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領域固有性 用語解説

2006-12-27 | わかりやすい表現
領域固有性、状況、行動型ロボット(用語解説)
テーマ:ブログ体験記 04/3/2海保博之

1.4 領域固有性、状況 行動型ロボット

 見出しの3つの用語は、認知科学、認知心理学の成熟期1980年代のキーワードである。

 1970年代情報処理パラダイム全盛の中でも、人間の認知には、計算合理性ではとらえることのできない世界があることを示す研究が心理学者の側から散発的にではあるが、提出されるようになってきた。

 その一つは、思考の領域固有性である。論理的にはまったく同じ課題であっても、問題の表現を慣れ親しんだ日常的な場面に移すと正解できるようになる現象である。もっぱら、ウエイソンとジョンソンーレアード(Wason & Johnson-Laird 、1972)の4枚カード問題をめぐって一連の研究がおこなわれた。

 領域固有性は、その後、認知エキスパート研究においても広く検証されることになり、領域普遍な計算合理性を基本テーゼとしておこなわれてきた初期認知科学への強烈な一撃となった。





 1980年代になると、カーネマンとツバルスキー(Kahneman & Tversky1982)による社会的判断における固有のバイアス(ヒューリスティックス)の研究成果が公表されるようになると、この流れは勢いを増し、認知心理学の新たなパラダイムとして、状況的認知論を形成するまでになった。レイブとウエンガー( Lave &Wenger,1991)の認知エキスパートに関する仕事は、その集大成とも言えるものである。

 状況的認知論では、人間の認知を頭の外とのやりとりで捉え直す動きを作り出し、それは、必然的に、実験室的な認知から日常的な認知へと関心を向けさせることにもなった(たとえば、Neiser、 1982 )。

 人工知能も、こうした動きと呼応するかのごとく、ブルックス(B rooks、1986)が サブサンプション(包摂; subsumption)・アーキテクチャーと呼ばれる設計思想に基づいた行動型AIを開発した。センサーで駆動される複数のエージェント間の実行の優先順位に従って環境中を適応的に動き回る昆虫のようなロボットが開発されたのである。

 一方、1980年代中頃、もう一つの注目すべき動きが出てきた。それは、ラメルハートとマクレランド(Rumelhart and McClelland、1986)にはじまる並列分散処理(Parallel Distributed Proccessing)モデルである。さまざまな認知機能を脳の神経結合モデルとしてコンピュータ上で実現する、まったく新たな試みが爆発的に研究がおこなわれた

閑静な住宅街に戻った

2006-12-27 | Weblog
前の家の犬がいなくなった
こっそり観察したら、犬小屋もなくなっている
どうしたのかちょっぴり心配にはなったが、
助かった
おりから、騒音おばさんの裁判で判決がおりた
あんなことになりかねないほどひどい犬声だった
また飼ったりしないだろうなー

一方では、電飾で楽しませてくれる家もある

10年カレンダー、あっさりと入手

2006-12-27 | 心の体験的日記
念のためと思い、グーグルしてみた
あっさりと入手できた
すごいものである

さて、この10年カレンダー
先にいくほど書くことがなくなる
それが0になったときがこの世からのおさらば
それでも平均寿命まであと20年
長いのか短いのか

メタ認知とヒューマンエラー

2006-12-27 | ヒューマンエラー
03/3/17海保
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12000字 30文字 400行  約10ページ
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行待武生監修
「ヒューマンエラー防止のためのヒューマンファクターズ」
テクノシステム刊 2003年11月刊行予定
5章 ヒューマンエラー防止方法
7節 メタ認知力をつける  海保博之
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7.1 メタ認知力とは
 
 人間には、自分で自分のことを知り、それをコントロールする力がある。メタ認知力と呼ばれている。なお、メタ(meta)とは、[
「何かを越えて、何かと付随して、何かのあとに」を意味する接頭語である。
 メタ認知力とは、したがって、「認知についての認知力」ということになる。たとえて言うなら、頭の中にもう一人の自分(homunculus)がいて、自分のことを監視し、コントロールする力が、メタ認知力である。
 メタ認知力は、2つからなっている。
 一つは、「自分の心を知る力、すなわち、自己モニタリング力である。これもさらに次の3つの領域からなっている。
1)自分は何を知っていて何を知らないかを知る(知識についてのメタ認知)
 「首相の自宅の電話番号をあなたは知っていますか」と問われたら、ただちに「知りません」と答える。知らないということを知っている、漢文調に言うなら「知不知(知らざるを知る)」からこそ、電話帳を調べたり、電話局に尋ねたりすることになる。
2)自分は何ができて何ができないか。あるいはどこまでできるかを知る(能力についてのメタ認知)
 目の前にある試験問題を解こうとするときに、「これはダメだ」「これならなんとか解けそう」という勘のようなものが働く。あるいは、この仕事なら、制限時間内にほぼ100%できるという推測ができる。これがあるから、無謀な試みも抑制され、できそうにないときは、あらかじめ人に助けを求めることもできる。
3)自分の今現在の心の働きがどうなっているか(認知状態についてのメタ認知)
 眠くなってきたとか、集中力が途切れてきたとかといった認識である。これがないと、居眠りをしてしまったり、注意低下の状態で仕事をして、へたをすると事故を起こしてしまうことになる。
 
 もう一つは、自分の心と行動を制御する力、すなわち、自己コントロール力である。
4)目標遂行と認知状態に応じた対処方略を選ぶ(方略選択についてのメタ認知)
 眠ってはいけないときに眠くなったらどうしたらよいかは、経験的に知っている。集中力が落ちてきたら、小休憩をとればよいことも知っている。あるいは、いろいろの対処方略が考えられるときに、一番よさそうなものを選択することもできる。
5)対処方略を実行し評価し訂正する(行為の実行と評価についてのメタ認知)
 自分がこうしたいという方向に自分のしていることが向いているかをチェックし、まずければ訂正のための行為をすることになる。

 メタ認知がいつも十全に働いていれば、エラー、事故もまず起きないが、ロボットではない人間にとって、それは不可能である。

ボトムアップ処理 用語解説

2006-12-27 | 認知心理学
用語解説 海保
●憶測判断 100-400字 図表なし
はっきりした根拠のない予測的な判断のこと。したがって、その正誤、妥当性は保証されないが、ヘッジ(「これは憶測だが」とか「間違っているかもしれないが」などの枕言葉)をつけることで陳述されることが認められている。
●データ駆動型処理--->ボトムアップ処理を見よ
●ボトムアップ処理(bottom-up processing) 100-400字
データ駆動型処理とも言う。トップダウン処理(知識駆動型処理)と対になる用語。人や機械の情報処理において、入力データの物理的な特徴の処理に重点を置くもの。、
しかし、いかなる処理においても、保存されている知識を使ったトップダウン処理との相互作用は不可欠であり、問われるのは、いずれがより主導的かである。