歩行者も多いので、一番怖い。こんな時は、高速道路を使う。わずか10分の短縮にしかならないのだが、事故を起こすよりましである。
大学で会議があったり、うまく考えがまとまらないまま帰路につくと、それが頭を去来して運転がおろそかになってしまうこともある。脇見ならぬ、脇考である
海保博之
4.2 魔の一瞬
「To err is human」であるにしても、これほど毎日、うっかりミスばかりしていて、よくぞ60余年も生きてこれたものとあきれてしまうほどである。
たとえば、ドライブが趣味の自分にとって、車の運転は絶えず魔の一瞬との闘いである。ラジオに注意をとられてハンドル操作がおろそかになってしまったり、車内での家内とのいさかいで注意が散漫になってしまったりしたことが何度かある。あるいは視認性の極端に低下した夕方の右側通行の無灯火の自転車、脇をハイスピードで通り抜けるオートバイに何度となくひやりとしたことがある。それでも、魔の一瞬に遭遇せずに、また「注意一秒、怪我一生」にならずにすんだのは、幸運としか言いようがない。
利便性と快適性と引き換えのハイリスク社会で生き抜くのは、幸運(確率)頼みなのかとも思ってしまう。
ミスをおかすのが人間だとしても、100おこなう行為のうち、高々1個くらいが表面に出てくるうっかりミスである。うっかりミスをしてしまったことは記憶に残るので、もっと多いように錯覚するが、それほど実は多くはない。
ミスがたまたま事故や怪我につながってしまったときを魔の一瞬というのである。
4.3 魔の一瞬を作り出すもの
車の運転で脇見をして中央線をはみ出てしまっても、その時、対向車がこなければ、どうということもない。
包丁を落としても、落としたところに足がなければどうということはない。
我々がミスをしても、そのミスが魔の一瞬になるのは、たまたまそうさせてしまう状況があったからである。
中央線をはみ出た時に対向車がたまたま来たので、事故になってしまうのである。包丁が落ちてきた時に、たまたま足がそこにあったから怪我をしてしまうのである。
4.2 魔の一瞬
「To err is human」であるにしても、これほど毎日、うっかりミスばかりしていて、よくぞ60余年も生きてこれたものとあきれてしまうほどである。
たとえば、ドライブが趣味の自分にとって、車の運転は絶えず魔の一瞬との闘いである。ラジオに注意をとられてハンドル操作がおろそかになってしまったり、車内での家内とのいさかいで注意が散漫になってしまったりしたことが何度かある。あるいは視認性の極端に低下した夕方の右側通行の無灯火の自転車、脇をハイスピードで通り抜けるオートバイに何度となくひやりとしたことがある。それでも、魔の一瞬に遭遇せずに、また「注意一秒、怪我一生」にならずにすんだのは、幸運としか言いようがない。
利便性と快適性と引き換えのハイリスク社会で生き抜くのは、幸運(確率)頼みなのかとも思ってしまう。
ミスをおかすのが人間だとしても、100おこなう行為のうち、高々1個くらいが表面に出てくるうっかりミスである。うっかりミスをしてしまったことは記憶に残るので、もっと多いように錯覚するが、それほど実は多くはない。
ミスがたまたま事故や怪我につながってしまったときを魔の一瞬というのである。
4.3 魔の一瞬を作り出すもの
車の運転で脇見をして中央線をはみ出てしまっても、その時、対向車がこなければ、どうということもない。
包丁を落としても、落としたところに足がなければどうということはない。
我々がミスをしても、そのミスが魔の一瞬になるのは、たまたまそうさせてしまう状況があったからである。
中央線をはみ出た時に対向車がたまたま来たので、事故になってしまうのである。包丁が落ちてきた時に、たまたま足がそこにあったから怪我をしてしまうのである。
第1位 月一で家の掃除をしてくれる家政婦さん
第2位 セーバーからアコードへの乗り換えを勧めくれたホンダの販売店の店長
第3位 家のちょっと困ったことを助けてくれる電気やさん
ありがとう
来年もよろしくお願いします
第2位 セーバーからアコードへの乗り換えを勧めくれたホンダの販売店の店長
第3位 家のちょっと困ったことを助けてくれる電気やさん
ありがとう
来年もよろしくお願いします